〜耳寄りな風聞〜
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 本書をお読みになる際は、以下のことに注意されたし。

  1.  ここでは、筆者がゲーム中に気付いたちょっとしたことを書き連ねていく。まああまり増えることもなかろうが、何か「これを載せろ」というような有用な情報があれば、ぜひともお寄せ頂きたい。

  2.  寄稿などがあった場合、当方にて多少の改修(誤字の修正、文体の最適化)を加えた後に記載させていただく。よって、「我こそは」と思われた方にはどんどん寄稿いただきたい。



●直接攻撃には? (愛しき邪悪)

 直接攻撃は、士気さえあれば技ゲージがなくても発動できる必殺技である。扱いとしては無属性の必殺技と同じになるようで、ひよこ虫なら無効化できるが他の兵種(竜戦士除く)ではダメージ軽減すらままならない。使用者が現時点では四人(ジャドウ、ウェイブ、ブレイク、ガンハーツ)と少ないのだが、使用者は全員武力が5のうえそのうち誰かしら一人はキャラクター配置の関係でほぼ確実に出くわすので始末が悪い。
 で、対策。

  1. 対魔陣形を張る
     とてもお手軽。必要士気も少ないし、普通はこれで決まり。しかし、対魔陣形は兵の戦闘力が落ちるため、兵数で競っているときは押し負ける場合がある。

  2. リヒト・プラティーンを使う
     超キャラ限定。使用者のアイラがゲーム中トップクラスの武将なので、円形魔法陣どうしならそうそう押し負けることはない。士気も減らないし。ただし、使用タイミングの難しさから攻め込んだときでなおかつ技ゲージがあるときしかこの手段は取れない(攻め込まれた時は、相手の必殺技が先に発動するためリヒト・プラティーンが効果を発揮できない)。

  3. 直接攻撃で押し返す
     これもキャラ限定。ただ、ガンハーツ以外の使用者は君主なので、同盟によって増援に来てくれる。こちらの士気も高いことが条件だが、プレイヤー自ら同盟国に攻め込んでボコボコにしていたり、以前増援に来た際に変な使い方をしてボコボコにされたりしていなければこれはほとんどの場合クリアできているだろう。この方法を取った場合、敵味方ともに条件がほぼ同じなため、すさまじい消耗戦になる。
     また、コンピュータ軍の条件が整っているときにこちらから直接攻撃を仕掛けると、コンピュータはこの方法で返してくる傾向がある。必殺技の場合でも同じことが言えるが、確実にヒットさせたいときは敵の士気を限界まで削っておくとよい。

 こんなところか。個人的には、3がお勧め。狙ってできる機会は少なくリスクも大きいが、演出が必見



●引き抜きと税収(全作品)

 引き抜きを掛けると、引き抜いた武将の連れている兵士もついてくるのはすでにご承知の通り。ともすれば1000人近い兵士がついてくるのだから、敵国の戦力削減および自国の兵力増強にはもってこいであろう。しかし、せっかくもらったこの兵数、下手をすると戦闘に出さなくても次の月に消え去ることがある。

 税収の際には、国力×10の兵数が補充人員として与えられる。これは常識。ところが、そのとき補充できる人数以上の兵数を所持していると余剰兵員はカットされてしまうのだ。具体的には、

国力50の国が兵力1000の武将を引き抜き、そのまま一兵たりとも減らさずに次の税収を迎えたとする。補充できる人員は500人で、現状での保有兵力は1500人。500−1500=−1000ということで、この引き抜いた武将の連れていた兵員は全て無駄になる。
ということ。簡単な算数だが、意外と見落としがちなことであろう。一発逆転の望みをかけて敵国の優秀な武将を引き抜いた、その次の月に税収が来てしまったら目も当てられない。これは弱小国家でプレイしているとき、引き抜きによる強国への巻き返しを狙う際には非常に重要なことになる。まあ、やっていれば分かることとは思うが、一応語っておこう。



●必殺技発動デモのデータ転送 ※

 クリア後に閲覧可能になる、発動デモライブラリ。全部そろえたくなるのが人情だが、使用条件や使用者自身に問題があったりしてなかなか全部そろわないというのが実情だろう。しかし、実は複数のプレイヤーが集まれば、割と簡単にそろえることができるのだ。

 やり方。まず、プレイヤーAのメモリーカードを差してゲームを起動する。オプションでライブラリのデータが読み出されているのを確認したら、プレイヤーAのメモリーカードを抜いてタイトルに戻る。そこでプレイヤーBのメモリーカードを差し、コンティニューを選んで適当なゲームデータをロードする。そしてゲームが始まったら、その場でセーブ。これでOK。


 これを行うと、プレイヤーAとBの集めた発動デモと一枚絵ギャラリーのデータが合わさった状態で保存され、エンディングリストはプレイヤーAのものに入れ代わる(これも合わさっている可能性あり)。ゲームのプレイデータそのものにはまったく影響はない。もしどうしても手に入らないデモやイメージがあって、それを身の回りの人間が所有していたら、この方法で頂いてみてはどうか?


 どうでもいいことだが、こうして手順を書き起こしていたら、「強制進化」みたいだな、と思ってしまったのだが、貴殿はいかが思われるだろうか。

※ 愛邪は未確認。愛邪でできれば恐らくメイマイ騎士団でも可能



●君主を味方につけたい場合(愛しき邪悪)

 これだけキャラクターのいるゲームだ、誰しもお気に入りの武将や君主などはいることと思う。また、君主武将がエンディング条件になっている場合など、「なんとしても奴が自軍に欲しい」場合は多々あるはず。シリーズのプレイヤーなら誰しも探索の折に「またクズを拾ってきやがった! 俺が欲しいのはこいつじゃねえ、あいつなんだよ!!」と思った事と思う。


 しかしこのゲーム、「強い武将は探索では見つかりにくい」という仕組みのほか、どうも「フラグに関わる武将は見つかりにくい」という調整もかけられているようだ。

 筆者の場合はウェイブの探索に80年ほど、グレーシャトラの場合でも50年ほどかかっている。いずれも真のエンディング条件となる国家の場合(リセットは使用せず)だ。特に、ウェイブ捜索のときなどはヒロは見つかる(3回ほど)シンバは見つかる(これも数回)ソルティは見つかる大蛇丸は見つかるとなんともそうそうたるメンバーが揃ってしまい、かなり驚いたものである。

 もっとも、数百名いる武将の中から特定の一人を狙うのだから見つかりにくいのは当然なのかも知れない(関係ないが、筆者はマユラを未だかつて見つけたことがない。実に残念だ)。


 さて前置きが長くなったが、ここでは君主を味方につけたいときに筆者の取った方法をお知らせしよう。

 基本として、「愛しき邪悪」(他シリーズでは不明)では「プレイヤーが自ら滅ぼした国の君主(武将も、かも)は、そのゲーム中は2度と登場しない」という事実がある。実はめちゃくちゃ重要なことなのに、マニュアルはまあいいとして攻略本にも非常に小さくしか書かれていない(25ページ中段、画像キャプション上)。知らずに時間を費やす人もいくらか出現したと思われる。

 なので、欲しい君主がいる国はなんとしても他のコンピュータ国に潰してもらう必要が出てくる。うまく潰れてくれればまったく問題ないのだが、ときとして潰れて欲しい国が強大になってしまうこともあるので、そんなときには以下の方法を試して欲しい。


 まず、潰れて欲しい国(以下対象国)の近くに「潰し役」を置く。どこの国でもいい、とにかく近く、そして直接隣接はしていないことが条件。次に、潰し役の安全を確保するためその周りの国を自分の手で全部潰す。その間、潰し役及び対象国が攻めこんできても叩き返すこと。

 次に、「プレゼント領地」を作る。これは、潰し役と対象国の国力差を厳然たるものにするための工作だ。潰し役の周りで対象国と隣接している土地全部、国力を最大まで引き上げる。逆に、楽に奪取していただくため防壁は一切上げてはいけない。そしてこの間、対象国の戦闘力は限界まで削った状態を維持する。具体的には「領地一つ、兵数、防壁値は常に最低」がいい。基本的にコンピュータはあまり国力を上げようとはせず、防壁に金を注ぐ傾向があるため兵数は大して増えず、代わりにどんどん堅くなって行く。この状態で放っておくと潰し役が逆に潰される可能性さえある(攻めこんで敗北し、ぼろぼろのところを逆に対象国に狙われる)ので、それを防ぐために対象国の領土でフーリガン行為を働くわけだ。

 準備ができたら、潰し役がプレゼント領地のどれかに攻め込んでくるのを待つ。最初に隣接しているところを選んでプレゼント化していればどこに来てもいいはずだ。そうしたら、野戦は無条件で撤退、篭城でも士気回復をひたすら試みて城を譲り渡す努力をする。うまくすれば、数回でプレゼント領土を引き渡せるだろう。この間も、対象国には弱ったままでいてもらわなくてはいけない。

 最終的には「潰し役の兵数は2000と少し、対象国の兵数はゼロで防壁もゼロ」、こういう状態になれば勝手に潰し役が対象国の息の根を止めるだろう。これはあくまでも理想であって実際には途中に税収や幾度かの内政が挟まるだろうが、これに近い状態が作れればあとは何とかなるはず。うまくいったら、あとは潰し役にも潰れてもらって無事エンディングだ。

 ちなみに、これを広げて考えるとコンピュータ国の任意の移動(ただし超絶的なゲーム内時間が必要)も可能になる。要領は簡単、以上の手順でプレゼント領を渡した後に敵のもともとの領土を奪ってしまえばいい。以降同じ手順を繰り返すだけだ。もっとも、こんなことをしてもこちらには利がないのでしょうがないが。


 上の説明だけでは分かりづらいので、例を挙げる。

ガウガブルに潰れて欲しい筆者は、近くのガッツォを潰し役に設定。ガッツォ保護のためにシルヴェスタ、フェリアス、エイクス、コリアスティーンを潰し、プレゼント領にコリアスティーンを用意。この間フリージィを通してガウガブルを痛めつけておく。
それからしばらく待ったあと、攻めこんできたガッツォになんとかコリアスティーンを譲渡し、同じ月の戦闘で更にガウガブルをいじめる。次の戦闘の月、無事ガウガブルの無名兵団はガッツォの旧帝国ストーンカによって滅ぼされた。あとはウェイブが見つかるまでひたすら探索をかけるだけだ。

 ……と、こんな感じ。注意点としては、対象国潰し役のどちらも、従属させてはいけないということ。もし対象国が潰し役に従属させられてしまったら、今度は滅ぼさない程度に潰し役をいじめておけばいずれ独立する。

 この方法は理論や想像だけのものでなく、実際に筆者は成功させている。調整期間に、リセットなしでせいぜい40年そこそこだっただろうか。どこに攻めこむかなどの運もあると思うので一概には言えないが、それほど難しい作業でもないはずだ。今でもこの作品を遊んでいて、しかもリセットを使用しないと決めている人には是非試してみて欲しい。