2013.2.20
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復活!CP/M ワンボードマイコンでCP/Mを!
CP/MがTK−80互換のワンボードマイコンの上で復活します
ND80ZVとMYCPU80の上でCP/Mが走ります

[第324回]


●ND80ZV増設基板を設計しました

ずっとどうしようか迷っていたのですが、やっぱりND80ZV用の増設メモリ基板を新しくつくることにしました。
前回、ND80ZVをご購入いただいたお客様にお送りいただいた写真をお見せしましたが、そこにも書きましたように、ND80ZVでCP/M互換DOSを走らせるためには、RAMを64KB実装するために、本体基板を改造しなければなりません。

[第21回]〜に書いておりますように、当初は余っているZ80基板に手を加えて、それをメモリ基板としてND80ZVに増設するように考えていました。
そこで考えた方法は、ND80ZVにすでに実装されている回路を一部変更してROM/RAM切り替え信号回路をつくり、それを増設基板につなぐというものでした。
この方法はすでにあるものを利用するため、ローコストなのですが、ND80ZV本体基板と増設する基板の両方を改造しなければなりません。

せっかく組み立ててちゃんと動作しているND80ZVの本体基板を改造したくは無い、というお客様からのご意見もいただきましたので、さてどうしようかと迷っていました。
新たに基板を作成するということになりますと、当然製版費用が発生します。
しかもそのボードはND80ZVのみに必要な基板です。
現在販売しておりますND80Z3.5は本体基板上にそのための回路をすでに配線済みですから、ND80Z3.5についてはCP/M互換DOSのためにメモリ基板を増設する必要はありません。
当然数量を限定して製作することになります。
そのコストをどうするか。

それからどうせ作るなら、ND80ZV本体基板に全く手を加えないようなものにしたいと思いました。
そうするためには、増設基板の上に必要な回路を全て搭載しなければなりません。
かつ、できるだけ小型で、できればケーブルなどを使わずになるべく簡単にとりつけられるようにもしたいと思いました。
ずっとE−80(仮称)ミニコンの試作基板にかかりっきりでしたので、具体的な作業にはかかれませんでしたが、ときおり、さてどうしたものか?と考えておりました。

やっとE−80(仮称)ミニコンの2回目の試作基板の作図作業が完了して基板屋さんにガーバーデータを送りましたので、ほっと一息ついたところですが、この機会に覚悟を決めて、ND80ZV用の増設メモリ基板を作ってしまうことにいたしました。

まあ、小さな基板ですので、方針が決まってしまえば、作図作業にはそれほどかかりません。
一気に仕上げてしまいました。

フリーのプリント基板エディタPCBEでの作図画面です。



PCBEにつきましては「TTLでCPUをつくろう[第271回]」で謝辞を述べさせていただきました。
とてもシンプルで直感的に操作できる優れものです。

まだ最終チェックは済んでいませんが、これだけの基板ですから、それほど時間はかかりませんでしょう。
チェックが完了したら、急いで基板屋さんにガーバーデータを送ります。
2〜3週間後には出来上がってくると思います。

ND80ZV上の回路とダブリますが、ND80ZV本体に手を加えないでメモリを増設するために、増設する基板に必要な回路を全部載せました。
ROMソケットからだけでは必要な信号が取れませんから、ROMだけではなくてCPUも外して、CPUとROMのソケットの上に増設基板を乗せることにしました。
増設基板の40pinソケットにZ80CPUを載せ、28pinソケットにROMを載せます。
増設するRAMは基板スペースの関係で、SOPタイプのものを使います。

増設基板は、下の写真のオレンジ色で囲ったあたりに乗ることになります。


こちらが増設基板の回路図です(CPU部分は省略してあります)。



RAMは通常の28pinソケットに実装できるものではなくて、基板にじか付けするフラットパッケージ品を使いますし、回路の都合でICソケットにも細工が必要です。
コストを押さえるため、シルク印刷もグリーンレジストもありません。
ということで、この増設基板は組立キットではなくて、完成品で供給する予定です。
ND80Z3.5用は増設基板は不要ですが、本体基板上に増設RAM用のICソケットを取り付ける必要があります。

増設基板が出来上がってくる約3週間後を目標にCP/M互換DOSの仕上げ作業にかかります。
あ。
並行してE−80(仮称)ミニコンのソフトウェア作業も行なわなければなりません。
まだまだしばらくの間多忙な毎日が続きそうです。

[2013.2.22追記]
この回をお読みになったお客様からご指摘をいただいて、回路図に間違いがあることに気が付きました。
上でお見せしております回路図は訂正後のものに差し替え済みです。
プリント基板のアートワーク画像は修正前のものです。
詳細につきましては[第326回]を参照願います。

ワンボードマイコンでCP/Mを![第324回]
2013.2.20upload
2013.2.22追記

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