2019.7.23
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[新連載]CPLD入門!
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いつか使うことになるだろうと思ってはいたのですが。
何を今頃になって、というようなものですが。
ようやく本気で、CPLDと四つに取り組みます。
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[第93回]


●簡単なサンプルプログラム(4)QSFファイル

前回からの続きです。
QuartusUでは端子番号に端子名を割り当てるための記述をVHDLプログラムで行なうことができません。
Pin Plannerというユーティリティソフトによって割り当てを行ないます。
この方法は視覚的に行なえるのでわかりやすい利点がありますが、VHDLプログラムに記述できればその部分を以前のプログラムからコピーして、それを編集、修正するというテクニックが使えるのですが、それができないため、毎回Pin Plannerで1本1本配置しなければならないという大きなデメリットがあります。
特に端子数が100本、200本というような大きなCPLDともなればこのデメリットはさらに大きくなります。
プログラムに記述されていれば、それをコピーできるので作業が短縮できて助かるのだが、とそのように思ってしまいます。

それで色々探ってみたところ、それを可能にする裏技がみつかりました。
QUARTUSUの場合、端子の割り当てはVHDLプログラムでは行なえませんが、実はPin Plannerを使うと、そこで設定した端子の割り当てが拡張子がQSFというファイルに記録保存されます。
これを利用することで、以前に行なった割り当ての情報を生かすことができそうです。
ただし、これはあくまで裏技です。
手続きを誤ると、そのプロジェクト名ではまともに作業することができなくなる可能性がありますから、慎重に行なわなければなりません。

まずは下準備です。
QSFファイルをTeraPadで開けるようにします。
これは[第82回]で行なった作業と同じです。
[第82回]ではVHDファイルをTeraPadで開けるようにしましたが、今回は同じようにしてQSFファイルをTeraPadで開けるようにします。

以下の作業はQuartusUを終了した状態で行なってください。
エクスプローラでaltera→13.0sp1→trngsmpl1フォルダを開きます。

前回までの作業が終っていれば、trngsmpl1フォルダの中にtrngsmpl1.qsfファイルができています。

そのtrngsmpl1.qsfをマウスで右クリックします。

「プログラムから開く」を選択してクリックします。

「このファイルを開く方法を選んでください」と表示されます。

「その他のアプリ」をクリックします。

[第82回]で同じ作業をしましたからアプリの候補の中にTeraPadが表示されます。

TeraPadを選択して「OK」をクリックします。

trngsmpl1.qsfがTeraPadで開きました。

2)に警告があります。
「このファイルを書き換えてはならない」という警告です。
その警告を無視して書き換えるわけですから、注意して行なわなければなりません。

今回は、とりあえずはここまでです。
TeraPadを終了してください。

trngsmpl1.qsfファイルにTeraPadのアイコンが表示されるようになりました。


毎回細切れで申し訳ありません。
自分で作業するのはチョイチョイで簡単に行なえるのですが、こうやって図も用意しながら説明を書くとなると、なかなかに手間がかかります。
もうあと少しのところまで来ていますので、今しばらくのご辛抱をお願いいたします。

CPLD入門![第93回]
2019.7.23upload

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