2012.12.1
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復活!CP/M ワンボードマイコンでCP/Mを!
CP/MがTK−80互換のワンボードマイコンの上で復活します
ND80ZVとMYCPU80の上でCP/Mが走ります

[第259回]


●開発コードE−80プロジェクト(2)

前回は現在進行中のE−80プロジェクトの試作1号機のメインボードとフロントパネル制御基板の写真をお見せしました。
ちょっと時間がなくて本当に簡単な説明をつけただけですから、一体どういうものが出来上がるのか、よくわからないかもしれません。
私としてもいきなり試作機の写真をお見せするところから入ってしまいましたので、このあとどのように説明をすすめていけばよいのか、ちょっと戸惑っています。

なにしろスタートしてからやがて1年になろうとするビッグプロジェクトです。
その間Y様とは頻繁にメールのやり取りをしながら仕様を煮詰めてきました。
そのメールだけでも膨大な量になります。
それをあらためて整理しながら、そもそもの始まりから本日に至るまでの道筋を説明しようとしますと、どこからどのように切り出していけばよいのか、本当に迷ってしまいます。

ああ、そもそもは時間がないのです。
とうとう師走になってしまいました。
急がなくてはいけません。
当プロジェクトもそうですし、CP/M互換DOSもなんとかしなければなりません。

そういう次第でありますので、おそらくまとまりのない記事になってしまうと思いますが、とにかく行きつ戻りつしながら、当プロジェクトの輪郭を明らかにしていきたいと思います。
あ。
まず最初に。

前回紹介いたしました試作品のボードでありますが、やがて製品になりましたら、立派なケースに入ったかたちで販売される予定になっております。
このE−80プロジェクトはY様が企画立案され、そのハードウェア(中身のボード部分)とソフトウェアを中日電工が受注して現在製作中のものです。
製品として完成しましたら、全部Y様が経営されてみえる会社に納入いたします。
中日電工はいわば下請けですので、このボードを皆様方に直接販売することはいたしません。
Y様の会社からご購入いただくことになります。
ただ現在のところ、まだY様のところでの準備が整っておりませんので、しばらくの間はそこのところは伏せたままで、説明をさせていただきます。
いずれY様の準備が整いましたら当サイトにてもご紹介さしあげますので、いましばらくはそういうことでご了承願います。

あれ。
そういうことになると。
じゃあ、中日電工の製品ではなくて、発注元の、つまりY様の製品ということになるんじゃないの?
そういうものを発売前にこういう形で公表してしまったら、まずいんじゃないの?

あ。もちろん、原則的にはその通りです。
当社もいろいろな企業様から特注品のご依頼をいただきますが、当然その依頼内容は全て秘密です。
一切公開はできません。

ただ、今回のプロジェクトにつきましては、Y様から「構わないのでどんどん公開してしまってください」と言われておりますので、いわば例外として、こうして発売前から公開しているのです。
回路図とかプログラムリストというものまでも「中日電工がさしつかえなければ、その範囲で公開してしまっても構いません」と言われております。

昔は雑誌に回路図やシステムソフトの解析記事が掲載されたりして、みんなそれを参考にしながら技術をみがいたものでした。
いまどきは全部企業秘密だとかで中身については全くのブラックボックスになってしまいました。
Y様は、出来る限り全てを公開することで、もって将来を担う若い人たちの技術取得向上の糧としたい、とおっしゃってみえます。
もともと私自身、MYCPU80もND80ZVも回路図やプログラムリストなどを公開してきましたので、Y様がそのようにお考えでしたら、私に異存はありません。
そういうことで、当プロジェクトにつきましては、回路はもちろんのこと、プログラムにつきましてもどんどん公開していきますので、ぜひご期待ください。

ワンボードマイコンでCP/Mを![第259回]
2012.12.1upload

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