2014.3.15

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CPLD+SIMMを使ってUSBプロトコルの解析を!
VHDLを速習! XC95144XL+16MB・SIMMを使ってUSBプロトコルアナライザを作ってしまいました!
主目的は差し迫った事情からUSBプロトコルの解析をすることだったのですが、その手段として選んだのがコレ!


[第28回]


●E−80(Legacy8080)のシルク図

USBのEnumerationについての説明の途中ですが、本日はE−80(Legacy8080)の開発の近況報告をいたします。

昨年暮れあたりからUSBの「不明なデバイス」問題を解決することに集中してきましたので、E−80(Legacy8080)の開発作業はしばらく休止状態にありました。
もとはUSBの「不明なデバイス」問題はND80ZV(ND80Z3.5)の問題だったのですが、E−80(Legacy8080)もUSB接続についてはND80ZV(ND80Z3.5)と同じ仕組みになっておりますので、「不明なデバイス」問題はE−80(Legacy8080)の問題でもありました。
この問題を解決しなければ、E−80(Legacy8080)の作業も先に進めるわけにはいきません。
それで作業がストップしていたのですが、先日から書いておりますように、やっと「不明なデバイス」問題を解決することができました。

そこでようやくE−80(Legacy8080)開発の最後のステージに取り掛かりました。
今までは最終試作版の評価を行なってきたのですが、プリント基板の設計にも問題がないことが確かめられましたので、いよいよ製品版の作成に向けて、最後に残っておりましたシルク図の作図作業にかかりました。

私が基板作図に使っておりますのはフリーのプリント基板エディタPCBEです。
PCBEにつきましては「TTLでCPUをつくろう」[第271回]で謝辞を述べておりますように、超すぐれものであります。
もっともいまどきの若い方などは、さしたる機能がなにもないではないか、と不満に思われるかもしれません。
しかし私にとっては、余計な機能がついてないからこそ有難いツールです。
昔は透明なマイラーフィルムに黒い遮光テープを貼ったり、ランドマークなどを貼り付けて基板原稿を作ったものでした。
PCBEはテープやランドマークを貼り付けるのと同じ作業をパソコンの画面上で要領よく行なうことができるツールです。
しかしそれ以上のことはなにもしてくれるわけではありません。
もちろん自動配線機能などはありません。

なんでもかでも自動でやってくれることを期待するようになりますと、脳みそが退化してしまいます。
なんでもツールに頼ったりしないで、自分で考えて、ならぬところを工夫して自分でなんとかなるようにするのがウデでありましょう。
あるいはずっとコンピュータのハードソフトに従事しておりますから、きっと便利なツールをゴマンと持っているのだろうと思われるかも知れませんが、驚くほど何も使っておりません。
むしろ一般の方々のほうがずっとたくさんの「ソフトづけ」になっていらっしゃいます。
私などは典型的な紺屋の白袴、医者の不養生であります。

まあ大体において他人様がお作りになった便利なツールは、肝心のところで使い物にならなくていらいらさせられることが多いように思います。
とりわけおそらく便利だろうということで付加されている機能に限って私には余計なことをしてくれるとしか思えないことが多いので、もうどうしようもありません。

そんなわけで、余計なことをしてくれないPCBEは実に有難いツールなのです。
もっともそういうことになりますと、ほとんど原始的な手作業に頼らざるを得ませんから手間ひまがかかります。
しんどいのですけれど、仕方がありません。
黙々と作業を進めています。
そのかわりにできあがったときの達成感は格別です。

そのようにしてやっと出来上がったE−80(Legacy8080)のメイン基板のシルク図です。

まだ最終的な検図作業はこれからです。

このあたりは部品が密集しているのでシンボルやパーツナンバーを入れるのも一苦労です。


こちらはフロントパネル基板です。
こちらはまだシルク図の作成作業中です。


CPLD+SIMMを使ってUSBプロトコルの解析を![第28回]
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