宇野ひろしの議会見聞録 
1997
VOL..6
新緑の季節を迎えましたが皆様ご健勝でお過ごしのこととお慶び申し上げます。
平素は格別のご支援とご厚情を賜り心よりお礼申し上げます。
さて時の経つのも早いもので初当選してまる三年、本年は一期目仕上げの年であり、正念場の年であると痛切に感じております。そこで今回の見聞録ではこの三年間を省みまたその反省を今後に生かすべく検証をしてみたいと思います。
まず私の基本姿勢でありますが、「市政は市民のためにあるべき」ということであります。アメリカの第16代大統領エイブラハム・リンカーンがゲティスバーグの演説で述べた
「The Government of the people by the people for the people 」

(人民による人民のための人民の政治)は歴史的にも有名でありますが、言い換えれば政治家が自分の欲望(私利私欲)で行動してはならないということに尽きるのだと思います。私はいつも問題に直面した時選択の岐路に立った時常に原点に立ち返り、市民のためにはどちらの道を選んだらいいのか考え行動をするようにしております。必ずしもすべてにおいて正解を選ぶことはできないかもしれませんが私の信念として「市民の立場の政治ができなくなったときは議員は自ら辞める」と心に誓っております。
次に「議員とは市民の代弁者である」現在の日本の政治は代議制議会政治であり、直接的(住民投票等)方法もありますが、そのほとんどが選挙で選ばれた代表が選挙民に代わって議会で弁論する仕組みになっております。市民の皆様特にご支援いただいた方々の意見を議会で論じるのが議員の一つの仕事ではなかろうかと考えます。年四回市議会が開催され、3月が当初予算9月が補正予算の議会で一般質問に加え代表質問が行われます。当選以来実に12回の定例議会が開催されていますが、今までに6回の一般質問で登壇させていただいております。
以前ある会合で「ちょうど議会前の質問原稿を執筆中で議会の調査課に調査依頼する事もありますが、図書館に出かけ専門書からデータを収集しなければならないときも多く、また深夜までの作業で寝不足が続いて大変なんです」と申し上げたらあるご年配の方に「今どき自分で原稿を書くのは〇〇党の議員ぐらいかと思とったが珍しいのう」と言われたことがあります。他の人のことはよくわかりませんが、私は発言の原稿は自分で書く(最近はワープロで)のが信条としています。質問の前によく理解できない部分の事前調査にお伺いすることがあるのですが、あれこれと聞くと理事者の方から原稿を用意いたしましょうかと言われることが間々ありますが、きっぱりとこれをお断りします。確かに自分の苦手としている分野の質問は一からの勉強が必要で大変ですが、この勉強を放棄することは私を支援していただいている方への冒涜ではないかと考えております。偉そうなことを申しましたが、正直なところ過去二回お世話になっている先輩議員と親しくしている理事者からこの質問をしてくれと原稿を渡されたことがあります。質問の趣旨は変更しませんでしたが、その他は自分で書き直しましたので100%とは申しませんが、信条は貫いていると思います。以下今までの一般質問の表題をまとめてみました。
                    (◎は後援者の方や広く一般市民の方からの要望で質問しました。)
平成6年6月定例会
周辺市町村との合併を視野にいれた緊密な連携について
◎公民館分館の整備方策について(地元負担軽減)
救急医療活動について(高規格救急車の増車)

平成7年3月定例会
松山市地域防災計画について(阪神淡路震災後松山の防災計画を検証)
◎中央商店街及び隣接する商店街の活性化対策(L字再開発)
将来における若者の選挙の投票増加と棄権防止のための小学生の議会傍聴について
松山市イメージアップ推進事業について

平成7年9月定例会
◎プラスチックごみのリサイクルについて
◎大街道付近の青少年非行の防止について(夜間照明)

平成8年3月定例会
パブリックアートによるまちづくりについて
いじめの問題について
水道水の水質の安全性について
◎千舟町・古川線の開通に伴う交通渋滞について
プラスチックごみのリサイクルについて(再質問)
生ゴミ処理容器購入補助金制度について

平成8年9月定例会
全国一・日本一について
松山まつり・野球サンバについて
◎松山市奨学生募集について(奨学金貸付制度)
地域情報化について(インターネット他)

平成9年3月定例会
ごみのポイ捨て禁止条例について
◎野外活動センターについて(レスキューバイクの練習場として開放)
地域情報化事業について(再質問)

以上でありますが、再質問については最初の質問で満足のいく納得のいく答弁を得られなかったので再度尋ねてみました。
平成5年に私の自己紹介としての討議資料用のパンフレットを作りましたが、その中で選挙公約的テーマが三つありました。
@現代は共生の時代
A地方分権の実現を
Bエコロジカル・ポリス構想(生態系循環型都市)
次回はこれを検証してみたいと思います。
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