さて下の続きです。 もう一つの問題は、 アイヌの伝統と称してかなり検討違いな山道アレンジな事をやっている事です。 別にアイヌが教祖をやったりオリジナル楽曲をやっちゃいかん訳ではありませんが、 これがアイヌの伝統と称して、そのオリジナルなものを吹聴して回ってはまずいと思います。 わかりやすい例でいえば、日本の売れないビジュアル系バンドが、日本人のいない海外に行って、 これが日本の伝統歌舞伎だ、と称してライブやって回ったら、やっぱりまずいと思うでしょう? あそこの集まりは、そんなような事をやって回っているんですね。 具体的には、神道系のイベントに出て太鼓叩いて、これは500年伝わる音楽だと言ったり、 (北海道アイヌには太鼓以前に、タンバリンのような打楽器すらありませんでした) 集まってきたヒッピーにアイヌ模様のはっぴを着せて、私達はアイヌだと言わせてみたり、 (彼・彼女はまごう事なきシャモなんですが)色々と問題行動が多い方々なのは確かです。 現実問題、そういう所で山道アイヌ教育を受けたヒッピーが、アイヌ関係のイベントなどで、 さも自分もアイヌで仲間だと思い込んで寄ってくると、非常にやっかいな事になります。 現にこの前、さるイベントでカムイノミをしたり踊りをした時も、 山道学校にいた事のあるらしい妙に馴れなれしいアホヒッピーが寄ってきましたが、 彼はカムイノミの存在は愚か、それに使用される祭器の類も始めて見たそうです。 (祭器と言っても、アイヌなら生活館や料理店、挙げ句の果てには自動車にまで 飾っている、何処にでもあるものです) そんなありさまで、アイヌの一体何を学んでいたのか、誠に失笑ものです。 しかもヒピー系やら、あやしい神道系、アース系のイベントに集まってくる方々は、 少しばかり思い込みや依存心の多い方々が多く、山道スタイルがアイヌだと頭から信じ込んで 素晴らしいと感動してたりするので大変です。 そういう方が時々雑誌とかHPに体験談を書かれると、こりまた大変な誤解を産んでしまいます。 そんな感じでしょうか。 確かにHP上には山道をみて感動してる人の手記とかはあるようですが、 山道そのものの記事はないようなので、実態をつかむのは難しいでしょう。 それだけ、一般的なアイヌ関連のものから切り離されているという意味でもあると思います。 またヒッピー系の人間の特徴として、自動車を乗り回して廃棄ガスは撒き散らしても、 自分の扱えない近代文明は環境にやさしくないとの理由から、ネットとかコンピュータを 否定する人も多いというのも理由かもしれません。 単にエコロジーをかさに着た怠け者だという説もありますがね。 そういえば、どこかで山道さん自身がそんなような事を書いていたような気がしました。 そうそう、あの人の別名は「アシリ・レラ」新しい風という意味です。 アイヌの命名方から考えますと、あまりうがった名前をつけると「名前に負ける」と申しますので、 海やら月やらとカッコのいい抽象的な名前は、本来はつけないものであると断っておきます。