1998年2月21日
最近、おなかの調子がよくないのに、イタリア食い倒れ1週間の出張で体も心も
胃もヘトヘトになって帰った翌日、ストラスブールまで、ワインの買い出しと
ミシュラン3つ星レストランのオ・クロコデイルへ散財ツアーに行ってきました。
独りでそんなところへ行くのもツマラないので、パソコン通信NIFTY ServeのFSAKE
という酒のフォーラムのワイン部屋で知り合った(なんとオタクな、、)フランクフルト
在住の、謀ドイツ航空会社のフライトアテンダント(もうスッチーとは言わないのね)
のKさんに同行頂いた。
Kさんは職業柄?ソムリエを目指していて、日本でもワインスクールへ通っていたなど
なかなかのワイン好き。
さて、さて、クロコデイルというと、料理が一流ということで有名だけど、なんでも変
わったグラスが出てくることでも有名らしい。
そのNIFTYのフォーラムでは火星人のような形のグラスということで、”火星人グラス”
という名前で話題になっていた。
テーブルにつくと、水用の太いフルートとならんで火星人がいました。
なるほど、これのことだったんですね。形としてはアルザス型なんだけど、スタンド
の部分が緑ではなく、透明なんですね。で、口が普通のアルザスよりもすぼんでいる
というか、最初にみたら、なんぢゃこりゃ?ですね。
さて、アペリティーフは、Kさんはキール、私はクレマン・ダルザスを頼
んだところ、火星人に入ったリースリングになって出てきました。どうもキールは
ノーマルか?ロワイアルか?との確認時に、vin blancといったのが、間違われた
模様、、まっいいか。
クロコデイルは初めてだったので、食事はムニュ・アグレマン(650フラン)にしました。
内容は以下の通り。(1フランは約22円)
アミューズ3種
ウズラのガチョウのフォワ(Foie d'Oie)詰め"Marechal de Contades"風
または
ガチョウのフォワ(Foie d'Oie)のポワレ、林檎ソースがけ
帆立貝のソテー、エンダイブとアーモンドあわせ
タルボのソテー、レンズ豆ソースとウニのソースかけ
コンソメスープ、クネルと黒トリュッフいり
ハトのシュープレーム、アボガドとインゲン豆よせ
フロマージュ各種
マルタ風グレーブフルーツのグラタン(デザート)
コーヒーとシャンパーニュのパルフェ
チョコレート、クッキーなど、、、
さて、さてワインですが、いつも悩むのが、銘柄は勿論ですが、量ですね。今回は
2人なので、アペリティフも飲んでるし、白、赤で2本は多いか??と思いつつも、
大酒のKさんなの(^^;)で、大丈夫だろう!との判断で、
1988 Alsace Grand cru Moenchberg Riesling Andre et Remi(Andlau) (320フラン)
1985 Pommard Eric BOUSSEY (620フラン)
にしました。
このAndre et Remiは私のストラスブールの友人の友人のドメーヌで、一度訪問した
ことがあります。おじいさんが力説するこのワインに感動したことがあり、おもわず
うれしくなって頼みました。
一応赤はソムリエ氏に私のすきな1985のCalon Segurとどっちがお薦め?と確認
したけど、当然!!!という感じでPommardを薦められたので、そっちにしました。
そやけど、このムニュでは魚料理の配分が多く、赤の出番はハトとフロマージュだけ
やんか、、、
さて、リースリングは当然、火星人を使います。このワインは以前Andreさんが、
Moenchbergの土地はカコウガ〜ン(こんな日本語を知っている、、)が多く、
ミネラルが豊富に含まれて、そんな味がするじゃろ??と言っていた。
たしかにミネラルを含む、岩の味がするような、、、色は淡い黄金色、香はリース
リングのフルーティーさ+岩石、岩清水??味は舌から喉にサラっと過ぎるが、
喉元でフルーツが広がる。
ちょっと魚料理にはドライさに欠けるかもしれない。でもワインクーラーで冷やして
いるうちによくなってきた。これをちょうどハトまでに仕上げました。
さて、Pommardは(というかブル自体)ひさびさに飲みます。色は濃いバーガンディ
香はあまり立たない、ちょっとなめし皮??タンニンのきつくないエレガントな
Pommard。ハトにはちょうど合います。フロマージュにはもうちょっと強い赤が欲
しかったですね。
最終的にワインの量はちょうどよかったか、足りなかったか(^^;)??
デザートとチョコには当然コーヒーですが、イタリアよりはちょっと大きいですが、
デミタスで出てくるので、3杯もおかわりしてしまった。締めくくりは、アルザス
のオー・ド・ヴィー。ピーチのとラズベリーを頼みました。
ピーチがドライで正解。ラズベリーは変な果実の甘味がでてう〜ん、どうも、、
まあ、これだけ食べて、飲んで、楽しんで3つ星でこの値段ははお値うちかもし
れない。また季節が変わったら行ってみよう。