●一日目 〜浄化せよ、血の呪い〜巡視基地を襲撃した最大の理由、それがこの「血の呪いの浄化」でした。とにかく呪いを浄化しないことにはストレンクスが伸ばせず、戦いも不利になるばかり。しかし、そこに向かうのにほんの短い間しかない防衛線を抜けるのでも、いちいち雑魚が涌くのとそうでないのではぜんぜん気の持ちようが違います。 たどり着いた「ディアスの館」、ここにその竹筒があるそうなんですが……え、そういうことなの? まあいいや、それで何とかなるならするしかないよ。しかしここでその竹筒を取るための試練とやらがずいぶん底意地の悪いもので、とにかく北に向かって進み、振り向くなと。南を向けば、即死。そういうルールなのに見通し悪いし、行き止まりがあるし……。 挙句、途中には宝箱(宝箱を指して『ガニム』といいます)やら必中の矢が2本ばかり飛んで来るトラップがごろごろしてまして、お前ガニムなんか置かれてたら取りに行くに決まってるじゃないか。まあ、ガニムは「後で取りに来ればいい、とにかく今は終わらせ」と自分をなだめることでなんとか耐えたんですが、酷いのはやはり建物の作りとトラップですね。ちょっとでも行き止まりに進入したら終わりです、バックできませんから。 それにトラップ、概ねこれは1本ずつメンバーに突き立つんですが(ダメージ的に、1本だけなら体力を常に回復しておけばぎりぎりで耐えられます)、あるときなんか2本ともマジョーンに刺さりましてね、フルメンバーだったんですけど。俺なんも悪いことしてないのに即死です。昔トランプのブラックジャックをやっていた従兄弟たちの、 「俺なんにもしてねえのに負けかい?」 ……という会話を思い出してしまいました。まあ面白い会話でしたね、コレは後で細かくお話ししますよ。いい味出してたよな、あの会話。 結局慎重に慎重を重ね、石橋を叩き割るほどに慎重に進んだおかげで、ここは3回ばかりのゲームオーバーで抜けられました。まあ難易度的には極悪ってわけじゃないと思いますけど、ゲームオーバーが即座に絡んでくるんで心証はよくないですよね。 本日はここらでスタミナが尽きたため、ボージェントに帰ってホテルメセラで一泊。前回の旅路に比べると、知識もあるぶん滑り出しがよろしいですね。……え、食料があと二日分しかないの!? ヤバイよ、それ!!
※ブラックジャックの話私の両親はそれぞれ兄弟の多い家出身なので、必然的に従兄弟の数も多いものとなります。両方あわせると30人近いのよね。それで年上も年下もいるんですが、あるとき年下の姉弟にかつてお話ししているないとらんさ氏、さらに彼の弟と私とで暇を持て余していたのです。酒呑むったってそんな10リッターも飲めませんからね。 そこでないとらんさ氏がその子供たちに「ブラックジャックを教えてやろう。よしお前、サンプルで相手になれ」と自分の弟を呼び、それで始まったルール説明。 「いいか、21を超えたらまずいんだ。でも相手と数字を比べないとならんから、できるだけ数字を高くしないとならん。それで数字を足すときはもう一度カードを取ると。……それ、2枚目で14だ、これじゃ勝負にならんからもう1枚……と、ホレ、Kが出たから27で負け、そういうこった。分かるか?」 ルールどころじゃありません、もうおっかしくて。なんで地方の人ってこういうやりとりがときどき面白いんでしょうか。 もう一つ、この氏の弟と私とで名前を合わせると、弟がスポーツの大会に出るときに事故で死んでしまった漫画の兄弟と同じ名前になります。 「おお、考えるとお前らあの兄弟と名前同じだな」 ナニ喋ってんだかね、いったい。どっちがどうでも構やしませんが、悲惨は悲惨ですよね。ちなみに字が違うぞ。 |