2019.2.13
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[新連載]CPLD入門!
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いつか使うことになるだろうと思ってはいたのですが。
何を今頃になって、というようなものですが。
ようやく本気で、CPLDと四つに取り組みます。
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[第2回]


●CPLDかFPGAか

CPLDとFPGAの違いについてはネットで検索してみればたくさんの解説を読むことができます。
近年はCPLDとFPGAの垣根を越えた製品も出てきているようなのですが、一般論的に両者を区別すれば、その最も大きな相違は書き込んだ論理回路の構造が電源を切ってもそのまま残っている(不揮発性)か、消えてしまうか(揮発性)の違いだと思います。
電源を切っても消えないのがCPLDで消えてしまうのがFPGAです。
ちょうどROMとRAMのようなものだといえましょう。
そのことが内部回路の複雑さに関係しているらしくCPLDは比較的小規模な回路向きのようです。
CPLDに比べるとFPGAは大規模回路向きのようです。
CPLDは一度回路の論理構造を書き込めば電源を切っても消えませんから、電源ON後速やかに書き込んだ通りの回路として動作します。
FPGAは電源ONのたびに回路データを書き込まなくてはなりません。
そのため回路データを外部のROMに書き込んでおいて、起動時にそのROMからシリアル通信で読み込む、という手順で起動するようです(このROMのことをコンフィギュレーションメモリと言うようです)。

ここまで書いてきただけで、CPLDかFPGAかの結論はもう出ていると思います。
いきなりそれほど大規模な回路をつくろうなどとは思いませんし、いきなりつくろうとしてもそれは無理(無茶)でありましょう。
とりあえずは小規模な回路を手がけることにするのでしたら、CPLDで十分ということになります。
CPLDならば、コンフィギュレーションメモリなどという面倒なものを考える必要はありません。
一度書き込んだら、既存のロジック回路と同様に電源ONと同時に書き込んだ通りの回路として動作してくれるというのですから、それならもうCPLDで決まりです。

そういうことでCPLDを使うということに決定しましたが、それでは次にはCPLDとして何を使うかを決定しなければなりません。
それには価格も勿論重要な要素ですが、最大使用可能なI/O端子数であるとか、内部の論理ブロック数がやはり重要な要素になりましょう。
IC端子の形状も大事な要素です。
近年はほとんどが面実装になってきているようですが、できればICソケットが使えるものがあると有難いです。
果たしてそんなものがあるでしょうか?
また近年は供給電圧もどんどん低電圧になってきています。
私の場合とりあえずはND80Z3.5などのマイコンボードの外部回路などに応用したいと考えていますから、そうするとVCCはやはり5Vが望ましいことになります。
ざっと調べたところ、ICソケット型も+5V型ももう現行機種としては存在しないようなのですが、それでもできればなんとか今でも入手可能なものを捜してみたいと思います。

どのような型式のものを使うかということを考えるときにもうひとつ外せない要素として、開発ツールとして何を使うか、ということを考える必要があります。
開発ツールということはつまりどのメーカーを選ぶかということになります。
CPLDのメーカーにもいろいろあるようですが、代表的なメーカーはやっぱりXILINKSかALTERAということになりますでしょう。
そのいずれにするか。

本日は時間がなくなってしまいましたので、この続きは次回にすることにいたします。

CPLD入門![第2回]
2019.2.13upload

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