まず、平成12年から今日までの経過、葡萄の収穫量、製造物及びその量、そしてその活用方法についてでありますが、ご案内のとおり、平成12年12月から野外活動センター内において苗木の栽培を開始しております。十分な生育期間を終えた平成16年度には138kgの収穫となり、葡萄ジュースの製造を試みました。
その結果250mlに換算して444本分のジュースに生まれ変わり苗木の名をつけた葡萄飲料「ソラリス」の誕生となったものであります。
翌17年度は気候等の生育条件に恵まれ、260kgの収穫を得て、さぬきワイナリーに醸造を依頼したところ720mlに換算して200本のワインが誕生し、ドイツ語で調和を意味する「ハルモニー」名づけたワインは友好の証として平成18年5月にフライブルク市で開催された姉妹都市フェアにおいても提供したところです。
その後はジュースの製造にとどまり、今年度も80kgの収穫から259本の「ソラリス」の製造を終え、市制施行120周年の記念式典の場でも試飲のコーナーを設け、フライブルクの香りを多くの市民の方々に味わっていただきました。
これらの製造物はドイツからの表敬訪問の際のおもてなしとしてま活用するほか市民を対象とした様々な交流の場においても友好のシンボルとして提供するなど姉妹都市交流の普及啓発に努めております。
次に収穫量が年々減少している原因についてでありますが、平成18年3月、木の成長に合わせて密植を防ぐため半数の成木を敷地内の隣接地に移植しましたが、様々な要因によって木が弱り収穫量の減少に繋がっているものであります。
最後になぜワインの造らないかについてでありますが、ワインを提供するにあたってはその対象者等の諸条件が限定されますことから青少年交流などの幅広い場所で活用できるようジュースの製造を優先したものであります。
そうした中、本年4月には姉妹都市提携20周年を記念したフライブルク市の代表団をお迎えしますのでその際には平成17年度に製造したワイン「ハルモニー」を友好の結実として活用すると共に今後におきましてはワインを含めた種々の製造について検討してまいりたいと考えております。