宇野ひろしの議会見聞録
1998.3
VOL..7
そろそろ春の便りが届こうとしておりますが、皆様ご健勝でお過ごしのこととお慶び申し上げます。平素は格別のご指導とご支援を賜りまして心より御礼申し上げます。
さて、最近(でもないですか?)政治家・官僚の不祥事は後を絶たず、政治離れ政治不信とよく耳にしますが、この現象はいっこうに収まる気配が見えません。私も政治家の一人として非常に嘆かわしいことと思う次第であります。いわゆる政治家と住民との間に信頼関係がなくなるのは、政治家自身のスタンスに問題があるのではないでしょうか。よくよく歴史を振り返ると明治維新、大正デモクラシー、昭和の初期とこの時代に生きた気骨ある人達が今までの政治を改めようとする理想「本流」を目指した動きがありました。
そしてその本流とは「主権在民」、根本は誰のための政治なのかを考えなくてはいけない。国政であれば国民のために県政であれば県民のために市政で
あれば市民のことを考えて行動しているかということであり、政治家自身が自己の利益を追求することを否定しなければ、いけないと思うのです。他者優先を貫くのは並大抵のことではないと思いますが、本来の政治を目指すのであれば、常々心がけなければいけないと痛切に感じるのであります。私もそう陥らないよう戒めを持って前号で申し上げました平成5年に三つの公約的テーマ「私の願い」についてこの四年間どうゆう活動をしてきたのか検証してみたいと思います。
 まず、1 現代は共生の時代 「相手を理解し、助け合いながらともに手を携えあって生きる心の温かい社会を実現するために頑張ります」ですが、最初の二年間を市民福祉委員会に属し、福祉問題、特に高齢者や障害者の方がいつでも安全・快適かつ自由に行動できる生活環境整備の「人やさしいまちづくり指針」等の高揚に努めて参りました。
 次に、2 地方分権の実現を「いわゆる三割自治では、活力ある地方行政は出来ません。国からの権限委譲や現在の税金のシステムを変え、自治体の財政が潤うよう声を上げ、運動を展開していきたい。」申し上げました。既に何年も、国においては地方分権推進委員会また地方においては意見書等の提出や六団体で地方自治確立対策協議会を組織し、論議が行われておりますが、その実はなかなか得られません。私も平成9年の自民党愛媛県支部の政調会で青年部長を代表してこの問題を県連から党本部へと強く求めていただけるよう要請を致しました。今後も長い努力が必要ですが、継続して活動を続けていきたいと思います。
 最後に、3 エコロジカルポリス構想(生態系循環型都市) 「基本的には、ゴミを出さない燃やさないがエコポリスです。これを基本理念においてコンポストやゴミモデル地区の増設等でゴミを減量することは可能です。そのための支援拡大を計りたい。このゴミ問題いわゆる環境問題は、言葉だけ格好だけ(そういう政治家が多いとされてますが)では何の成果もありません。議員自ら考え行動しなけれなならないと思うのです。環境問題は分野が広すぎてなにから手を着けていいのか迷いましたが、身近なこと知り得たことから始めて議会の一般質問でも延べ4回質問致しましたし、毎年7月に行われる市民大清掃は十年来、また市民の憩いの場である堀之内公園の清掃活動にもここ3年参加をしております。基本は「できることから始める」環境の保全を考えるならまず再生紙をなるべく使いコピーは両面印刷する無駄をなくすよう心がけるべきではないでしょうか。今環境問題はリサイクルからリユース(再使用)が主流となっています。昨年の秋には関東リスポンス協会の代表を招いてダイオキシンの勉強会も開催致しました。
以上三つとも途中経過ではありますが、ご報告申し上げ、今後も努力して参りたいと思います。
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