●君主を味方につけたい場合(愛しき邪悪)
これだけキャラクターのいるゲームだ、誰しもお気に入りの武将や君主などはいることと思う。また、君主武将がエンディング条件になっている場合など、「なんとしても奴が自軍に欲しい」場合は多々あるはず。シリーズのプレイヤーなら誰しも探索の折に「またクズを拾ってきやがった! 俺が欲しいのはこいつじゃねえ、あいつなんだよ!!」と思った事と思う。
しかしこのゲーム、「強い武将は探索では見つかりにくい」という仕組みのほか、どうも「フラグに関わる武将は見つかりにくい」という調整もかけられているようだ。
筆者の場合はウェイブの探索に80年ほど、グレーシャトラの場合でも50年ほどかかっている。いずれも真のエンディング条件となる国家の場合(リセットは使用せず)だ。特に、ウェイブ捜索のときなどはヒロは見つかる(3回ほど)シンバは見つかる(これも数回)ソルティは見つかる大蛇丸は見つかるとなんともそうそうたるメンバーが揃ってしまい、かなり驚いたものである。
もっとも、数百名いる武将の中から特定の一人を狙うのだから見つかりにくいのは当然なのかも知れない(関係ないが、筆者はマユラを未だかつて見つけたことがない。実に残念だ)。
さて前置きが長くなったが、ここでは君主を味方につけたいときに筆者の取った方法をお知らせしよう。
基本として、「愛しき邪悪」(他シリーズでは不明)では「プレイヤーが自ら滅ぼした国の君主(武将も、かも)は、そのゲーム中は2度と登場しない」という事実がある。実はめちゃくちゃ重要なことなのに、マニュアルはまあいいとして攻略本にも非常に小さくしか書かれていない(25ページ中段、画像キャプション上)。知らずに時間を費やす人もいくらか出現したと思われる。
なので、欲しい君主がいる国はなんとしても他のコンピュータ国に潰してもらう必要が出てくる。うまく潰れてくれればまったく問題ないのだが、ときとして潰れて欲しい国が強大になってしまうこともあるので、そんなときには以下の方法を試して欲しい。
まず、潰れて欲しい国(以下対象国)の近くに「潰し役」を置く。どこの国でもいい、とにかく近く、そして直接隣接はしていないことが条件。次に、潰し役の安全を確保するためその周りの国を自分の手で全部潰す。その間、潰し役及び対象国が攻めこんできても叩き返すこと。
次に、「プレゼント領地」を作る。これは、潰し役と対象国の国力差を厳然たるものにするための工作だ。潰し役の周りで対象国と隣接している土地全部、国力を最大まで引き上げる。逆に、楽に奪取していただくため防壁は一切上げてはいけない。そしてこの間、対象国の戦闘力は限界まで削った状態を維持する。具体的には「領地一つ、兵数、防壁値は常に最低」がいい。基本的にコンピュータはあまり国力を上げようとはせず、防壁に金を注ぐ傾向があるため兵数は大して増えず、代わりにどんどん堅くなって行く。この状態で放っておくと潰し役が逆に潰される可能性さえある(攻めこんで敗北し、ぼろぼろのところを逆に対象国に狙われる)ので、それを防ぐために対象国の領土でフーリガン行為を働くわけだ。
準備ができたら、潰し役がプレゼント領地のどれかに攻め込んでくるのを待つ。最初に隣接しているところを選んでプレゼント化していればどこに来てもいいはずだ。そうしたら、野戦は無条件で撤退、篭城でも士気回復をひたすら試みて城を譲り渡す努力をする。うまくすれば、数回でプレゼント領土を引き渡せるだろう。この間も、対象国には弱ったままでいてもらわなくてはいけない。
最終的には「潰し役の兵数は2000と少し、対象国の兵数はゼロで防壁もゼロ」、こういう状態になれば勝手に潰し役が対象国の息の根を止めるだろう。これはあくまでも理想であって実際には途中に税収や幾度かの内政が挟まるだろうが、これに近い状態が作れればあとは何とかなるはず。うまくいったら、あとは潰し役にも潰れてもらって無事エンディングだ。
ちなみに、これを広げて考えるとコンピュータ国の任意の移動(ただし超絶的なゲーム内時間が必要)も可能になる。要領は簡単、以上の手順でプレゼント領を渡した後に敵のもともとの領土を奪ってしまえばいい。以降同じ手順を繰り返すだけだ。もっとも、こんなことをしてもこちらには利がないのでしょうがないが。
上の説明だけでは分かりづらいので、例を挙げる。
ガウガブルに潰れて欲しい筆者は、近くのガッツォを潰し役に設定。ガッツォ保護のためにシルヴェスタ、フェリアス、エイクス、コリアスティーンを潰し、プレゼント領にコリアスティーンを用意。この間フリージィを通してガウガブルを痛めつけておく。
それからしばらく待ったあと、攻めこんできたガッツォになんとかコリアスティーンを譲渡し、同じ月の戦闘で更にガウガブルをいじめる。次の戦闘の月、無事ガウガブルの無名兵団はガッツォの旧帝国ストーンカによって滅ぼされた。あとはウェイブが見つかるまでひたすら探索をかけるだけだ。
……と、こんな感じ。注意点としては、対象国潰し役のどちらも、従属させてはいけないということ。もし対象国が潰し役に従属させられてしまったら、今度は滅ぼさない程度に潰し役をいじめておけばいずれ独立する。
この方法は理論や想像だけのものでなく、実際に筆者は成功させている。調整期間に、リセットなしでせいぜい40年そこそこだっただろうか。どこに攻めこむかなどの運もあると思うので一概には言えないが、それほど難しい作業でもないはずだ。今でもこの作品を遊んでいて、しかもリセットを使用しないと決めている人には是非試してみて欲しい。
