人骨問題に関するリンク集
私達アイヌを始めとする世界の先住民族は、和人を代表とする支配民族から「無知蒙昧な野蛮人」として、常に展示・研究の対象とされてきました。支配の為の研究は、生活習慣や衣服・言語・宗教の研究に始まり、やがて身体の測定、血液の採取、墓の盗掘、遺体の収集へとエスカートしていきました。世界の先住民族では、生前に生きたまま展示物にされ、死後も骨格標本として陳列された人も、けっして少ないとはいえません。
ここでは、人類の尊厳と記憶に関わる「人骨問題」を扱うサイトを集めました。
アイヌに関しては、とりあえずは下記リンクを読んでください。
→北大納骨堂イチャルパ・参加報告(2002.8/2)
→アイヌ特別展を考える集い(2000.9/30)
ウィルタ協会
ウィルタとは、サハリンに暮らす先住民族。トナカイの放牧などをして暮す。
かつて日本領であったサハリン(樺太)には、昔からウィルタやニブフ、アイヌなど先住少数民族が住んでおり、日本軍のスパイなどに徴用された人も居た。敗戦後、サハリンから日本(北海道)に移住を余儀なくされたウィルタの人々の復権運動を支援する為に、1975年結成北大人骨事件・中生勝美論文問題などで活躍。
HPには、樺太を扱った文献・言説の詳細を紹介したサハリン先住民族書誌があり、大変重要。
「北辺の守り」を担うべき植民地であった北海道には、戦争当時、十数万人を超える朝鮮人強制連行労働者が様々な現場で働かされていた…苛酷な労働で亡くなっていった(ごく一部は脱走し、アイヌに匿われたりした人もいたようだ)人々の記憶を、忘れてはならない。
空知民衆史講座
朱鞠内で鉄道工事や雨竜ダムの工事の為に、タコ部屋労働をさせられて亡くなった朝鮮人の岸の掘り起こしをしている活動体。ワークショップなどを開きむ活発に活動している。
浄土真宗本願寺派札幌別院朝鮮人強制連行者遺骨問題
強制労働させられた人の遺骨の一部を札幌別院が保管していたものの、いい加減な扱いをしていて問題になった模様。
学校の跡地から、おかしな人骨が…いや、以外ではないのですよ、むしろ。
人骨(ほね)は糾告発する・軍医学校跡地で発見された人骨問題を究明する会
1989年に新宿の軍医学校跡地から発見された731部隊等の戦争犯罪に関係がある遺骨の問題を扱うサイト。裁判や集会なども行っている。
発見された人骨の深刻さが発覚してから、うやむやにされそうになる経緯などがアイヌの人骨問題と似ている。
七三一部隊細菌戦国家賠償請求訴訟弁護団
中国人180名が起こした「七三一部隊細菌戦裁判」を支援する弁護団。
七三一部隊とは、人体実験などを繰り返し、細菌戦などを展開した日本の特殊部隊。特に「人骨問題」のサイトとは言い難いが、同部隊の被害者が、まともに究明も埋葬もさていない現在、骨になっても浮かばれていないだろう点、裁判を通して「記憶」を大切にする点では同じである。
リンク集トップへ