kanban2.jpgkanban1.jpgアイヌと共に学ぶ三日間
日時:2002年 11月 2日(土)〜4日(月)     主催:ケゥトゥムの会



kanban3.jpg「アイヌと共に学ぶ三日間」は、歴史や文化だけでなく、今も続いている裁判闘争についての講演を行う、ケゥトゥムの会の連続講座。
ウタリ協会の浦川支部の方々をお招きして、開催する刺繍や着物などの展覧会、
「北海道開拓」を行った東本願寺が行う、アイヌ民族の近現代の活動の写真パネル展、
それらの三つの企画が連動して、アイヌの文化、歴史、現在の全てが学べる立体的な企画になっています。

日時:2002年 11月 2日(土)〜4日(月)
場所:東別院会館(地下鉄名城線「東別院」下車、4番出口より西へ徒歩3分)




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会場:1Fギャラリー東別院にて・期間中連日
主催:ウタリ協会浦河支部婦人部


浦河の人達が製作した、刺繍をした着物や、ゴザや編み袋など、女の仕事を中心に、地域に根ざしたアイヌ民族の育んで来た日用品や晴れ着を展示しています。
アイヌの伝統文化について、実物に触れ、製作者に話しを聞き、理解を深めていただける企画です。 会場での実演や講習会(アイヌ模様をあしらったコースターやきんちゃく袋など)も予定しています。
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会場の様子・右から、準備中、大きな花ゴザとサラニプ、クッションなどのオリジナル作品の数々。

浦河地方について…
馬の産地として名高い日高地方の東寄りに位置する浦河は、昔からアイヌの多く住む土地でした。ですが、とくに観光地と言うわけではなかったので、観光産業によるアイヌ文化の発展や、商業化・職業化の動きは少なく、地域に根ざしたアイヌ文化の掘り起こしを中心に、地味な伝承活動をしておられる方が多い土地です。


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会場:1Fホールにて・期間中連日
主催:真宗大谷派(東本願寺)名古屋同和協議会


アイヌ民族の、近・現代の活動の軌跡を、写真パネルを使って展示しています。
デモや集会、著名な活動家などの姿を通じて、過去から現代へとつながるアイヌの姿を学べる企画です。

2000年11月に、真宗大派の京都本山で行なわれた展覧会「共なる世界を願って」に使われた写真パネルをお借りして行います。

東本願寺とアイヌ民族とのかかわりについて…
東本願寺は、かつて「北海道開拓」へ、教団を上げて積極的な参加をを行いました。
そしてアイヌ民族への差別的な表現をふんだんに織り込んだ「錦絵」を作り、アイヌ民族にとっては侵略でしかなかったこの開拓を教団の偉業としました。 70年代には、この罪を糾す爆破事件も発生し、問題になりました。 また、アイヌ民族の復権運動が近年盛んになる中、その錦絵を無神経に「教団の偉業」として、いつまでも掲示していることを、アイヌ解放同盟の山本一昭氏に糾弾されたり、若手僧侶が教団とアイヌの問題に取組もうとした時、同じく教団内部からの
差別発言で問題が発生したりしました(2000.4/14-23)。
紆余曲折を経て、「アイヌモシリの侵略者・東本願寺」は、自分達が北海道でしてきた事を考える事を、積極的に取り組もうと言う姿勢を見せつつあります。




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会場:1F会議室
主催:ケゥトゥムの会


踊りの実演や、アイヌとして生きてこられた方のお話し、アイヌが現在抱えている裁判や、歴史などの公演を行います。
文化・歴史・現在についての総合的な口座にする予定です。
同じ講師のお話しでも、毎回違う話をする予定なので、振るってご参加ください。

講演の時間帯は、当日変更になる可能性がございますので、ご了承下さい。

11/2(土)
11〜12時
  講師:oripakEsaman(アイヌの生活と現在を考えるHP、Ainu puyarA管理人)
  演目:河野本道裁判とは何か? 〜同化政策と「アイヌ史史料集」について
14〜15時
  講師:遠山サキ 氏(アイヌ文化伝承者・地域実践者)
  ムックリの実演や、歌や踊りなど。
15〜16時半
  講師:清水裕二 氏(小数民族懇話会事務局長・共有財産裁判などで活躍・教育者)
  演目:足元から教育を見直そう 〜教育と人権・北海道の歴史を踏まえて

11/3(日)
11〜12時
  講師:oripakEsaman(アイヌの生活と現在を考えるHP、Ainu puyarA管理人)
  演目:河野本道裁判とは何か? 〜裁判によって現代に再現される差別構造
14〜15時
  講師:清水祐二 氏(小数民族懇話会事務局長・共有財産裁判などで活躍・教育者)
  演目:足元から教育を見直そう 〜地名の語る歴史、私の勤務地とその周辺
15〜16時半
  講師:遠山サキ 氏(アイヌ文化伝承者・地域実践者)
  演目:ムックリの実演や、歌や踊りなど。
16時半〜17時半
  講師:訓覇浩 氏(真宗大谷派同和推進本部・僧侶)
  演目:北海道開拓と大谷派の関わりについて

11/4(祝)
11〜12時半
  講師:清水祐二 氏(小数民族懇話会事務局長・共有財産裁判などで活躍・教育者)
  演目:足元から教育を見直そう 〜北海道の歴史とアェイヌ民族の共有財産
14〜15時
  講師:遠山サキ 氏(アイヌ文化伝承者・地域実践者)
  演目:ムックリの実演や、歌や踊りなど。

ケゥトゥムの会(kewtum uekarpa)について…
2000年に名古屋で行われた財団法人アイヌ文化振興・研究推進機構の事業「児玉・馬場コレクションにみる『北の民 アイヌの世界』」の問題性を呼びかけた「アイヌ特別展を考える集い」に集まった人々で結成。「アイヌと和人が、それぞれの立場で考え、行動する会」。
「ケゥトゥム」とはアイヌ語で「心」を意味します。長い間、アイヌの心は、時としてアイヌを支援する人々にまで踏みにじられてきました。何よりも、アイヌの心の機微を大切にできる会をとの願いでつられた名前です。


講師紹介
遠山サキ・フチ清水祐二・先生oripakEsaman遠山サキ 氏 北海道浦河町在住。アイヌ文化伝承者・地域実践者。アイヌ語講師、着物やゴザなどの製作で活躍。
清水祐二 氏 北海道江別市在住。学校教員として長年教育に携わる。小数民族懇話会事務局長。共有財産裁判などで活躍。
oripakEsaman 氏 名古屋市在住。アイヌの生活と現在を考えるHP、Ainu puyarA管理人。

問い合わせ先:
主催者・ケゥトゥムの会:052−352−0778
会場・東別院教化事業部:052−331−9578
メールアドレス:kewtum@anet.ne.jp


後援:愛知県教育委員会

「アイヌと学ぶ三日間」の実現は、真宗大谷派(東本願寺)名古屋同和協議会と、ケゥトゥムの会のみなさん、地道な活動を継承されてきた浦河支部の皆様と、なにより講師として起こし下さる清水裕二先生・遠山サキフチのご尽力によるものです。良い縁を巡り合わせてくださったことに、先祖の魂と共に深く感謝致します。
またイベントの一部は、
財団法人アイヌ文化振興・研究開発機構 の助成を受けています。


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