復活!CP/M ワンボードマイコンでCP/Mを!
CP/MがTK−80互換のワンボードマイコンの上で復活します
ND80ZVとMYCPU80の上でCP/Mが走ります!
[第28回]
●訂正
とんでもない(お恥ずかしい)ミスに気が付いてしまいましたので、謹んで訂正させていただきます。
ことの次第につきましては[第26回]の追記にても説明をいたしましたが、以下あらためましてご説明いたします(恥)。
メモリ増設ボードとして利用しましたZ80ボード基板に実装した74HC32の、今回の目的としては使用しない未使用ゲートの入力端子は全て「空き」端子だと思ってしまったことがそもそもの誤りでした。
実はその未使用ゲートはZ80ボードとしてはIOWRとIORD信号のために使われていて、IORQとRD信号は今回の目的としては使いませんから、間違い無く「未使用」だったのですが(つまり空き端子)、WRはRAMの27pinに接続されていて、それがそのまま74HC32のpin4にも配線されていたことをうっかりして、見落としておりました。
ところが二重のミスで、みっともない誤配線のため、たまたまこの4pinに空き端子処理をし忘れていたため、たまたままともに動いていたのでしたが、[第26回]で74HC32の空き端子についての説明を書く過程で、運悪く誤配線に気がついてしまいました。
「おお。いかん。pin4が浮いてしまっているではないか。ここはちゃんとGNDに落としておかなければ」というわけで、悪魔の配線をしてしまいました。
ご丁寧にその時点で写真もしっかり差換えて、めでたしめでたし、のつもりだったのでありますが。
本日になりまして、いよいよ増設基板の説明もこれで終わり、ということで、あらためて増設基板をND80ZVに接続して写真を撮りまして、念の為に電源をONいたしましたら。
見事に暴走してしまわれました。
それもそのはずで、WR信号をGNDにしっかり固定してしまったものですから、常時WRがアクティブになりっぱなしで、これじゃまともに動くわけがありませんでした。
しかし、当然のことながら、一時はパニックで頭の中をあらぬ思いが駆け巡り、すわ一大事とばかり周章狼狽、真冬でありますのに、汗がどっと噴出しまして、まあ、心臓に悪いことこの上もないというありさまでありました。
原因がわかってほっといたしましたが、それからが大変で、74HC32のpin4をGNDに落としていたジャンパ配線を取り除いた上で写真をもう一度撮り直し、過去記事の写真と図版を差換えて、説明文も訂正するのにしっかり時間がかかってしまいました。
写真、図版を差換えましたのは、[第21回]、[第22回]、[第26回]、[第27回]です。
●ROMとRAMの取り付け
RAM(これはND80ZVに実装されているものとは別物です)をメモリ増設基板のRAM用のICソケットに実装します。
ICソケットにRAMを挿す前に、机の上などの固くて平らなところを利用してRAMの端子をコの字に整形してICソケットに無理無く挿入できるようにします。
それからRAMをICソケットに乗せて、各端子がきっちりICソケットに収まっていることを確認した上で、増設基板の左右を裏から左右の人差指から小指までで支えて持ち、RAMの上に親指を当てて、交互に軽く押しながらRAMをICソケットにきっちり収めます。
次にND80ZVからROMを外して、メモリ増設基板のROM用丸ピンソケットに実装します。
こちらもRAMと同じ要領でICソケットに実装しますが、丸ピンソケットは普通のICソケットよりも固いので、ROMの端子を曲げてしまわないように注意して、より慎重に進めてください。
下の写真はRAMとROMを実装した、メモリ増設基板です。
●メモリ増設基板をND80ZVのROMソケットに接続する
メモリ増設基板の裏側のICソケットを保護していた発泡スチロールを取り除いて、そのICソケットがND80ZVのROMのICソケットにきっちり挿し込まれるように、メモリ増設基板を上から重ねて置きます。
重ねて置くときに増設基板裏のICソケットの端子がND80ZVのROM用ICソケットにしっかり挿し込まれるように、加減をしながら重ねます。
ICソケットの端子が曲がっていたり、重ねて置くときに位置が合っていなかったりすると、ICソケットの端子が折れ曲がってしまいますから、そのようなことがないように十分注意しながら慎重に作業をしてください。
きっちり重なっていることを確認してから、ROMの上から軽く押して、ICソケット同士がきっちり重なるところまで押し込んで増設基板を固定します。
しかし増設基板はROMソケットの部分だけで固定されていて、シーソーのような状態になっていますから、増設基板の端の方を押したりすると、基板が傾いてしまいます。
ICソケットの端子がゆがんだり接触不良になったりしますから、扱いは慎重にしてください。
通電する前には、増設基板が傾いていないかどうかを確認するようにしてください。
できれば増設基板とその下の82C55の間あたりにゴム板などでクッションを当てて固定するとよいと思います。
最後に、フリーエリアの接続ピンに、増設基板に取り付けたソケットを挿し込みます。
ワンボードマイコンでCP/Mを![第28回]
2012.2.7upload
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