I love youは、愛Live 」・・・2014/06/08 


三時間ラジオ「拓郎・僕のラジオ」のためにradiko加入するかどうしよう〜とか、

地球劇場の次回特別編って違う曲が放送されるの?とか、

「僕の唄はサヨナラだけ」の入手方法にちょっとムッとしてみたりとか、

ジャケ写は合成してるし足もとは明るく加工してるし今回はTAMUJINさんじゃないね、とか、

ツアーグッズより「あの頃ペニグッズ」の方がいいなぁとか、

そういう近々の話題は棚に置きまして、

新譜が発売されるまでにどうしても書いておきたくってね。

遅ればせながら「午後の天気」特集パチパチ

前作の「午前中に…」と並んで「午後の天気」もお気に入りの一枚になりました。

何度も何度も聴き込みましたね。いつか感想をと思いつつ二年経ってしまって「AGAIN」が出る直前につれづれに。

1.「僕の道」

この曲はラジオで一番最初に流した曲だったと思う(慕情やthat's itは除く)。

きっと誰かに向かって励ましのメッセージやを送ってる感じの歌だよね。

「月」や「星」や「空」が登場するところから「夜空」に向かって涙している人に送ったのでしょう。

ラジオで流れたのが2012/05/14月曜日だけど収録日は前週の5/8火曜日のはず。

そしてその収録から帰って深夜に拓つぶでつぶやいた言葉の一部。(更新は5/9)

「めげる」という言葉がある
電子辞書の広辞苑では「気が弱る、ひるむ」とある
「めげた」状況から脱して
ちょっと「ふんばる」
電子辞書では「足に力を入れてふみこたえる」とある

「僕の道」の送り主に同じタイミングで投げかけていると考えてもいいのではないでしょうか。

落ち込むな!踏ん張れ!の強いメッセージでしょう。

その後、東京のどこかで手書き歌詞も展示されたりしてたみたいだし。

アルバムの一曲目に持ってきてることも考えて随分思い入れの強い歌だと感じました。

きっと秘めた強いメッセージが込められているのでしょう。

この歌詞の中には「足音」が何度も出てくる。

「足音が聞こえる」「足音を刻んで」「足音を運んで」。。。

まてよ、「足音」が何度も出てくる歌が昔あったよね。

1973年、猫に提供した「私の足音」。これも誰かを励ましてるでしょ。

ジ〜っと歌詞を眺めてください。伝えたいことは共通しているね。

「僕の道」

心がつらい時 僕は一人じゃない
涙がほほを濡らしても 僕は一人じゃない
この道を行けばいい

月に向かって 歩いてゆこう
ずっと遠い昔から 足音が聞こえる

 ※この道が大好きだから この道を行けばいい
 この道が大好きだから この道を行くんだよ

心が歌うから 息をはずませて
思いが若く跳ねるなら 君は寂しくない
この道を行けばいい

星に向かって 歩いてゆこう
いつも君と一緒に 足音を刻んで

 ※繰り返し×2

心がもう 少し時に戸惑って
求める場所を探したり 振り返る時は
この道を行けばいい

空に向かって 歩いてゆこう
遙か夢の場所へと 足音を運んで

 ※繰り返し×2

「私の足音」

おまえの足音が 聞こえてくるんだ
うつむいて あてもなく 歩いた時の
おまえの足音は 自由を知ってる
言葉もなく 語れる 涙も汗も

 街を出て 風にのって 雲といっしょに
 夢にこがれ 野へむかう 
 何もかもを捨てて

おまえの足音は 軽くも重くも
自由という名の 荷物をしょって

人にはそれぞれの 叫びがあって
走ったり 歩いたり 立ち止まったり

 ふり返り 道端に 涙しても
 小さいけれど その叫びは 
 自由への道しるべ

おまえの足音は 自由の足音
今ここを進むのさ 信じる為に



両曲ともタイトルは一人称だけど歌詞は二人称になったり。(僕の道は二番から君)

自分を信じろ!歩いて来た道は正しい!そのまま行け!って歌だと思います。

きっと送られた人は気付いて涙して受け止めているのでしょう。

しかしそれを絶対口に出すような人ではなく、ただただ頭を下げてるような人でしょう。

そういう人に拓郎さんは送るのでしょう。

いいなー男同士。

2.「昨日の雲じゃない」

名曲だよね。

前奏が流れて「あの空にぃー浮かぶのは〜今日のぉー雲〜」と聴こえた瞬間、

このアルバム大成功だね、と感じた。

いままでこういった空気感を持った曲は無かったので、じーんときましたね。

ギターは鈴木茂氏?いいね〜、細胞で弾いてるね〜。

この曲は、コンサートのどの位置に置いても役割を果たせるオーラがあるね。

2012年ライブで演奏されなかったのは不思議だね。

あのギターが味がありすぎて他の人では同じ空気感が出せなかったのかなぁ。

是非ライブで聴きたい歌です。

日常で、雲を眺めながら「あの空にぃー浮かぶのは〜」と口ずさむ拓郎ファンは多いでしょう。

3.「慕情」

初めてラジオで聴いたときの僕の感想は、ん?ん?ん?でした。

曲の形が見えない。

どこがA、B?さびはどこ?、え?どこから二番なの?とか。

録音をしたものから歌詞を書きだして、紙で見て初めて曲全体の形を知る。

もちろん何度も聞き込むと好きになっていくわけですが。

これは何よりもアレンジが素晴らしい。編曲で名曲化した曲のような気がします。

武部さんすごい。

もし拓郎さんから武部さんに渡った音がアコギの弾き語り音だけであれば、相当悩んだでしょう。

しかもテレビドラマの主題歌というハードルもある。

よくぞここまで仕上げてくださいました!って感じです。

5秒で情景が広がる壮大さ。あらゆるポジションにあらゆる音が交差し、またそのバランスがいい。

あれだけ多くの音が散りばめられながら無駄な嫌みな音がまるで無い。ミックスした人、最高。

二番の頭から始まる音のハモンド?みたいなワウワウワウって音が凄い好き!

そう、ストロベリーフィールズフォーエバーの前奏のようなワウワウワウ(笑)。

その上にかぶさる半音下がっていく歌のメロディーラインがぐっとくるね。

「そんなに穏やかに〜」とか「思ってみるだけで〜」の部分とか。

拓郎さん珍しいよね?半音ずづ下がるコード。

かぐや姫の「あてもないけど」を思い出しました。

間奏のアレンジも好きだね。ギターは古川氏のタッチだよね?

この曲は多くの人で作り上げた傑作でしょう。

でもね、あの新撰組のドラマはいかん。

悲しすぎて見るのがつらかった。4話くらいで観るのやめちゃった。

それからラジオで、「これは男が男を想う歌」、、と説明されたけど

あれは言わなかったらよかったな。聴き方が限定されてしまうし。

とにもかくにもこの曲はイヤホンでじっくり最高級な音の世界を堪能しましょう。

武部さんを褒めすぎたのでひとこと・・

ライブ2012の「外は白い雪の夜」の二番、

「今夜で別れと知っていながぁらぁ」の前のピアノの音だけは

今後は無しにしてくださいね〜。ちょっとつらいね。

解説長いなぁ〜、疲れてきた(笑) 

これからちょっと、はしょろう。

4.「危険な関係」

キンキが歌うのを後から聴けばよかったなぁ。

キンキのエネルギーが張りつめているボーカルを先に聴いていたので

拓郎さんのはあまりにも大人で優しすぎるね。

これダブルボーカルかな?重ねると聞きやすいけど優しすぎるよね。

キンキと違う味にあえてしなくちゃいけない使命感もあったのかもね。

5.「この風」

銀色夏生さんのこと知らなかったけど、すごい詞を書きなさるね。

まるで暴れ馬を、どうあやつろうかと四苦八苦した拓郎さんの苦労が見える気がする。

ハッキリ言ってメロディーと歌唱ではあやつり切れてないような気がする。

これはきっとステージで爆発してみないと本当のマッチングは難しいのではないのか。

拓郎さんが人の詞を歌った中で、極めて異色なトゲを持っている歌でしょう。

30代の TAKURO YOSHIDAにあやつって欲しい歌ですね。

エンディングのピアノをもっと大きく入れて欲しかったかな。

6.「清流(父へ)」

ご存じ1997年の作品「DVD 名前のない川〜安曇野の四季〜」収録。

いつか正式にアルバムに入っておかしくない良作なので、ここできたかーって感じでした。

アレンジそのものはなんとなく昔の方が好きかな。聞き慣れている問題かな。

間奏の長いとこを簡潔にすればよかっただけのように気もします。

が、これはこれで、ということで。

()は気遣いもふくめてあえてだろうけど優しいね。

僕も父が他界して17年になりますがこの歌を聴く度に父に逢いたくなります。

声が聴きたいのです。

7.「恋はどこへ行った」

ちょっとこの曲の話は最後にまわそう。

8.「今さらI love you」

これはラブソングだと思っちゃだめだめ。

この頃の事を思い出してみてください。

アルバム午前中に…の時のライブ「HAVE A NICE DAY」 で二度目の無念のツアー中止。

それから二年、この「午後の天気」の制作時は、まだ11月からのLIVE2012も具体化されてないタイミング。

ラジオでも、「ライブがしたい」「ステージに立ちたい」なんて大きく言えない時。

そんな時に出来た歌。

ライブがしたいという気持ちを訴えた歌。。。と勝手に思う僕。

二度中止しちゃったけど、俺はステージに立ちたいんだ!、お前らに会いたいんだ!

という気持ちが書かせた詩。

口に出したいけど戸惑っている。身体の力も確かめないと。。。

「I LOVE YOU」の部分を「愛LIVE」と読んでください。大きく意訳して「ライブが好きだ」でもいい。

「君」は「ファン」と頭で置き換えましょう。

「今さらI love you」→「今さら愛LIVE」

愛Liveって言うのはなんだかね
昔はそこから始まった
君を独り占めしたいから
誰にも負けない勇気だった

照れ臭いなんて思わない
自分の力を信じられた

愛Liveって言えるはずだけど
今こそ口にしていいんだけど

ちょっと心が戸惑っている
今でも変わらぬはずなのに

時の流れにいる君が
遠くへ行ってしまわぬよう
愛Liveが言えない僕なんて
生きてる意味さえありゃしない
どれだけ月日が流れても
君への想いは変わらない

淋しい気持ちは隠せない
若くない自分も真実さ
ふるえる心を思い出し
僕は声にして伝えたい

そこから始めた人生を
これから大切にしていくよ
戸惑う時には立ち止まり
自分の力を振り返り

もっと君との時の中
まだ見ぬ君にも出会いたい

時の流れにいる君が
遠くへ行ってしまわぬよう
愛Liveが言なえい僕なんて
生きてる意味さえありゃしない
どれだけ月日が流れても
君の想いは変わらない

愛Liveって言うのはなんだかね
心がちょっとだけ戸惑っている
ふるえる心を思い出し
自分の力を振り返り
君が遠くへ行かぬ間に
気持ちが冷たくならぬ間に
もっと君との時の中
まだ見ぬ君とも出会いたい

どうよ、吉田拓郎って人は心からライブが大好きなんだ!

ふるえる心を思い出し 自分の力を振り返り」なんて泣けてくるねー。

「君」は「ファン」じゃなくて「客」に置き換えるとクスクス笑えてしまいます。

9.「that's it やったね」

アルバム収録される随分前からラジオでは頻繁にかかりました。

ナイター中継のテーマ曲だっけ?広島では縁がなかったから関心もなかったけど。

そのラジオで何回かかってもたいして好きにはならなかった。

が、なぜかこのアルバムのこの位置に収まるといいんだなぁこれがまた。

CDでいい音で聴くからかもね。ラジオより格段にいい。

ドラムが気持ちいいね〜。

10.「男子の場合」

この曲を聴いて、すぐ「友と呼べれば」を思い出した男性は多いよねきっと。

男同士の独特の照れくささ、距離感を歌い放っていると思います。

「僕の道」と同じように、きっと相手にも伝わっているのでしょう。

でも拓郎さんのことだから、ズバリを歌詞にしているわけではなく、

ちょいと「違うかなぁ」っていう濁し方もしているのでしょう。

でもその相手はきっとそこも見抜いて何も言わず気付かないフリをするのでしょう。

いいなー男同士。。パート2。

ということで飛ばしていた七曲目の「恋はどこへ行った」ですが・・・

このアルバム全体を見渡してください。ラブソングがありますか?(笑)

かろうじて二曲目だけ相手は女性だと思いますが、恋ではない。

「僕の道」「慕情」「危険な関係」「清流」「男子の場合」は完璧に男への曲なんだし。

そう、歌詞にあるように、

「ただ1つ切ないことと言えば 恋の歌が聴こえてこない事さ」

そうなんだよね〜、やっぱラブソングってやつは欲しいかもね〜。

拓郎さん自身切ないんですよ、きっと。

よし!地球劇場で言ってたように久々に松本隆氏に書いてもらおう!

次回のアルバムに二〜三曲ほどラブソングを書いてもらおう。

そうでなきゃ、拓郎さんにこっそりトキメク恋を今からしてもらって、

赤面するような恥ずかしい歌詞を自分で書く努力をしてもらおう♪

「おい松本〜、これ俺が書いたんだけど夫婦ケンカになるから君が書いたことにしてくんない?」

「じゃぁ印税はもらうよ〜」

なんて大人のやりとりも楽しいね!

GO!GO!ノー天気だ!足音を信じよう!

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