●レベルを上げるいい話

　ここでは「騎士ガンダム物語　大いなる遺産」における章ごとのレベル上げにぴったりな場所と方法を紹介しましょう。今更いないとも思いますが、これからこのゲームを遊ばれる方は参考になさってください。役に立つこと請け合いです。

　なお、どの場合でも全滅は覚悟のうえで挑みます。もともとこのゲームは敵が全体にちょっと強めでして、そんな状態でレベル差の大きい敵と戦えば一度二度の全滅では済みません。どうせ力があれば金は勝手についてきますから、ここは一つ訓練料と思ってあきらめてください。

●１章　ラクロアの騎士

　ゲーム開始直後、メンバーがガンダムとガンタンクだけの状態で行います。まずは焦らずにガンタンクがソーラの魔法を覚えるまでレベルを上げます。ちょっと苦労すると思いますが、まあそのくらいは我慢して下さい。

　基準を満たしたら、北の港街パルタに行って「さんしょのみ」を大量に購入してください。装備品とこれ以外は一切無用です。それから、最初にガンダムが落ちてきた場所からさらに南に下り、湖の岸辺に出ます。そこで敵の出現を待ちましょう。この辺りには、なぜか２章の敵が出現します。当然この時点の能力では歯が立ちません。
　しかし、それを一撃必殺の魔法「ソーラ」で補い、無理やりにでも稼ぎましょうというのがここでの趣旨なのです。ということで、なにが出てきてもガンダムは防御、ガンタンクはソーラ。これ以外、やることはありません。一撃くらえば死亡は必至ですから、どちらかが倒れたら、すぐに「さんしょのみ」を使ってあげてください。これで死者は復活できます。

　ちなみに、キャラのレベルが上がってくれば、当たり前ですが真正面からでも十分に戦えるようになります。それに、序盤にしてはやけにいい装備品も奪えるはずですので、戦闘力はそれこそ鰻登りでしょう。つらいのは稼ぎ始めくらいです。

　だいたい、45レベルまで上がればもうゲームを進めて結構です。わずか数ターンで散るブラックドラゴンを存分にあざ笑いましょう。ガンキャノン、アムロなんかいなくても平気ですが、アムロはここで25レベル程度まで上げておくことをお勧めします。

　それと、パルタの町で買い物をするのに、戦士ガンキャノンを仲間に入れている必要があります。なので、ラクロア北西の洞窟はとりあえず突破して、石版の欠片を拾っておきましょう。経験の分配が惜しいと思ったら、ガンキャノンは殺しておけばいいんですし。

この辺りで稼ぎます

こんな奴等がぞろぞろと （この３秒後に全滅）

●２章　伝説の巨人

　１章で45程度までレベルを上げていれば、ここで無理にレベルを上げる必要はありません。そのままスムーズに物語を展開させられます。また、最終章でラストダンジョンに侵入できるのはガンダムタイプだけですから、他の連中は鍛えても意味がないのです。それでもレベルを上げたい、という方にはいい場所があります。

　物語を進めていくと、１章でさんざん死体の山を築いたあの湖に船が出現します。そうしたら、船に乗って湖の北西に見える洞窟に侵入し、アッザムベスに遭遇、そのうえでアッザムベスが仲間を呼ぶのを待ちましょう。彼らの仲間呼び出しが成功すれば、見事ヒドラザクが出現します。こいつが今回のキモです。

この洞窟の中ですね

あと、この辺りにも

来たァ！！

　このヒドラザク、異常に強いです。はっきり言ってラストダンジョンの雑魚以上ですので、4、50レベル程度では歯が立ちません。ですので、頼るのはまたしてもソーラです。ただ、２章開始時点ではガンタンクはメンバーに加えることができませんので、ガンタンクがメンバーに復帰する、光の弓矢の捜索の辺りまで物語を進める必要があります。

　また、「俺には根性があるぜ」という方には騎士セイラを鍛え上げてスライムルの魔法を覚えさせ、それを活用するという方法をお薦めしましょう。この魔法は敵をスライムアッザムに変化させてしまう魔法ですが、経験値はもともとの怪物のままです。ということはヒドラザクの経験値を持ったスライムアッザムが作れるわけで、これもまた簡単に経験値を稼ぐことができるわけです。しかし、セイラは40レベルやそこらではこの魔法を覚えてくれませんので、１章で世話になった湖近辺での稼ぎがまた必要になります、というかここを活用してもスライムルを覚えるレベルまで成長させるのはちょっときついです。そんなわけで、「根性のある方限定」の方法なんですね。または「スライムの杖」を入手してから、ですか。

　先ほども言いましたが、45レベルあればこの章はクリアできますし、最終章でもガンダムには鍛える機会がありますので、ここで無理にレベルを上げる必要はありません。どうしてもというなら、65レベルをめどにしておけば十分です。それから、ヒドラザクは文中の洞窟にしか出現しないのではなく、「予言者のほこら」へ向かう途中のフィールド上でもアッザムベスに呼ばれて出現します。なんの備えもなしに戦うと確実に全滅しますので、この辺を歩くときは「ここらにはヤツがいる」ということだけは忘れないようにしてください。

見よ、この固さ（54点）

こいつらでもこの程度（372点）

そしてこのザマ（164点）

●３章　アルガス騎士団

　この章に限り、騎士アムロが主人公になります。１章で鍛えておくべしと言った理由はこれです。この章は出現する雑魚が２章のものよりも強いですから、半端なレベルでは歩くことさえままならなくなってしまいます。しかし、そんな状況を打開する方法もありますからちょっと頑張ってみましょう。

　まず、何がなんでもアルガスの街まで行き着いてください。そこである程度装備などを整えたらヤクトドラゴンを集中的に狩り、「ほのおのいし」を落とすのを待ちます。もし、ヤクトドラゴンに歯が立たないレベルでしたら、この部分は飛ばして運に全てを任せつつ次のステップにいきます。

　「ほのおのいし」を首尾よく手に入れた、またはレベルが低すぎたらメタルアッザムの出現を待ちます。前者だった場合は遭遇できたら迷わず「ほのおのいし」を使い、後者だったらクリティカルを祈って斬りつけてください。「ほのおのいし」にはパームの魔法の効果があり、しかもアイテムなので無効化にも引っかかりません。したがって、メタルアッザムに確実に致命傷を負わせることができます。あとは、これを繰り返すだけで簡単にレベルが上がっていきます。一週間で70レベル近くアップさせることも容易です。

　注意点。「ほのおのいし」は確率消耗品です。16分の１程度でアイテムリストから消滅しますので、数回おきくらいにはセーブに戻ってください。こちらのレベルが上がる度にヤクトドラゴンの火炎攻撃も威力を増しますから、「ほのおのいし」を無くしてしまうと再入手が大変になります。感覚的に、ヤクトドラゴンはこちらのレベルが40程度のときに一番弱くなるようです。それから、最終章に入るとメタルアッザムが出現しなくなります。

　３章では、アルガスのガンダム３機が後から仲間になります。このとき、アムロのレベルに合わせて彼らのレベルが決められます（魔法は初期状態のまま）から、アムロのレベルが高ければ高いほど後で有利になります。どうせ魔法なんてそうそう使いませんし、最強の魔法は売っていますから覚えなくても問題ありません。具体的には、だいたい75レベルから85レベルもあれば章のクリアから最終章の攻略までがかなり楽になるでしょう。ジオダンテは集中攻撃を４回も繰り返せばあっさりと倒れます。

こいつから巻き上げます

こんな具合でゴー

●最終章　光の騎士

　ここに書かれている稼ぎを行っていれば、もはや成長させるべきガンダムはいないはずです（３章のラストで仲間になる騎士アレックスはこちらのレベルに合わせられるため、順当に鍛えていれば50レベルオーバーのはず）。ただ、物語の流れでガンダムが一人で戦うべきボスがいますので、ガンダムのレベルが60程度は欲しいところです。なお、このボスと戦わなくてはならない場合、ラクロアの酒場もクローズされてしまうのでインチキはできないようになっています。

　レベルを上げる場合は、まず船で北に向かい、座礁した船（ドラゴンベビーと戦った辺りです）の中で「デススピア」（戦闘中使用でソーラの効果が無限に引き出せる）を購入します。これを携え、全体マップで南東（デススピアの難破船からちょっと右上に進むとすぐ見つかります）にあるスードリの街を目指しましょう。この近辺に出現する敵は強力なものが多いですが、デススピアによるソーラの嵐の前には無力でして、また45レベル程度あれば肉弾戦でもそこそこいけたりします。

　注意点としては、前の章で中ボスを務めていた敵（メッサーラとかガルバルディですな）にはソーラは通じない、ということくらいですか。しかしまあこういう奴は得てしてこの辺りで初めて出会う強敵よりは弱いので、少なくとも１章のときのように全滅しまくり、という事態にはそうそうならないでしょう。

ここの中で

こんな風に売っています

そしてこの辺りで稼ぎます

●最後に

　以前このゲームについて「バランスは良好」といいましたが、それは「戦闘が簡単で全滅しないゲーム」ということとは違います。とにかく序盤から敵が強めでして、ちょっと気を抜くとあっさり全滅します。要するに「戦闘に歯ごたえがある」ということなんですが、最近のロールプレイングと呼ばれるゲームに慣れきった人にはかなり厳しいバランスなのは間違い無いでしょう。

　しかしまあ、ここに書いてあるとおりの手順を踏むことでその辺はかなり軽減されます。そんなわけですので、「昔のゲームの味がちょっと知りたい」という人は、今ならめちゃくちゃ安いと思いますから是非遊んでみてください。

協力：Mr. Knight Lancer