●ギュフィ二世

 気弱そうな表情が頼りない、ナハリの少年王。王であった両親を早く亡くしたため、弱冠12歳にして彼が国王に据えられてしまった

 もともと風格、才能は充分なのだが、生来気が弱く、能力を発揮しきれない部分がある。しかし、名臣シーマ・ツヴァイや忠実な目付役のラーログに支えられ、少しずつその才能を開花させつつあるようだ。今回の大戦にはたまたまネウガードが近いという理由だけで巻き込まれてしまい、非常に迷惑している

 見た感じ、サラサラ金髪に碧眼の、気弱な美少年。一部の婦女子に人気がありそうな気配。ふだんは「王」としての重圧から仏頂面をしていることが多いが、ときに年相応の明るい子供の顔を見せる。開戦直後は常におびえているような、そんな様子しか感じられなかったのだが、大戦勃発から3年経過し、彼の眼には強い意思が宿り始めている。最終的に、彼は母国ナハリを魔族の侵攻から守りきり、名君として称えられることとなる。


「ぷっ……あはははは!! やった、やったぞー! 僕たちは、勝ったんだー!!」


フォース1

 能力は平均的。特に魅力が高め。必殺技「エスペラント・ウェーブ」がなかなかの使い勝手を持ち、戦闘もそこそこにこなせる。ただし、決して強いとは言えないキャラなので、エスペラント・ウェーブを見たいとき以外は見送っても構わない。この作品では魔王軍がまだ弱いので、攻略にはまったく問題ない。さして苦労することもないだろう。

 個人的には、メッセージパターンはこの作品で使われていた「無口」(ウェイブとかシオンとかと同じ)が一番しっくりくると思う。なんかふて腐れている感じがしていい。


フォース2

 特に前作から変わりはない。必殺技に「陽光」が入り、対ドラゴン戦、最終決戦には欠かせない人材となった。エスペラント・ウェーブは威力が大きくあがり、使いやすさが向上している。しかし、必殺技デモのボイスがパワーダウンしたようで、ちょっと残念。メッセージパターンは「無口」から「知将」(チクとかと同じ)に変更になった。

 この作品から魔王軍が強力になり、前作よりも難易度が増した。しかし、トータスブルグを先に落とし、魔王軍がバルハラ城塞に攻め込んで疲弊するのを待ってから攻撃をかければ、そう苦しいことはない。ちなみに、攻略本には「コリーアエンディング」と書いてあるが、このエンディングパターンを持つ国はナハリだけなので、事実上の専用エンディングである。まあ、だからといってどうというわけでもないが。


愛しき邪悪

 能力は大差なし。今回エスペラント・ウェーブがなくなり、「レリエル」に入れ替えられた。しかし、レリエルはエスペラント・ウェーブに比べてどうも使い勝手がよろしくなく、そのうえ雷属性なので日照の条件では使用不能になってしまう。それがため、陽光を使うと自分の最大必殺技を自ら封じるという間抜けなことになり、役割がどうにも中途半端になる。陽光を使うだけではもったいないのでレリエルは別の必殺技に入れ替え、少しでも自分に有利にしたいものだ。

 なお、今回魔王軍が異常に強力になっており、また騎士団ローザ滅亡によりネウガードが隣接国となったためギュフィ王国軍の難易度は前作の比ではない。下手に兵力を減らそうものならすぐさまゲームオーバーの憂き目にあう。筆者の取った対策は、とにかく魔王軍と同盟を結び、破棄されるまでの間、ひたすらゴルベリアス(魔王軍のなかで忠誠が一番低い)に引き抜きをかける。そのかたわらで国力、防壁を最大まで強化。攻め込まれたら城にこもり、シーマに防衛を任せて追い返す(防壁が最低でも15必要)。あとは優秀な人材を発見できるかどうかと、攻撃のタイミングをしくじらないこと。ここに全てがかかっている。