「猫&スーパーミニバンド」・・・2011/04/03
日本がまだのどかだった日の事を書きます。
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3月2日(水)、場所は広島のライブハウス楽座にて猫のライブがありました。
7年前に常富喜雄氏、内山 修氏、石山恵三氏の3名で再結成スタートした猫。
しかしベースの石山恵三氏が猫を去る日がやってきました。
広島のステージが最後ならってんで、40年前に東京で親しくしていたミニバンドが友情出演を買って出て、
ダウンタウンズの小松さん達も加わったスーパーミニバンドとして猫のオープニングアクトをつとめました。
会場の外は真冬に戻ったような寒い寒い夜でしたが、
ライブハウスの中は、あったか〜い空気の漂う、それはとってもとっても贅沢な平日の夜でした。
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「猫と縁のあった我々が応援せんといけん…」と井口さんのMCからスタート。
1.やせっぽちのブルース
2.こうき心
3.マーク2
4.たどり着いたらいつも雨降り〜好きになったよ女の娘
5.夏休み
6.ともだち
「71年に縁を持って、、また一緒にステージ出来ることを嬉しく思っております」、、、等、猫や拓郎さんに関するMCを中心に、
「今日は時間が無いからあまりしゃべれんのですよ〜」と言いながらも、おもしろトークを連発する井口さん。
最近お孫さんがお生まれになったらしく、報告する顔が嬉しそう。
お孫さんを抱いたら自然と子守唄をハミングするそうで、気付くとメロディーが「赤色エレジー」になっているらしい(笑)
あがた森魚の「さちこ〜のさ〜ちは〜ど〜こにぃ〜ある〜」って、アレですよ!●大爆笑!
すごい子に育ちそうですねww
こりゃ〜イカンと思って変えると今度は「中国地方の子守唄」をハミングするらしい。
よその地方の方は知らないかな。●
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「夏休み」の間奏のギターがいつもと違う?間違えた?、、とか思ってたら、
帰りに田辺さんが「夏休みのギター変えたんよ〜」って言われるから、
「あ!気づきました、なんでですか?」って訊くと
「昔ね、なんであんなフレーズにしたのかと、ずっと後悔しとったんよ」っておっしゃるんです。
とんでもない!
変えないでください!田辺さん!(笑)
間奏の後半のフレーズなんだけど、わかるかなぁ、、、
つい〜ちゃかちゃん〜♪つい〜ちゃかちゃん〜♪ちゃーつかつかちゃん♪ちゃんちゃんちゃんちゃんちゃんちゃんちゃんちゃんちゃんちゃーちゅるるん〜♪
のところです(笑)。このフレーズを練習した全国数百万人のギター少年の努力は一体どうなるんですか!(笑)
そして日本人の心にしみついた名曲のフレーズは田辺さんであろうともいじってはいけません。
勝手に変えないでください!(笑)
しかし40年間後悔していて、今ごろフレーズを変えようなんて、、ある意味すごい!
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「ともだち」はスーパーミニバンドとしては初めての挑戦だったようです。
猫と一緒のステージに出るならこの曲を演奏したいということで急遽練習したそうです。
イントロでジーンときました。
コーラスの「や〜さ〜し〜さ〜あ〜あ〜」の田辺さんの声はレコードと同じでうるうる。
井口さんはコーラスさぼってました(笑)
40分くらい?のステージが終わり、いよいよ猫の登場。
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僕は「猫」というグループを詳しく語れるほど知らないんです。
リアルに聴いている世代ではないですし、アルバムも「猫ベスト」しか持っておりません。
ぼくにとっての三人の方のお話を少ししてみましょう。
↓↓
常富さんの名前を初めて知ったのは、僕が中学一年の時に(1977年)兄に録音してもらった、
‘南こうせつin武道館グッドバイブレーション’の中で「僕のお友達、常富さんを紹介したいと思います」のMCのあと
「思い出にしてしまえるさ」や「私の詩」の演奏シーン。
そしてその後、拓郎さんの70年代後半から80年代中盤を飾った極悪バンドと言われるメンバーとしての‘常やん’。
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内山さんはかぐや姫の名曲「雪が降る日に」のコンガの演奏者として名前を知る。これも中学一年でした。
そして翌年の1978年の5月にはかぐや姫の再結成ライブ「かぐや姫TODAY」を広島県立体育館で観ることに。
そこで内山さんはパンダフルハウスの一員としてステージにおられました。天皇陛下のものまねとかされた。
この日のライブが僕の人生初ライブ体験でした。。。。13才だ。。。。毛ぇー生えてたのか。
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石山さんは同じく猫出身の久保やんこと大久保一久さんの‘風’解散後のソロステージのベースマンとして、
1979年に、当時広島県呉市にあった近畿大学工学部呉校の学園祭のステージを観ました。
あの篠島ライブの数ヶ月後になるのかな。(篠島ビデオで石山さんと常富さんが隣りで演奏してるの確認できるよね)
メンバー紹介で久保やん氏は「吉田拓郎さんの秋のツアーの誘いを断って、僕のバックについてくれました」
、、、みたいな感じで石山さんを紹介されたので、よく覚えているのです。
ちなみに翌年僕は久保やんさん出身の呉宮原高等学校に進学し後輩になることに(14才くらいの差はありますが)。
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そして、‘猫’として、きちんと演奏を聴いたのは82年に発売された「旧友再会ライブ」のB面の3曲。
再結成の演奏に拓郎さんが「うますぎる、大人になりすぎてる!」って言ってたあのLPです。
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そしてそして初めて‘猫’を観たのは1985年one last in つま恋の時の再々結成ステージ。
「地下鉄にのって」で、田口さんのスーパーアダマスのギターストラップがはずれたり、
「雪」で歌詞を間違えて、観客から歓声が上がって、にこやかに手を挙げて答えて歌ってた田口さんの印象的なステージ。
そう、僕にとっては、今回はあの日以来の「猫」なのです。
・・・元はこうせつ一派だったのがバレちゃいましたかね?・・・
余談だけど、かぐや姫オンステージの内側の写真ってあらためて見るといいよね〜。↑(72年11月9日)
左から、小室等・白川和子・たくろう・正やん・こうたろう・こうせつ・内山・西木・常やん・パンダ
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さて話を今回のライブにもどしますと・・・
猫のステージは2部構成でたっぷり20曲以上演奏されました。
息を飲むような「雪」からスタートし、常富さん中心のキレイな東京弁のMCをたくさん織り交ぜながら
大人の、それこそ‘うますぎる’ステージでした。
ライン録りがあればそのままCDができるんじゃないかと思うくらい。
常富さんのハーモニカ、味があるなぁ。
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石山恵三さんのラストステージだし、ミニバンドとの再会の日だし、おまけに拓郎さんの話題もあるし
MCネタにつきないくらいの話題がありました。
スーパーミニバンドについては・・・
「最高の素晴らしいバンドを僕たちの前に観て、すごいプレッシャーがかかっている」
とか
「今日はすばらしいジョイントが出来て嬉しい。リハーサルを見て感極まるものがあった」
とか
「みなさん独特のキャラで、、、濃すぎて、、(笑)」
とか
「拓郎のバックを引き継ぐ時に、耳にタコが出来るくらいミニバンドの演奏を聴いた」、、など。
拓郎さんについては・・・
「カレッジフォークをやってた僕には最初拓郎の音楽がわからなかった、なんじゃこりゃーって感じだった」
とか
「まぁイジメられました(笑)あれをイジメと言うんです(笑)僕らはただひたすら耐えた(大笑)」
とか
「デビュー曲が全く売れず、拓郎が見るに見かねて、これを歌ってみないかと言ってくれたのが‘雪’だった」
とか
「お前達は東京生まれだからナヨってしてるんだよ、、と拓郎に言われた」
とか
「75年の猫解散前に、拓郎が詞を書いてくれたのは(僕のエピローグ)、めずらしいことだった」
石山恵三さんのラストステージについては・・・
「猫の最初のベースは井口さんですからね、、、、僕が辞めたあと、井口さん、、もしよかったら?(笑)」
とか
客席からの「これからどうするんですか?」の質問に対して
「新しいグループをつくる(笑)、、、各駅停車第二弾を作る(笑)」など冗談で返してました。
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曲はおなじみのスタンダード「地下鉄に乗って」「雪」「僕のエピローグ」「昼下がりの街」「各駅停車」をはじめ、
洋楽スタンダードをまぜながら、かまやつさんの「どうにかなるさ」等、とにかく歌いたい歌を歌っているって感じでした。
「たどり着いたらいつも雨降り」もあり、スパーミニバンドとは違う音でこの曲を二度味わえました。
そういえばこの曲の録音(LP元気です)、常富さんはバンジョーを弾いてることくらい拓郎ファンなら知っていると思いますが、
レコーディングで間違っちゃったらしいんですね。それがそのまま元気ですのLPに入っちゃって。。。って言ってました。
どこが、どう間違ってんのかわかんないんですけど。
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後半には客席で見ていた小松さんからヤジの連発(笑)
せっかくラストステージの石山さんがMCでスーパーミニバンドを褒めていても、
「そがいな話しは、えぇけぇ(笑)」とか
常富さんが石山さんに対する下ネタを言ったときには
「想像してごらん(意味不明)」(笑)とか
まぁちょっと詳しくは文字で解説は出来ないんですけど(笑)。
でもこういったあったかいヤジのおかげでどんどん和やかなステージになっていきました。
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猫ステージのあと、ついにスーパーミニバンドとの合体の時がやってきました。
曲は「イメージの詩」。ボーカルは代わるがわる順番に。
楽しそうです。
もちろん一番盛り上がった時間ですね。
演奏者も客も貴重なひとときをすごしました。
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ラストはもう一度「猫」のみで二曲。
いい時間をすごさせていただきました。
あつかましくも打ち上げまで同席させていただきまして、申し訳ないです。
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内山さんのブログにも広島のステージのことが書いてあります。ごらんください。●
常富さんは4月14日に東日本大震災救済チャリティーライブに出演されるそうです。●
そしてスーパーミニバンドは今年も「ひろしまフラワーフェスティバル」のステージに立ちます(たぶん)。
初日の5月3日(祝)さつきステージ。おそらく夕方頃の時間帯。
ちゃんとスケジュールがわかりましたらまた報告させていただきます。
3年連続出演してしまって、はたして中国新聞は今年も取材に来てくれるのか?!
翌朝の新聞はちゃんと撮影出来るのか?!
そらまめは今年は猫に勝てるのか?!
こうご期待!
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