精神世界の知恵をダウンロードするの術
|
VOL-11
|

 
「成長へのみち」
テレビでみたんですけど、脳の神経細胞は・・・ニューロンっていうんですよね・・・ニューロンがどうやって新しいネットワークを作るか調べるために、すでにあるネットワークを切って、ニューロンの動きを観察した映像を見ました。
ニューロンはあわてて、つながるところを探し、腕のように突起を何本ものばします。あちこちへ触手をひろげて活発に動かし、試行錯誤しながら進んでいくうちに、あるとき何かの拍子で、ほかの神経細胞の突起にであい、手をつなぎます。あたらしいルートができると、ほかの触手が引っ込んで、つながったルートだけが急速に太くなります。
新規開拓というのはこういうことなのですね。
たとえてみれば、わたしたちにとってやりなれた作業は、すでにあるニューロンのネットワークに電流が流れるだけです。大量にこなすばあいでも、すでにあるネットワークの稼働率があがるだけです。
いっぽう、慣れないことをするのは、あたらしいニューロンのネットワークを作るようなものです。やり慣れたことを大量にこなすのとは、脳の違うところを使っているような感覚がします。ぱっぱと進まずストレスがあります。生みの苦しみです。
問題解決の方法も、今までのやり方をパワーアップすればOKなときもあります。けれどもまったく新しいネットワークを作らなければならないときもあります。
ニューロンが新しいネットワークをうみだす過程は、トランスパーソナル心理学の「成長の4つのステップ」と似ています。トランスパーソナル心理学では、人は以下のサイクルを何度もくりかえして、無限に成長しつづける存在だといいます。
(1)自分が知ってる既存のやり方で順調にいくとき。
(2)壁にぶつかって、新しいあり方を模索するとき。苦しく長いトンネルのよう。
(3)あたらしいあり方を発見して喜びにあふれるとき。ブレイクスルー。
(4)あたらしいあり方で奉仕していくとき。
ニューロンが新しいネットワークを作るのと似てますよね。
今までのやり方で強引に押しすすめてもうまくいかないときは、成長のときです。そのようなときに求められている成長は、今までの延長ではなくて、違う次元の対応やものの見方です。新しいのですぐに見当がつくようなやり方ではないかもしれません。
|