〜難しいところのヒント〜
=ゴジラジェネレーションズ マキシマムインパクト=
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●苦労しましたよー

 いつぞに当殿にて取り上げてからしばらく、ちょっと頑張ってみまして、やっとこさHARDレベルをクリアしました。お昼の12時30分から始めて終わったのが午後3時50分、とずいぶんいい時間がかかってしまってます。えらく根を詰めたものですね。

 そんで、いろいろと思うこともできたんでここに書き並べてみようと思います。役に立つことも書けるかな? まあ、このゲームを遊ばない人には役には立たないんですが……。


●簡単な仕様説明(2003.06.02追記)

 なんだか気が向いたのでまたインターネットでこのゲームについて検索かけてみたんですが、相変わらずどちらさんも一様に不満なところを先に挙げています。むむう、確かに多少の不満はわしも感じないでもないが、それでもこんなに面白いではないか。何故だろうかのう。ということで、このゲームの布教も兼ねて、ちょっと細かく解説しようと決起しました。筆者の感覚がメインですが、一応参考程度にどうぞ。

  • 攻撃について

     攻撃ボタンを押し続けるとゲージが「ニュイーン」と伸びて行き、それを任意のところで放すことで熱線による攻撃を開始します。ゲージの長さはそのまま攻撃の持続時間に影響しますが、他に「ゲージを限界まで溜めることで攻撃をパワーアップさせられる」という効果もあります。このフルチャージ攻撃、発射と同時に衝撃波を放ち、周囲にいくらかのダメージを与えるということと、衝撃波の展開から熱線を発射した少し後まで完全無敵の時間を発生させるという二つの効果があります。
     注意点としては、「攻撃中に攻撃ボタンを押すと、ロックオンをキャンセルする」ということと「敵の攻撃を受けると、ゲージの溜まり及び攻撃動作が完全にキャンセルされる」ということ。フルゲージまで溜めても、機銃などの攻撃を受ければそれだけでチャージはパーになるということです。

     攻撃位置の指定は画面中のカーソルを攻撃したいところに重ね、ロック(捕捉)することで行います。これにより、ゴジラは空中の目標を狙います。注意点としては、「攻撃順は、ロックした順と同じになる」ということと「自分の死角に入った相手にも攻撃を続けてしまう」ということ。変なロックの仕方をすると、敵を討ち漏らす場合が多くなりますし、すでに逃げ出している敵に気を取られて隙を作るという状況もありますので、そういう時は攻撃をキャンセルして仕切りなおすのがナイスです。


  • 回避について

     ボタンに配置されている「避け動作」というのは、マニュアルにもありますが一定時間頭を低く保持する姿勢を指します。要するに当たり判定を少々小さくするという効果のようで、防御力の上昇というような効果はおよそ感じられません。使用感覚としては、戦闘機の攻撃などを回避するのに効果が高いようです。

     他、ボス戦においてはサイドステップという行動もありますが、これはおよそゴジラの体構造からして不向きな行動ですので、あんまり回避効果は期待できません。ですが、実は前進の速度は意外と早く、回避にはサイドステップよりも頭を真横に向けて前進するほうが効率がいい、ということに気付きました。うまくいけばSMG-2ndのプラズマ砲やデストロイヤの酸素破壊光線なども悠々と回避できます。ただ、急に方向転換させようとするとカーソル移動と本体移動の問題でしょうか、意図したのと違う方向を向き始めて直撃、なんていうこともよくあるのが頭の痛いところ。


  • 「吼える」ということ

     戦闘を有利に進める、という観点からすれば、まったく意味を持ちません。前作のように体力回復効果でもあれば別ですが、6秒間完全無防備というあまりに大きな隙を作り、その報酬がスコアたったの一万点、大概は吼えている間に集中砲火を浴びますので大ダメージといいことはまったくありません。かといってスコア稼ぎに役立つかといえば、決してそうではないと製作者自らが認めてしまっています(フルチャージ放射熱線を適切に使用していくほうがはるかに効率がいい)ので、本当に存在意義がないと言っても過言ではないでしょう。あくまでも雰囲気出しということですかね。


●視点チェンジの謎

 以前からきついきついと思っていた福岡ステージですが、視点を変更するとすいすいと進めることに気が付きました。ステージを斜め上から見下ろすようなこの視点だと、前方から飛んでくる結晶の槍がよく見えるんですね。しかし、逆にこの視点設定では空を飛んでいる敵がまったく見えなくなるため、他のステージではまるで使い物になりません。どう考えてもこの福岡ステージのためだけにある機能、としか思えないあたりがちょっとブルー。

見とおし悪いですね
普通だとこんな感じ
上が見えませんね
別視点だとこんな感じ

 参考画像は最初のステージ、大阪ですが雰囲気はお分かりになるでしょうか? というか、画像を撮るのに一応オールクリアしたんですが、このゲームはポーズかけるとカメラ位置が変わってしまいましてな、まともな画像が撮れなかったのです。ということで、ちょっと我慢して下さい。


●レーダーの話

 言い忘れてました。画面左上にレーダーが表示されていますが、このレーダー正直使い物になりません。理由は簡単、レーダー表示範囲が狭すぎるのです。熱線チャージ中に出現するロックオンサイトの射程距離がレーダー表示範囲よりもだいぶ長いという時点でかなり危険です。特にこのゲームは難易度が高ければロックオンの射程の外からも戦車が砲弾を撃ち込んでくる、そういう世界ですのでこのレーダーは性能的にはまるで不十分、そう言わざるを得ません。レーダーの存在はすっぱり忘れて構わないでしょう。その分画面をよく睨むことになりますが、まあゴジラは生物ですからレーダーなんぞ積んでいるわけもなし。目視でゴーです。


●弱体化ポイントの破壊

 これは以前から気付いていましたが、敵怪獣の特定のポイントに集中的に攻撃をかけ、一定以上のダメージを与えることでそのポイントに関連した行動を封じることができます。キングギドラなら左右の頭を狙うことで左右頭からの引力光線を封じられますし、親モスラなら翼を狙うことで地面に落とすことができる、といった具合。

 狙って効果のある箇所は、現在分かっている時点ではビオランテの触手(一定時間で再生)、キングギドラの左右頭と翼、モスラの翼、SMG-2ndの両肩メーサーキャノン、MGR-2ndの腕部ミサイルランチャー、スペースゴジラの両肩、デストロイヤの角と翼、といったところ。他にも狙える場所はありますが、具体的な効果が分からないんで割愛です。知ってる人、教えてね。

 上記のポイント破壊で特にお役立ちなのは、キングギドラ、スペースゴジラ、デストロイヤでしょうか。モスラを除く飛行怪獣は翼を狙っても地面に落とすことはできませんが、スピードを大きく殺すことはできます。特に、デストロイヤに関してはこれが生死を分けます。また、上に挙げた怪獣はポイントを破壊することで攻撃手段を封じることができ、かなり戦いが有利になります。キングギドラは引力光線薙ぎ払い、スペースゴジラは結晶ニードル連射、デストロイヤはレーザーカッター薙ぎ払いがなくなりますからその効果、ありがたさは推して知るべし。

 逆に、絶対に壊してはいけないのが親モスラの翼。地面に落としてしまうと2、3秒ごとに光線を発射するようになるうえ、残った翼を動かして常にこちらを向き続けます。もう片方の翼も焼いてしまえば動かなくなるんでしょうが、おおよその場合その前にモスラが絶命します(いや、『動かなく』はなりますが)ので意味がありません。なお、参考までに言いますと、下の画像右側。これ、墜落させたすぐあとの状態です。敵の残り体力がこんなですから、もう片方の翼だけを狙うのは無理でしょう。しかし、元気なときは翼も勝手にロックするような状況しかないから墜落させてしまうほうが多いんだけどね……。

まだまだ元気
熱線を派手に反射中
ついにグロッキー
実はこの状態の方が危険です



●デストロイヤ戦について

 対デストロイヤ戦について。「ちょっとこれ酷いよ」と言いたくなるほど極悪なので、ちょっと私なりのヒントを。

 さっきも書きましたが、この戦いは奴の角と翼を痛めつけるところから全てが始まります。これをやらないと、体当たりとレーザーカッターの連発で最初の分離に達することさえできずに殺されます。なので、まずは体当たりに注意しながら角と翼を重点的に熱線で攻撃を加えていきましょう。体当たりがくる、と思ったら(頭をこちらに向けて降下してこようとします)どんな状況であれ熱線の溜めを解放してください。また、デストロイヤはときどきこちらの攻撃に対してバリアを張りますが、こうなるとかなり長い間無敵になります(少なくとも、こちらの攻撃が続くかぎりはずっと無敵です)ので、もう一度攻撃ボタンを押して熱線をキャンセルし、仕切りなおします。空中でこちらを向きつつホバリングするようにして動きを止めると、バリアを張る可能性が大きいようです。

 ある程度ダメージを与えると、地面に着陸して蜘蛛のような姿に分離し、一体ずつ体当たりを仕掛けてきます。画面中央の上端から5方向に別れてこちらに迫ってきますが、画面をよっく見ていればどこから来るかは分かりますので、動かずにきっちりロックして対応すれば問題ないと思います。ただ、反応が遅れるとロックしても撃墜できず、体当たりを受けてしまいますので注意。

 これが終わると赤い光とともにもとの形態に復帰し、空に舞い上がります。この間、ロックは効かずまたこちらとの距離もずっと一定ですので攻撃できません。この間に熱線を最大までチャージしておきます。デストロイヤが動き始めても溜めは解放せず、ロックしつつじっと待ちます。ここで体当たりにくる、と思ったら即座に溜めを解放してください。光線系の攻撃の予兆が見えたら、相手の光線の発射に合わせてこちらも熱線を発射します。こっちは赤色熱線の衝撃波で無敵になりますから、タイミングさえしくじらなければこれがこのステージの最大のダメージ源になります。発射のタイミングは難易度によって変わります(ハードだと一拍、イージーでは三拍ほどでしょうか)ので注意してください。感覚的に、難易度に関わらず敵が発射するより少し先にこちらが発射しておくとうまく無敵を生かせるようです。

 以後、空を飛び始めてからのパターンは同じになります。飛行からの攻撃、着陸と分離、体当たりと再構成、そして飛行、といった具合ですね。この流れがデストロイヤ撃墜までにだいたい4回ほどくり返されます。ただし、どのタイミングでどの攻撃をかけてくるか、というのは完全にランダムです。ひどいときにはこちらの頭上を抜けていき、後ろに回ったところで停止してから、向き直りの間に合わないタイミングでいきなり体当たりに来ます。

 とにかく、デストロイヤはこのゲーム中で桁外れの難物です。しかし、付け入る隙は作ってありますので(これがないとクソゲーと呼ばれます)、よく観察し、それを見極めてください。絶対に勝てます。

集合体突撃中
赤丸の中が分離形態……
見えませんね
完全体飛行中
画像だと分かり難いですが、
割と速いです
撃破!!
苦労の果て、ようやく撃墜!



●デストロイヤの攻撃

 奴の攻撃については、とりあえずレーザーカッターは回避不能です。位置関係でたまーに当たらないことがありますが、意図してその状況を作るのは難しいかと。ダメージ自体は比較的小さめなのが救いです。ただし、前述の通りに頭部の角を破壊することでその戦闘中は使用してこなくなりますので、余計なダメージを減らすためにも必ず角は破壊して下さい

 体当たりも基本的に回避は不可能ですが、正面から来た場合(向き直りが間に合う場合)に限りロックのない状態でも熱線を出せばその熱線に勝手に当たって止まります。正面から飛んできたら熱線、これは絶対に覚えておいてください。なお、体当たりのダメージは最大級で、体力ゲージの6分の1くらいは減ります。ゲージとともにプレイヤーの気力も大幅に減りますので、可能な限り阻止しましょう。

 酸素破壊光線ですが、口に赤い光を溜め始めてから数瞬後に、光線が来ます。これはこちらの立ち位置によって2ヒットし、そうなってしまうとダウンしてしまいます。もし間に合うようならこのチャージ中に横を向き、少し歩いてください。だいたいはこれで回避できます。間に合わない、と思ったら頭を伏せつつサイドステップです。運がよければ回避できますし、悪くても1ヒットに抑えられます。まあもっと悪いと直撃するんですが……。2ヒットするとダメージはかなりのものになりますが、1ヒットならまあそこそこ、といった具合。


●行き着く前に

 忘れてました。VSデストロイヤの前の前、羽田ステージは尺は短いものの攻撃が熾烈を極めます。前半はジャンボジェットの存在のせいで画面右側しか歩行できず(ジャンボは踏むと大ダメージ)しかもミサイルがバリバリ飛んできてかなり面倒ですし、後半は後半で戦車の大群にレーザー装備の戦闘機がそれはもうしつこく攻撃してきますもので、もう「早く歩け!」と祈りながら操作するといった具合です。前半はジャンボジェットを踏まないようにできるだけ右側を歩き(特に、ステージ序盤で右端に位置を取ることができればかなり楽になります。フルチャージ放射熱線の無敵時間をうまく使えば可能です)、後半の猛攻撃は戦車を重点的に潰しながら頭を伏せて耐えるというのが簡単な抜け方ですが、それでも満身創痍は確実です。

 まあ次のステージ、VSスーパーXIIIは素晴らしく簡単なものの、羽田でぼろぼろになった状態でデストロイヤに挑んでもまず勝ち目はありませんし、ましてスーパーXIII戦でクレジットを減らすのは、超強敵とのバトルを控えた状況では致命的です。ですので、ここは羽田はなんとか耐え抜くとしてスーパーXIIIはノーダメージで撃破(非常に簡単です。常にカーソルを敵に合わせて、適当に熱線を撃つだけ)、そのうえでデストロイヤ戦に到達したそのクレジットは「捨て」として、敵のパターンを見るのに使って下さい。


●他、注意すべき攻撃

 デストロイヤについては上記のように注意をしていけば、おそらく大層苦労することはなくなると思いますが、そのほかにも苦しい攻撃を仕掛けてくる敵はいます。ですので、ここではその辺りを簡単にお話ししましょうか。

 ビオランテはさして苦労することもないはずですが、触手による攻撃は一発ごとのダメージが大きく、また振りほどくまでダメージを受け続けますので触手は優先的に破壊していきましょう。というか、ビオランテに後れを取るようですと、クリアはおぼつきません。楽に処理できるようになって下さいね。キングギドラも難易度が低ければ大したことのない相手ですが、難易度ハードでは急に強くなります。とにかく体当たりと中央首からの引力光線放射、これらには注意して下さい。また、向かって左側の首から発射される引力光線は攻撃範囲が狭いものの発生が早く、発射される位置関係で(当然ながら)こちらの左側を特にカバーしていますので、この戦いにおいては左側への移動はできるだけ避けて下さい

 モスラ親、動きが早い上にバリアを持っているためダメージを与えづらく、また触覚からの光線を頻繁に発射してきます。この光線は非常に発射が早く、しかも難易度が高いとほぼ確実に2ヒット、ダウンさせられますので、光線の予兆が見えたら攻撃を中断してでも左右に逃げて下さい。それから、先にも言いましたが可能な限り羽は焼かないように

 SMG-2nd、この辺りから危険になりはじめます。この敵は攻撃パターンが各距離に対応した形で作られており、また運動性が高くバリアも有する、というところからダメージも与えづらいのです。特にまずいのが、こちらに密着した状態で周囲をぐるぐる回られ、そこでおもむろにワイヤークローを使用してくるというパターン。このワイヤークロー、熱線を当てても阻止できず、そのうえフルチャージ熱線の無敵時間を以ってしても回避できないのです。どうも判定がいわゆる「投げ」なのか、という感じですが密着状態でさんざん方向をかく乱された上でこういうことをしてきますので、回避なんかまずできません。恐らくカメラを切り替えてまっすぐ歩けば距離を空けられるはずですので、そこに賭けるしかないのでしょうか。いや、間に合わないだろうな……。

 MGR-2ndはSMG-2ndと攻撃パターンが似ていますが、脚部がホバーから無限軌道に変わっているため運動性が低く、そのためか遠距離攻撃を主体にして攻めてきます。回避しやすいということですが、その分攻撃の威力そのものは上がっています(特に超振動ミサイル)ので注意して下さい。スペースゴジラも基本はSMG-2ndと同様です。重力捕縛にはくれぐれも気をつけて下さい。ただし、こちらはその他遠距離攻撃の幅が狭く、多少横にずれれば回避できるため戦いやすい、と言えるでしょう。覚えておくといいこととして、結晶ニードル連射については攻撃の持続時間がフルチャージ熱線の無敵時間よりも長いため、かち合わせると一発だけながらもこちらが打ち負けます。その一発で熱線の持続時間がリセットされてしまいますから、できればニードル連射にはかち合わせよりも回避してから攻撃、という手段を取るようにして下さい。


●最後に

 随分と長くなりましたが、デストロイヤを倒すことができればエンディング……ですね、まあ。このゲーム自体に物語がないため、明確なストーリーエンドというものではないんです。が、スタッフロールで流れる音楽は良きにつけ悪きにつけゴジラファンなら死んでも一度は聞いておくべきものだと思いますんで、もしゴジラファンでこのマキシマムインパクトを遊んでいる人は頑張ってください。ちなみに、ノーマル以上でクリアするとタイトル画面に怪獣たちのモデルビューアーが出現します。

 あと、いないことを承知で書きますが、もしこのゲームに関して「ここはどうすりゃあいいのか」という疑問をお持ちの方がいたら、可能な限りお手伝いしますのでメールででもご連絡下さい。


●追伸:

 それともう一つ、私の身の回りにはこのゲームで遊んでいる人間が絶無でして、自分の腕前がどんなものなのか皆目見当がつきません。スコアと死亡状況を書いておきますので、遊んだことある人は比べてみて下さい。

●スコア:ハードモードクリア、14,902,500点。

●死亡状況:VSキングギドラ、千葉道中、VS SMG-2nd、VSスペースゴジラ、羽田道中、VSデストロイヤ。各一度ずつ。残りクレジットは11でした。

 右側のショットは参考画像。スコアネームがイニシャルとかなのでその辺はカットしてますが、まあ嘘ついてるんじゃないよ、というのはお分かりいただけるかと思います。でもこれ、クリアしてもその記録が付かないんだよな……。

参考になるかな