
 
「自己犠牲」
「じぶんだけが我慢すればいい」と思って頑張ってしまうことが人にはあります。
でもそれは、誰かが犠牲になる世界を作る(維持する力になる)ということです。
自分を癒されないまま放置すると、たくさんの価値あるものをないがしろにします。じぶんの体の細胞たちも、食べ物になってくれた動植物の命も、与えられた才能も、自分によせられた愛情も、みんなと築けたはずの新しい関係も、まわりの人の心に残る自分というシンボルも・・・自分から派生するすべてのものに影響を与えます。
誰かを犠牲にする構造は、いろんな場面にあらわれます。自分を抑圧してきたように、家族や部下を抑圧します。自分に言い聞かせてきたのと同じ言葉で、人に諦めをうながします。次の世代に悪い環境をそのまま残します。
地球環境の破壊も、人の自己犠牲と比例してると思います。自然破壊と同じくらい、人は自分の自然を壊してまで、がんばってきたのでしょう。そうせざるをえない理由が「生きるため」っていうのは、まるでギャグみたいですね。
上司や、政治家にたいする怒りは、いっこうに自分たちを救おうとしない自分自身にたいする怒りとおなじかもしれません。
これからは、ほんとうに自分を生かす行動をしましょう。相手にも、世界にも、働きかけないまま見捨てたりしないで、まっすぐな力で、共に楽になるポイントを探していきましょう。
それはそれは気長な工程だと思いますけど。
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