●エンパイア

 聖なる力、そして雷鳴を司る金色の龍。大きな翼を持つ西洋風の竜の姿だが、アビスフィアーやフレアルディアスと違いこちらは四足歩行スタイルである。



 皇龍スペクトラルという存在は実は六龍には嫌がられていたのだが、このエンパイアは皇龍を敬い、彼の忠実な部下として振舞っていた。ウェイブによって皇龍が抹殺された際には、大蛇丸の中にその魂を宿らせて復活の布石とし、大蛇丸が覚醒するまでは世界の均衡を監視する役を自らかっているのはその一端である。

 もっとも、なぜ大蛇丸を依代に選んだのかについては定かではないのだが……(彼が母胎にいるときから魂を宿らせていたものか、それとも戦において彼が討ち死にしたところに魂を宿らせたのか、その辺りが不明なのだ)。この辺りのことは未だ正確なところは明言されていないうえにすでに製作者の興味も次代の物語に完全に移ってしまっているため、置き去られた設定という感が強い。



 六龍の中では立場、力量ともに最高であり、また人格も破綻あるいは暴走しがちなほか5体に比べてもっとも温厚かつ理知的。むやみに世間を騒がすことはせず、戦う際にはあくまでも自らを「試練」として標的の前に立ちふさがる。知識や経験なども龍に相応しく豊富なようだが、チョコレートケーキという食品については恐らく欠片ほども考慮においたことがなかったと見える。……当然だが。


「チョコケーキ!? ……私としたことが、そんなことも分からないとは……まだまだ修行が足りません」


タワー2

 対戦経験なし。よって言及せず。4000階、ここで倒していれば9000階にも登場するが、5000階分登ってくるのを待つとはえらく気の長い話である。


モンコン

 タワー2を読ませると対戦可能になる。対戦経験はないのでどれほどのものかは言及できないが、アビスフィアーのことを考えるとめちゃくちゃ強かろう、というのは想像できる。攻略本には六龍すべて好物が「肉」とか書いてあるのだが、こいつらに餌として肉をやるシフォン、それを喜んで食う六龍の姿は想像するとなんだか可笑しい。


フォース2

 残り1国になった時点で出現する。が、従属勢力を作っていたりするとエンディングに入ってしまい、出てこないまま終わる。こいつを含めた六龍をすべて撃破してはじめて兵種チェンジアイテム「ドラゴンソウル」がもらえるのだが、これはプレイヤーが使える兵種で唯一エンジェルあるいはデビルと互角に殺れる兵種のため最終決戦のある国では必須

 体力は4000、必殺技は天魔爆雷。魔法生物でもあれば必殺技は恐れる必要はないのだが、このシリーズは強い武将の兵種はおおよその場合雷撃に弱い騎士であるため天候の変更が必要になるだろう。純粋に体力が高いため、力押しではかなり危険。


愛邪

 弱小国家のラストボスとして登場する。アビスフィアー同様、こいつも今回は一武将として戦闘に参加。必殺技に天魔爆雷を持つため、騎士を兵種として連れているキャラクターは注意が必要。

 お供としてエンジェルのコンビを従えており、天魔爆雷を封じるために陽光にするとお供が強くなりしかも聖属性の攻撃が飛んでくる、というちょいと面倒な事態になる。雷鳴を無効化できる兵種は魔法生物とひよこ虫しか存在せず、しかもこいつらは聖属性に弱いうえ戦闘力も大して強くないため、アビスフィアーのように敵を弱くしてこちらは絶好調、というわけにはいかない。従い、アビスフィアー戦よりもプレイヤーの実力が問われる戦いになるだろう。……ひよこ虫で挑んでみる?