「サマータイム・ブルースが聴こえる」・・・2011/11/20 ・・・追記2012/01/20(一番下)


なんで「ONLY YOU」は再発売されないの?とずっと思ってましたよね。

一応持ってはいるものの90年に一斉にCD化されたシリーズは全部音が良くない。

後の紙ジャケシリーズはかなり良くなっている。なのになんで「ONLY YOU」は無いの?と思うのは自然です。

このアルバムが拓郎ファンを増やした功績は大きいと思うのです。フォーライフのシングルベスト的意味合いを含んでいたので

このアルバムが入り口だった人も多いでしょうし、実際あまりファンでなかった人も持っているという話しを良くききました。

「流星」「元気です」「春を待つ手紙」「舞姫」など、このアルバムのおかげで数限りなく聴いた人も多いはず。

しかも「外は白い雪の夜」のボーカルをわざわざ録り直したり、3曲もリアレンジでするなど気合いも入っております。

寄せ集めベスト盤が出るたびに、それよりONLY YOUを出してよーフォーライフさん!、と心で突っ込んでました。

で、僕がずっと思ってた話はこれ↓。

いつか 「ONLY YOU DELUXE」 か 「ONLY YOU SPECIAL」 というタイトルの二枚組が出るのではないかと。

DISC1は以前と同じで、DISC2は続編としてサマーピープルより後のシングル。

詳しく言えば81年9月から85年までの全AB面15曲中12曲程度をDISC2に。

そしてジャケットは同じ撮影時の別カット。ちょっと指の角度が違っていれば嬉しい。

そんな想像を勝手に何年も前からしておりました。

で、

12月28日に発売が決まったものは「ONLY YOU +Single Collection」というもの。

二枚組みCDのスタイルは予想が当たりましたが、まさか過去へさかのぼる曲が多いとは。

最初のONLY YOU以降の曲は3曲にとどまりました。

「唇をかみしめて」や「RONIN」や「旧友再会フォーエバーヤング」が入る新しい「ONLY YOU 」であって欲しかったな。

すごくいいアルバムになると思うんだけどな。

‘+Single Collection’だと単なる寄せ集めのオマケDISCになっちゃいますよね。

マ、いっか。

大好きな「サマータイムブルースが聴こえる」は入ってるし。

うんうん。

贅沢はいうまい。

「サマータイムブルースが聴こえる」の話しをしましょう。

ビッグバンド編成になってからなぜか多くライブで好んで演奏されましたこの曲、

シングルより長い!と思った人はどのくらいいるのでしょう。

81年の体育館ツアーを経験した人や、当時のオールナイトニッポンを毎回聴いていた人にとっては

ライブバージョンが先で、シングルの短いバージョンが後。

時系列でいいますと…

1981年7月のツアーリハーサルの音をオールナイトニッポンでON AIRしたのが最初。(Yも流された。)

そして7月24日深夜のオールナイトニッポンでは、20日に行われた広島県立体育館ライブ音源から再びON AIR。

(この広島ライブからは「サマータイムブルースが聴こえる」「Y」「悲しいのは」の3曲が放送された)

この放送時に、シングル盤のレコーディングはすでに録ったと話していますから、

結構早い段階で短いバージョンも作られていたことになりますね。

で、シングルの発売が9月5日。

ラジオから流れた広島ライブの音の録音を聴きながら歌詞を書き出し、シングルの歌詞カードと比べた人は、

たっくさんいたことでしょう。 ね! ネ!

僕は17才の夏でした。

まさにギターケース抱えて歩いてた時代。 学校までの長い坂道を上るしあわせ。

重たさよりも高揚感。 別の自分になったような気持ち。 武器でも持っているかのように。

歩きながら「ギタぁケース抱えてぇ歩いたぁよぉ〜♪」と何度口ずさんだことか。

大好きな大好きなシングル盤でした。B面の「Y」も含めて。

サマータイム・ブルースが聴こえる

ライブバージョン

かなりやばい線に なってきた
防波堤の上に 朝陽が射すよ
朝まで眠らないと 頑張った
君も猫のように 寝息たててる

    サマータイム・ブルース
 
   手当たり次第に 声かけて
  
  サマータイム・ブルース
  
  みんな振られたよ
  
  君も 淋しかったんだね

砂浜のキャンプで 抱きあった
君もぼくもそれが 初めてだった
何もかも終わった 星の夜
誰かがP.P.M 歌っていたよ

    サマータイム・ブルース
 
   手当たり次第に 声かけて
 
   サマータイム・ブルース
 
   みんな振られたよ
  
  君も 淋しかったんだね

  -------間 奏-------

愛なんて言葉 使えずに
サラリと手を振って 別れたはずさ
帰りのバスの中で 気付いたよ
Tシャツの背中に 口紅の文字

    サマータイム・ブルース
  
  手当たり次第に 声かけて
  
  サマータイム・ブルース
  
  みんな振られたよ
  
  君も 淋しかったんだね

ギターケース抱えて 歩いたよ
何故かバスにのるより 自由な気がして
こんな馬鹿なことが 出来るのも
20才になるまでさ それでいいよね

    サマータイム・ブルース
 
   手当たり次第に 声かけて
  
  サマータイム・ブルース
  
  みんな振られたよ
  
  君も 淋しかったんだね
     ※君も 淋しかったんだね
※82年以降は(ぼくも淋しかったんだよ)

シングルバージョン

かなりやばい線に なってきた
防波堤の上に 朝陽が射すよ
朝まで眠らないと 頑張った
君も猫のように 寝息たててる

    サマータイム・ブルース
    潮風の中に 聴こえたよ
    サマータイム・ブルース
    ほろ苦い歌が
    ぼくも 淋しかったんだね

ギターケース抱えて 歩いたよ
何故かバスにのるより 自由な気がして
こんな馬鹿なことが 出来るのも
20才になるまでさ それでいいよね

    サマータイム・ブルース
 
   手当たり次第に 声かけて
  
  サマータイム・ブルース
  
  みんな振られたよ
  
  君も 淋しかったんだね

  -------間 奏-------

砂浜のキャンプで 抱きあった
君もぼくもそれが 初めてだった
何もかも終わった 星の夜
誰かがP.P.M 歌っていたよ

    サマータイム・ブルース
    青い夏のせいさ 誰だって
    サマータイム・ブルース
    人恋しいよ
    みんな 淋しかったんだね

    サヨナラのあとで
    Tシャツの背中に 気付いたよ
    「バカ」って赤い 口紅の文字さ
    君も 淋しかったんだね
    みんな 淋しかったんだよ



4番構成が → 3番構成+サビに

LIVE ver.の3番が言葉を変え、SINGLE ver.の最後にサビメロディとして乗る形に
「帰りのバスの中で 気付いたよTシャツの背中に 口紅の文字」 → 「サヨナラのあとで Tシャツの背中に 気付いたよ バカって赤い口紅の文字さ」

4つ全て同じ歌詞のサビが → 2番のサビ一カ所のみへ。残りは新しい歌詞へ変更。

加えられた歌詞「潮風の中に 聴こえたよ」 「ほろ苦い歌が」 「蒼い夏のせいさ 誰だって」 「人恋しいよ」 「僕も 淋〜」 「みんな 淋〜」

消えた歌詞「愛なんて言葉 使えずに サラリと手を振って 別れたはずさ」

こんなところでしょうか。

正直僕はシングル盤の方が好きなのです。新たに加わった歌詞が情景を膨らませてくれてますし。

ライブバージョンの前奏や間奏の長さは好きですが、全体的にはシングル盤のまとまり具合に惹かれます。

でもまぁ、それは人それぞれの好みでしょう。

12月28日には3日遅れのクリスマスプレゼントを自分に買いましょう。

きっとイイ音になっていることを期待しております。

ではシングル前の体育館ツアーバージョンのラジオON AIRを聴きましょうか。

30年過ぎたらもう時効ですよね? (^o^) 、、、ニッポン放送さん。(^.^)

この音源の広島県立体育館のライブは最高でした。

ラジオでも「広島があんなになったの珍しかったねー」と言ってます。

大変暑い日で、エアコンのきいていない体育館はムンムン状態。客もアーチストも我慢の限界に。

アンコールの時にはみんな前に押し寄せ殺気だってました。

「サマーピープル」で踊り狂うファン。

そこで押し寄せていたファン同士で、一番前で殴り合いの喧嘩がはじまりました。

ぶつかったのでしょうか、暑さで気が立っていたのでしょうか。飛び上がりながら腕を振り回しておりました。

拓郎さんは「サマーピープル」を歌いながら、

「裸の奴となら〜、うまくやーれる♪ 喧嘩すんなよ!」と指をさして怒鳴る。

そして続く「ファミリー」のイントロが始まってからはもう一度、今度は優しく「喧嘩すんなよー」。

もう会場大盛り上がり。

二度目のアンコールのタイミングで僕も前へ出ることが出来「イメージの詩」の大合唱。

いいコンサートでした。

「驚き桃の木20世紀」のコーナーが81年の話題まで続いてたら是非「サマータイムブルースが聴こえる」の

歌詞が変わった経緯や、なぜライブではシングルバージョンの歌詞を歌わないか等、質問して欲しいものです。

作詞者の松本隆氏の意見をききながら変えたのかそうでないのかも、知りたいな。

坂崎さーん、小谷さーん、冨永さーん、お願いしまーす<(_ _)> 

今度フォーライフ音源で企画盤を出される時に作っていただきたいものは

「TAKURO YOSHIDA LOVE SONGS」

ソニーと手を組まなくてもいいです。むしろ古い音は混ざらない方が音的に統一感があっていい。

だから「結婚しようよ」を絶対入れてはいけません。

そして是非一曲目に「Y」をお願いしたいのです。イントロ無しでいきなり歌い始めるラブソング集は素敵です。

曲名が一切クレジットされてないのもいいかもね。プレゼントのパッケージデザインにして。

どうぞご検討をフォーライフさま。

選曲で悩まれた時にはどうぞご一報くださいませ(⌒o⌒).

ファンの意見を取り入れないと失敗しちゃいますよ。

あれと

それと

これと

それからアノ中のあれと

できたらウラのそれも

ええい、二枚組にしちゃいますか。

そして続編に

「Takuro Yoshida Rock'n Roll Music」

も作っちゃえ♪

よいよい

アーチストも喜ぶ企画じゃないとね、

ファンは喜びません。

--------------------------------追記2012/01/20---------------------------------

体育館ツアーの直前に、つま恋公開リハーサル〈1981年7月11日〉で演奏された

「サマータイムブルースが聴こえる」と「Y」、これもオールナイトニッポンで放送されました。

上記の広島音源の9日前の演奏ということになります。特に「Y」はまだ歌いまわし(譜割り)が模索中のようで新鮮です。

途中テープがグニュグニュになっているところがあり不明瞭ですがご勘弁。

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