別に知らんことを普通に質問するだけなのは、他力本願でもなんでもありません。
しかし、おまえがアイヌだから聞いてやるとか、答えなきゃダメとかは、
うっとおしいですし、
｢アイヌにしか答えられないから答えるべき｣というのは脅迫です。
そういう好奇の目が、
｢善意ある賛同者(実はアイヌを見に着てるだけの観客)｣のする差別というヤツです。
これは、｢アイヌのことを学びましょう｣といってアイヌの事をやっている、
アイヌの現実があまり知られていない地域の平和団体などで、
かなり頻繁に行われている新しいタイプの差別です。

聞く側は得てして鈍感なのものですが。

>僕はあまり詳しくなく他力本願でお聞きしちゃいますが、蝦夷とは反発する「異民族」の
>総称なんですか？　反体制で、民族のカテゴリーからも逸脱ぎみの「個」は
>含まないのですか？

なんだか質問の答えが限定しにくいのですが・・・・

｢蝦夷｣というのは、大和朝廷が東側の異民族のことを総称して言っていた言葉です。

当然アイヌも蝦夷と呼ばれていましたし、東北とか関東にいた連中も蝦夷と呼ばれていました。
それは多分アイヌ的要素を持っていたと、半ば古代のロマンを織り交ぜなが語られていますが、
特にアイヌだという証拠は、今のところありません。
また、無理してアイヌと繋げる必要もないと思います。

仮に縄文人がアイヌの直接的な先祖だとしても、
縄文人はアイヌではないし、アイヌもまた縄文人ではないのですよ。
いま日本に沢山住んでいる、大陸から渡ってきた人々の子孫が、
いまの段階でも過去の段階でも、朝鮮人でも中国人でもないようにです。
（日本に弥生人らしき人々が渡ってきた当時は、中国文化も朝鮮文化もまだ成立していないという意味です）

それに、大変大雑把に縄文人とくくっている人達にも、
いまはまだ判らないだけで、いろんな民族がいたんでしょうしねぇ・・・・
何分ルーツのハナシというのは脚色されがちですので、なんとも本当のところはわかりませんね。

｢反体制で、民族のカテゴリーからも逸脱ぎみの個｣とは、
いったいどんなものを想定しているのですか？

以下は私の普段思っていることです。
和人同士でもたいして親しくない人とは個人的な話、こみ入った話はあまりしないと思います。
同じ程度の親しさの和人の知り合いにだったらこんな質問をするだろうか。
このことをいつも念頭に置いています。
また、質問の答えが相手との親しさによって変わるのは和人の世間話でも当たり前に起こること。
話を聞けるまでには時間がかかる場合もあるでしょう。
まずは人間対人間のつきあいが必要なのは現実もネットも同じではないでしょうか。

> Esamanさん
僕はあまり詳しくなく他力本願でお聞きしちゃいますが、蝦夷とは反発する「異民族」の
総称なんですか？　反体制で、民族のカテゴリーからも逸脱ぎみの「個」は
含まないのですか？

前にも書いたと思いますが、｢蝦夷｣というのは中央政権に従わない連中の総称でして、
｢蝦夷＝アイヌ｣というのは、ちょっと早とちりな構図です。
東北、というか津軽とかにはアイヌがいた証拠がありますが、その他の、
｢まつろわぬ蝦夷｣がみんなアイヌか、アイヌ系列の人々だったかといえば、
それはまずない事だと思います。
特に東北は、人種的にもかなり多様な混住地だったといわれていますし。

また、かつて蝦夷が住んでいた地域に住んでいる今の人々が｢蝦夷｣かといえば、
単純にいま北海道に住んでいるのがみんなアイヌでないのと同じように、
そうではないと思います。

古代東北の中央政権と戦った英雄といわれている｢アテルイ｣は、
蝦夷ではあってもアイヌではなかったかも知れません。

そういったアテルイの慰霊祭を行ったアイヌも一部おりますが、
それはかの有名な｢アシリ・レラ｣こと山道さんです。
確かに面白い視点だと思いますが、
彼女については過去の掲示板で書いたような問題点もないわけではありません。

また、そもそも蝦夷は蔑称といえばそうなんでしょうが、
もともとの言葉の輸入元の国からすれば、そういう言葉を使っている日本人もひっくるめて
｢蝦夷・東夷｣な訳でして、私自身はあまり気になりません。

｢東北の文化｣についてですが、
そもそもアイヌそのものの文化についての紹介ページがないのに、それは無理というものです。
また、アイヌであるというだけで何かしら背負わされる義務があるというのは、
これまた困ったものだと思います。
さらには、それを背負わされるものが、単に観客が喜ぶだけのものでは、
道化の強要という奴ですな。

まあ東北の文化は詳しいですし、かなり興味はありますが。

田中宇というジャーナリストの「不屈のチェチェン人」という記事がある。
http://tanakanews.com/a0113chechen.htm
ああ、こりゃあ手ごわい「民族」だわい、と思う。
絶対に「同化」しない。最期まで「民族意識」で団結して闘い抜く気だ。
「民族意識」がある限り、「民族」だと思う。
そして、日本人と朝鮮半島の戦争捕虜が、強制労働に対して、従順だった
という、興味深い比較がある。日本人は「同化政策」に馴らされた、
歴史的なファシズムの労働者なのか？

北海道には「アイヌ民族」がいると思っていた。どこに住もうが
「アイヌの心」を持っている限り、「アイヌ」だと思う。
最後まで「同化」しなかった、日本の唯一の現存の先住民族であろう。

東北にも、「アイヌの心」を持って生き、「アイヌ民族」である
ことを「自覚」して生きている人がまだいるのか？
その他の先住民族としての「誇り」や「悲しみ」を持って生きている
人がいるのか？東北には、先住民族はもはやいないのではないか？
ルーツはあっても、大昔に同化されて、「民族性」は消えてしまって
いないか？すべて和人と混ざって、東北人という、一種の地方性のみに
なってはいないか？「先住民族の心」を持って生きている人がまだ
いるのか？

私は西日本の生まれだ。古い親戚はすべて県内の生まれだと思う。
ただ、父の父親は東北の出だ。土豪の出らしい。「二郎物語」とか
「路傍の石」に出てくる少年のように、次男だったから、小作農の
家に養子に出された。家督を継がなかったから、その代わりに刀を
もらった。その刀が、家にある。

私と「東北」を結びつけるものは、その刀だけだ。
そして、父が、その父親から受け継いだ「素朴な東北人気質」。
それも、父と共に忘却のかなたに消えている。

だから、私は、どんなに東北の先住民の血を受け継いでいる可能性が
あろうとも「アイヌ民族」でも、「蝦夷」でも、「東北人」でもない。
東北になぜか引かれるが、ルーツへの郷愁であろう。

東北の文化、東北の先住民族の文化を紹介するホームページはないのか？
誰かが、そんな、東北の側からのアプローチをしてもよいのではないか？
昔、東北に住んでいたアイヌと、今北海道に住んでいるアイヌが同じ民族
だと言えるか？！

現在の「アイヌ民族」のホームページが、
「東北の蝦夷」の文化もすべて紹介する必要があるのか？
ＥＳＡＭＡＮさんにそこまで「責任」があるか？？？

解らない事の一つは、「Esaman氏が何故この掲示板を
運営しようと、思ったのか？また、ウタリのこれからについて
どのような意見、指針を持っておられるのか？」でした。
しかし、「アイヌ人だから、アイヌの事を答えなくては成らない。」
と言う考え方は、Esaman氏から「偏見」と見なされてしまいました。

私の乗り越えようとしている壁は、「偏見」と言う解答では
納得できないところまで、知識的な面では、深まっているのです。
例え、Esaman氏の言うように、「深入りするな。」と言われても
「はい、そうですよね。」とは、決して言えません。

「アイヌの事情を知って、あんたはどうするつもりか？
どう関わるつもりか？」の答えは、実際に、ウタリが
どのように考えているのか、知ることから始まるのでは
ないのでしょうか？的外れな私見は、ウタリには迷惑でしょう。
解らないのは、「一般のウタリの意見、私見。」です。
萱野氏のお話は、私には「夢物語」にしか思えなかった。
野村　義一氏の話は、「アイヌ民族の人権の確保」を
主体に話されていました。
どちらが「ウタリの意見に近いもの」なのでしょうか？

>Ｍｉｋａさん、全然わかってないみたいですね、
>そもそもあなたはなぜアイヌにかかわろうとしているのですか？

全然解っていないのではありません。
解っていることと、解らないことが有る。それだけです。
アイヌと何故関わろうとするのか？答えは、とても「シンプル」です。
とても、心配だからです。確かに、直接何ら関係のない人間では有ります。
「ありがた迷惑」と取られるのも覚悟の上です。Esamanさんは、無関係な人の心配など無意味と
お考えですか？ありがた迷惑ですか？私は、本当に心配してます。

>ただ珍しいものに興味本位で質問しているだけで、ちゃんとかかわる気がないのではないか？

ちゃんと関わる為に、こうしてここで発言して、意見を、私見を聞きたいと思っていますが
あなた自身は以下のように、言って「拒否」している。
>私は別にあなたの質問をタブーにしたりはしてませんよ、
>面倒だから、気持ち悪いから答えたくないと言っているだけです。

大切な事なのに、「気持ち悪いから答えない。」なんて
子供のワガママみたいですね。

>逆差別たなんだと開き直る野蛮人ぎかりです、嫌になりますね。
>この気持ち、わかりませんよね？
だけど、あなた自身も私の発言を「偏見」として捕らえて
私の本来言いたいことすら、拒絶しています。
いつも、いつも、私はこの点に関して「見えない壁」
を認識しないわけにはいかなかった。

>まず判らないということを理解すべきです。
>そして、別にそれで自分が困るわけでもないのなら、深入りすべきではない。
これは、「あなたは、これ以上ウタリと関わらない方が
身のためだ！」と、言われているのでしょうか？
「お互いが、理解し合えるのは、所詮無理だからね。」と言いたいのですか？

>なぜ他の方には質問をしないのですか？

当事者に、真実を聞くのが、「理解への一歩」だと
思っていたからです。しかし、それが「偏見」で
的外れな無意味なモノなら、私が此処で話すことすら
無意味なのでしょうね。残念ですが・・・・・

>答える義務もないことに懇切丁寧に答えているのは、私だけではないのに？
>私は、あなたの質問は安易で無理解なものなので嫌だとはっきりここで言っています。

それが、あなた自身の「本心から出た言葉」なら
私が、あなたから学ぶものは、何もありません。
「お互いの心の溝」を、埋める気がない人に
何を、懇切丁寧に説明しても、無意味でしょう。

>あなたは、この溝の存在をまだ理解してらっしゃらない。
私は、「心の溝の存在」については、この掲示板上で
嫌と言うほど、味わい又、認識してます。
あなたに、言われるまでもないことです。
私が、必要にあなたに質問したことは、「アイヌ民族差別」を
深く理解したい人なら、一度は疑問に持つことです。

だけど、「答えたくはない！答える義務は無い。」と
おっしゃるのなら、あなたには、二度と聞きたくはない。
前向きな、話し合いが出来る掲示板だと思っていました。
そして、あなたは、私を導いてくれる方と尊敬もしてました。

私が、「アイヌ民族の感動的な、お話を聞きたい。」
その為に、アクセスして書き込んでいるのだと、お思いなら
とんだ的外れです。
ウタリの人達の現状を、私が何も知らないとお思いか？
感動的なアイヌ民族の話しより、「真実の気持ちを聞きたい。」
そう、思うことが、迷惑極まりないというなら、私は
あなたの言うように、「深入りしない。」方が良いのでしょう。

最終的に、どうするかは、私自身が決めます。

下の「名詞」は「名刺」の間違いですね。失礼。

小鳥さん、どうしてあそこに私とイーグル氏のやりとりが出てくるのだろう。
さっぱりわからん。というか、あの時えこえこの話なんてしてたっけ？
例によって過去ログ参照なんて面倒なことはしませんが
そういう参照が必要な話の流れは当事者にもそうでない人にも不親切です。
ただでさえ私の日本語読解能力が足りないせいで小鳥さんの文章ってよくわからないのに。
（私から見ると小鳥さんの文は饒舌すぎるししつこい。名詞の裏に入る分量で…個人的感想です）
初めのうちEsaman氏の態度や言葉遣いにあんなに過敏だったあなたが
どうして今のような悪文を多用するようになったかはわかりませんが
一見丁寧な文の方がよほど嫌味であることは私とあなたのやりとりで十分証明されたでしょう。
相手が云ったから自分も悪口を言ってよいと考えるようではいけません。

Mikaさん、疲れたときには無理せず気分転換することをおすすめします。
そういう時に休めない気持ちも分かりますが過負荷状態ではよい考えも浮かびません。
「どうしてアイヌに関わるか」は和人なら必ず聞かれる質問です。
ゆっくり（あせる必要はまったくないですよ）と自分なりの答えを探して下さい。
それと、わからないことを聞くのは当然のこと。じゃんじゃんやってよいと思います。
ただ答えてもらえるかと人から答えをもらった方がいいかは保証いたしません。
でも今回のEsaman氏の答えはすごくよかったと私は思います。
シャムさん、気負わなくてもアイヌのことを考えることは出来ます。
というかそんな堅苦しく考える必要はないと思います。
みんながもっと自然体でそんな話が出来たらいいですね。

私はEsaman氏がアイヌの意見を代表しているとは思っていないが
Esaman流の辛口意見がめずらしいもの、目新しいものだとも思わない。
やり方はもう少しどうにかならないかと感じるけどね。

Ｍｉｋａさんの気持ちと一緒かどうか分からないけど、
私も知ってしまった以上忘れることはしてはいけないんだと思った。
私はアイヌという存在に触れることなく２０年間生きてきて、
今だって、きっと私一人がアイヌのこと考えなくたって
誰一人困らないのかもしれない。
私がここに来たのは、知ったことで次どうすればいいんだろうと
思ったから・・
エサマンさんの返事はそんな一生懸命になることないって聞こえる。
＞まず判らないということを理解すべきです。
＞そして、別にそれで自分が困るわけでもないのなら、深入りすべきではない。

ここの判らないこととは、どういうことを指すのかよく分からなかったです。
深入りするなと言うことは？
エサマンさんもＭｉｋａさんの気持ちがわからないと思います。

ふ〜んそうかあそうだったのかあ谷間のゆりさんの
あの妙な例え話、なんであんなに話題広げたみたいに
なってるかが解らなかったのだが、そういうことか〜
オーストリアもなんか変な人が親分になって大変だもんねえ
ゲルマンじゃなきゃだめなんか。やな国になっちまいそうだね。
獺さん、トラップ大佐ってサウンドオブミュージックにでてきたひとですよ
子だくさん家族のおやじ。家族をまとめるのが面倒だから笛吹いて
コドモ集めてたの。（どうでもいいけどね　こんなこと）

ところでぐろおばるな質問。
小さい頃から軍隊的に教育されて軍国主義になっちゃうのと
なんか知らんうちになし崩し的に軍国主義みたくなりそうなのと
どっちがイヤ？もう国民に番号ふられちゃってるんだよね。
さっき気付いたんだけど。