〜攻略ヒント集〜 =ドラゴンスクロール 蘇りし魔龍= |
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●はじめにその気になれば二時間ほどでクリアできてしまうこのゲーム、とは言ってもそれは手順を知っていればのお話なわけで。そこで、せっかくですからここでその手順をすっかり喋ってしまいます。他、各アイテムについて一言とかレベルごとの効果とかも一通り書いておきましょう。まあ、誰もこんなの役立てられないと思うんですが、いつ何があるかわかりませんしね。 ただ、調子に乗ってタカタカ打ってたらめちゃくちゃ長くなりました。どうぞご容赦を。そのうち調整するかも。
●=エミュレータを使っている人へ=これ、筆者にとっては超重要項目なんですが、この文面は実機で遊んでいる場合にのみガイドとしての効果が期待できると思ってください。エミュレータでも大して変わりはないでしょうけど、その場合の有効性についてはこちらでは確認が取れませんし取る気もまったくありません。 私は、どうあがいても実機を入手することが不可能。そういう人にのみエミュレータの使用が許されると思っています。ですので、そうでもないのにエミュレータで遊んでいて行き詰まった、そういう人のためには正直なところちょっと情報を提供したくないのです。いいですか、これ憶えておいてくださいね。あえて極端な言い方をします、本当に自分で欲しいと思ったもの、そういうものがあるならばそれを入手するために自腹を切って金を出せ。 あのね、別に金を出すことがいいことだとは言わないんですけども、イージーな手段で何のリスクもなしに欲しいものを入手する、それってインチキだと筆者は思うのですよ。エミュレータでどんなものでも代償なしに簡単に手に入る、そんな風潮が私は嫌いです。本当に欲しくて欲しくてしょうがない、そういうものがあるならばそれに対してはいくら出しても惜しくない、最終的にはそうなると思いません? 実際、このドラゴンスクロールというゲームはエミュレータでなければ入手も困難、そういうゲームでは決してありません。それどころか、よほどひねくれた店でもなければほとんど捨て値と呼べる値段をつけているはずです。「でも、クソかもしれないものに1,000円も出すのもなぁ……」という貴方、ならばこの記事を読んで判断基準のひとつとしてください。強く興味を持てば買えばよし、不要と思えば買わねばよし。興味の持てないものなら、実際に遊んでみてもどうせつまらないの一言で終わりです。繰り返します、欲しいものなら多少の銭は惜しくないはずです。
●ゲーム概要上から見下ろし型のロールプレイング風アクション、でしょうか。もっともジャンプなんかはありませんし、主人公の性能もかなりヤバ目なのでアクション風味は薄めですね。 基本的に、画面に映るものは景色と自分以外の動くもの総て、敵です。マニュアルに「おとなしい種族」と書かれている小人ですら、接触するとダメージを受けます。従い、情報収集は敵を殺して奪うものとなります。また、こんなゲームですから当然宿屋などもありません。回復は箱の中に入っている「神ナルメの力」を見つけるか、闇の賭博場に行って主人を殺し、賭けに勝つことで行います。どうしても、というなら死んで回復するのもアリ。 死=ゲームオーバーで、コンティニューは無限。コンティニューすると体力最大、魔力半分の状態で今いる国のスタート地点(森の場合はゲームスタート地点、湖とカルストは森の国からの通路、山岳は湖の国からの通路)から再開されます。 中断する場合は死んだときの選択肢で「パスワード」を選び、それをメモします。次のゲームスタート時にそのパスワードを入力することでデータがロードされます。なお、パスワードコンティニューの際は一度死んでますから再開の条件はすべて通常コンティニューのときと同じです。体力最大の魔力半分、スタート地点からってことね。 それから注意点として、パスワードを表示させてしまうと強制的にタイトルに戻されますから、メモする際に間違いのないようにしないといけません。ま、いいけどね、どうせ二時間だし。 ああそうそう、ゲーム中に人間がうろうろしていることがありますが、こちらを見かけると猛然と逃げ出すうえに捕まえてもどうでもいいことしか話しませんので基本的に無視して結構です。山岳地帯の奴だけは重要ですけどね。
●物語概略ある地域には、はるか昔に邪龍クロムドラゴンと善龍ゴールドドラゴンが戦ったという伝説があります。その戦いはゴールドドラゴンが勝利を収め、敗れたクロムドラゴンは8冊の魔術書とともに封印されました。そしてまた、ゴールドドラゴンも封印を見守るため石となったのです。 それから幾星霜、愚かな三人の盗賊、サフラ、カカイとウナスが遺跡を盗掘している最中にこの魔術書を発見しました。そして彼らは「こいつは高く売れる」とばかりに魔術書を持ち出し、売却してしまったのです。そのため封印が破れ、クロムドラゴンが蘇りました。その影響で近隣の国の王たちは気が触れ、国は荒れ果ててしまいました。 これを見ていた神ナルメはゴールドドラゴンを復活させ、魔術書の回収とクロムドラゴンの撃破を任務として与えました。ゴールドドラゴンは魔術師に姿を変えてフェラム(ゲーム中ではフェナム。なんかメディアでいろいろ違うんですよね)と名乗り、任務に赴きます。
●攻略手順について箇条書きでいきましょう。細かいところは適宜注釈。最終目的は「盗まれた8冊の魔導書を回収し、龍に変身して黒龍を倒すこと」です。これを念頭に置いて下の手順を参照し、ガリガリと進めましょう。また、文章である以上完璧なロケーションまではお伝えできませんので細かい位置くらいは自分で探して下さい。そこまで人に頼るんだと、遊んでて面白くないでしょ。 必須の行動は、項目名の色を変えておきます。忘れると先に進めなくなったりラストの戦いで悲惨なことになったりしますので、最低それだけはクリアするようにして下さい。まあ、ラストの戦いのあのザマはなかなか笑えたりしますが……。 作って3年ほど言い忘れっぱなしでしたが、実はユンケの実や魔法の鍵を必要とする行動以外はすべて順不同になります。ただ、鍵がないとどこにも行けないような状態になりますので、それを避けるために早い段階で鍵を入手する方向で手順を紹介しています。
これで全部です。簡単でしょ?
●レベルについてこのゲームでは、レベルが上がってもあまり強くなった気がしません。ちうかまるで強くなった気がしない、と言っても言いすぎじゃないでしょう。というのも、具体的なパラメータが体力と魔力しかなく、しかも体力は変なゲージだからです。まあ実際のところ、キャラクター能力よりもアイテム入手で強くなるゲームですしね。 しかし、最終決戦では少なくとも体力ゲージ4つとちょっとは要りますし、そこに行きつくまででも魔力が最低120点は必要になります。そんなわけですので、せこせこと敵を倒しましょう。なに、すぐ上がりますって。なんせ二時間ですから。 |
レベル | 必要経験点 | レベルアップ効果 |
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2 | 50 | 体力回復のみ、以降レベルアップごとに体力全回復 |
3 | 200 | 魔力回復 魔力最大値上昇(50→100) |
4 | 400 | 体力最大値上昇(3ボックス→4ボックス) |
5 | 650 | 魔力回復 炎の杖解禁 |
6 | 950 | 魔力最大値上昇(100→200) |
7 | 1300 | 体力最大値上昇(4ボックス→5ボックス) |
8 | 1700 | 防御力上昇 魔弾の杖解禁 |
9 | 2200 | 魔力最大値上昇(200→300) |
10 | 2800 | 体力最大値上昇(5ボックス→6ボックス) |
11 | 3500 | 魔力回復 攻撃力上昇 |
12 | 4300 | 魔力最大値上昇(300→400) |
13 | 5300 | 魔力回復 体力最大値上昇(6ボックス→7ボックス) |
14 | 6700 | 防御力上昇 |
15 | 7500 | 魔力回復 魔力最大値上昇(400→500) |
確かね、これって最高レベルが15なんですよ。経験点はカンストしたとは思うんですけどねー。あと、さっき「ほとんど強くならない」みたいなことを言いましたが、7レベルくらいのときに敵の耐久力がちょっとだけ低くなった気がしました。本当のところはどうなのか分かりませんが。
●アイテムについてここでは、アイテムの在り処などを紹介します。攻略手順でもおおよそ書いていますが、こっちは効果とかも併せて紹介。 |
魔法: | |
雨の鐘 | 一定時間、雨を降らせる。消費魔力は10点。森の国デルモスの南西、タドリの滝の前にある大木に、魔法で隠されている。ゲーム中ではユンケの実と併せて隠されたものを見つけるのに役立つが、戦闘には微塵も役立たない。一部、金属の装備を着けているものはこの魔法を使うと恐慌状態に陥る(狼騎士など)。 |
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暗闇の鐘 | 一定時間、辺りを暗闇に包む。消費魔力は15点。カルストの国カストルにて、王の住まう塔の地下に収蔵されている。ゲーム中ではマジで存在意義が不明で、何に使うのかさっぱり分からない。一応、原人たちは暗闇の中で恐慌状態に陥るのだが。 |
静止の鐘 | 一定時間、敵の動きを止める。消費魔力は80点。湖の国レクイの北西、カオス湖に浮かぶ島の遺跡に魔法で隠されている。動きを止めるということで気分は「ザ・ワァルド!!」だが、消費が大きすぎて使う気がしない。どうせ戦闘で苦労するゲームではないし。 |
ユンケの実 | 魔法の杖の破壊光波に似た青紫の光波を発射する。消費魔力は5点。隠されている場所は雨の鐘とほぼ同じで、タドリの滝の横にある洞穴の中。ゲーム中では雨の鐘と併せて持っていないと絶対に進めないという重要な位置付けにあり、隠されたものを見つけたり魔法を解除したりといった効果がある。 |
首飾り | 一定時間、主人公を無敵にする。消費魔力は60点。カストル王国の人面石柱郡のどこかに魔法で隠されている。ゲーム中ではマテン王国の城の中、溶岩床の廊下で非常に役立つ。これを発見できなかった(あるいは効果を知らなかった)がために、ラストまで行きつきつつもクリアできなかった、という人の話を聞くくらいだ(本当)。 |
魔解の鐘 | 他の鐘で呼び起こした魔法の効果を瞬時に打ち消す。消費魔力は0点。砂漠、幻の塔の最上階に魔法で隠されている。一応役立つと言えなくもないが、どのみち魔法の効果なんてすぐ切れる。極めついてせっかちな人ならいざ知らず、普通の人にはまったく必要ないものである。コレクターなら押さえておく、くらいか。ちなみにコレ、攻略本には隠し場所が書いていない。 |
道具: | |
水晶球 | 探し人の位置を映し出す、魔法の宝珠。デルモス王国南東に、無造作に置き捨ててある。ゲーム中では、三人の盗賊の居場所を探すのに使う。が、これに映っている間は子供のウナスはともかくひねくれ者のサフラとカカイはまともな対応などしてくれないので、まったく役に立たない。むしろ、これに映らなくなったときこそ魔導書奪回の時、と知るためにある。 なお、それぞれ懲りたあとは表示されるメッセージがおおよそ以下のように変わる。 サフラ:おかねもうけをさがしはじめた カカイ:、、、、、のとばくじょうにいる ウナス:サフラとカカイをさがしはじめた こうなったら、そいつに関する探索は終了ということだ。しかし、これに表示されている間に連中を捕まえたときの言い訳もなかなか阿呆くさくてよかったりする。何が「私はサフラン、人違いです」か。 |
読解液 | 聞いた事のない言葉を聞き取れるようにする、魔法の薬。翻訳コンニャクか。レクイ国南西の端、山岳の国マテンへの通路の前にやはり無造作に置き捨ててある。入手した時点でレクイ国及びマテン王国の言葉(れ、とれどいつかくいゃう……)はまともに表示されるようになるが、カストル王国については相変わらずよく分からない。ただ、これも非常に簡単な話で、要するに逆から読めばいいのだ。 |
楡の木 | なんの変哲もないニレの木の枝。首飾りと同じく、カストル国の人面石柱郡に隠されている。なぜこんな木の枝があのように立派な橋になるのかはよく分からないが、ゲームブックにおいては枯れかけた楡の木が主人公たちに託した最後の力、ということになっていた。ゲーム中では説明なし。 |
あべこべ草 | カストル国に群生する、人食い毒草のあべこべ毒を中和する薬。雨のときだけ生えるらしい。デルモス王国、水晶球の近くの怪しげなストーンヘンジに隠されている。実際あべこべ毒といっても十字キーの操作が逆になる、というだけのことで、通常なら取り立てて危険なことでもない。ただ、クレバスの辺りでは割と微妙な立ち位置で落ちたりするし敵もやけに多いので、これがあるとちょっと有難い。 |
魔法の鍵 | 模様の入ったドアを開くための鍵。砂漠、幻の塔の中に一応魔法で隠されている。このゲーム中もっとも重要なアイテムで、これがないと超序盤で行き詰まることになる。このアイテムよりもむしろ在り処そのものがややこしい方法で隠されていたりするため、かなり始末に困る。偶然以外で自力でこれを発見できたら立派なものだと思うのだが。 |
龍のうろこ | ラストでゴールドドラゴンの姿に戻るためのもの。レクイ国北西、カオス湖ほとりの洞窟にある。元の姿に戻るのに必要なトリガーを持っていない、というのも妙な話で、要するにウルトラマンがハヤタ隊員の姿になったらベータカプセルを持ってませんでした、とそういうこと。何かゲームブックでここらの事情を説明していた気もするが、さすがにそこまでは覚えていない。 |
装備品: | |
魔法の杖 | 初期装備の武器。突き出した手から、短射程の渦のような破壊光波を撃つ。威力も射程も最低だが、連射力は魔弾の杖よりも少々高いようで、また攻撃判定の幅の広さは間違いなく最高。状況によっては炎の杖よりも役に立ったりするので、時々は思い出してあげよう。 |
炎の杖 | 炎の塊を発射する。炎は一定距離を直進したあと、着弾して小さな爆発を起こす。カストル国、クレバスの中に隠されている。射程、威力ともにそこそこなのだが、空撃ちすると爆発が消えるまで次弾を発射できず、また貫通性能もないため、囲まれたときなどに困り果てることになる。 |
魔弾の杖 | 魔法の爆弾を発射する。炎の杖と同様に一定距離を進んだあとに小さな爆発を起こすが、爆発がすぐに消えるため連射性能もそこそこに高い。威力については文句無く最高で、また貫通性能も有するため非常に使いやすいのだが、後半では力不足を感じることも。レクイ国、東の神殿の中に隠されている。 |
金の指輪 | 防御力を向上させる。レクイ国北端の洞窟の中に隠されている。どのくらい防御力が上がっているかはちょっと分からないが、ないよりはマシ、取っておこう。 |
銀の指輪 | 移動スピードを飛躍的に向上させる。デルモス王国、スタート地点近くの洞窟の中に、特殊な方法で隠されている。これは目に見えて効果があり、そのスピードたるや逃げ出す盗賊とほぼ互角という程度。遊んでみれば分かる、まともに遊ぶために絶対必要なアイテム。絶対に取ろう。 |
魔術書: | |
風の魔術書 | サフラから返却 |
水の魔術書 | デルモス、原人の巣窟の中 |
炎の魔術書 | デルモス、ワームヘルが所持 |
地の魔術書 | カストル、ブイルヘルが所持 |
時の魔術書 | レクイ、北東の神殿の中 |
稲妻の魔術書 | レクイ、グリークヘルが所持 |
龍の魔術書 | マテン、山の中腹 |
闇の魔術書 | ウナスから返却 |
●ゲームブックもありましたねえどうでしょう、役に立ちそうですか? いやー、忘れたと思っていたんですが、やってみると思い出すものですね。アイテムから何から全部集めてしまいました。ま、二時間ですしね。 ところどころで書いてますが、このドラゴンスクロールというゲームはゲームブックとしても発売されていました。基本的な物語は同じなんですが、フェラムは魔術師ではなく野伏、魔術師は現代社会から呼び込まれた高校生の少女という部分が違っていまして。主人公は女子高生のほうだったりします。なんかフェラム、牢獄にブチ込まれてたしね。この主人公の名前が思い出せない。 また、最終決戦での秘密兵器「魔炎」(魔法エネルギーを増幅し、炎状にして発射する)の描写が、龍に戻ったフェラムに主人公がフルパワーで魔法を撃ち込み、それをフェラムが増幅して発射するという合体攻撃になっていたりして妙にかっこよかったもんです。ラストは主人公がこっちに帰ってきたあと、彼女の通う学校にフェラムそっくりな金子龍一という転校生が来た、というお話。
●最後にそんでまあ、これだけ書いてあればおおよそなんとかなるとは思うんですが、もし実際にやってみてどうしても行き詰まり、「これ以上は一生かけても進めない」という確信を得てしまった方がいらっしゃいましたら、このページにオールコンプリートのパスワードを仕込んでおきますんで使ってみて下さい。もっとも、メールででもご質問いただければお手伝いはしますが。それとこのゲーム、個人的には音楽とかいいと思います。パスワード入力と、デルモスの曲が好き。 |