復活!CP/M ワンボードマイコンでCP/Mを!
CP/MがTK−80互換のワンボードマイコンの上で復活します
ND80ZVとMYCPU80の上でCP/Mが走ります!
[第397回]
●WORDSTAR(2)
昨日はホームページの更新ができませんでした。
やっとCP/M互換DOSの説明書も一応完成しましたので、この機会にもう一度WORDSTARにトライしてみようと思い、その作業をしていたのです。
実は前回を読み直していて、意味不明なエスケープシーケンスと見えたものが、なんとなく理解できそうに思えてきたからということもあります。
WORDSTARにもいろいろなパージョンがあるようなので一概には言えませんが、私がいただいたバージョンではエスケープシーケンスがたとえばESC=#!のようになっています。
これがとにかく多用されているのですが、ESC[ は普通に見られるのですがESC=というのは、調べてみても出てきませんでした。
ただ前回の画像をぼんやり眺めていましたら、「ひょっとしたら」という感じで見えてきたものがあります。
試してみたところビンゴ!でありました。
ESC=はカーソル移動を示していたのです。
ESC=の次の文字が画面のY座標を示し、その次の文字がX座標を示していました。
実はY様からメールをいただきまして、「応用CP/M」に説明されていることを教えていただきました。
それは全く気がつきませんでした。
ESC=についてもちゃんと説明されていました。
メールをいただきましたのは、上のように考えてそれをテストしてその通りであることを確認したあとだったのですが、でも推測が間違ってなかったということが「応用CP/M」の記載によっても確かめられたわけです。
画面左上隅を(0,0)とする座標に対してASCII文字の20H(スペース)以降の文字を使って示します。
たとえばESC=#!は#が23H、!が21Hなので、カーソルを上から4行目、左から2字目に移動する命令となります。
そのように解読した結果、下のようにきれいな画面表示になりました。
このように画面の表示はうまくいくようになったのですが、ドキュメントの作成にはやっぱり入れませんでした。
なんとかファイル名の入力まではいけるのですが、実際のドキュメントの作成はただの1字も入力できません。
今回のエスケープシーケンスもそうですが、WORDSTARはかなり機種依存性が強いソフトのようです。
スクリーンエディタ機能をもっていないCP/M上でスクリーンエディタを使って文書の編集作業をやるためには、どうしてもBDOSやBIOSの頭越しにハードに直接働きかけなければならなかったのではないかと思います。
WORDSTARのキー入力部分をちょいと調べてみたのですが、もろに昔のメカニカルキーを想定したチャタリング回避の部分が見えたりして、ここをクリアするのは容易ではないと感じました。
ここまできますとこれはCP/M互換DOSの守備範囲外という気がいたします。
そういうことで、前回に続いてWORDSTARに再度トライしてみたのですが、これはやっぱりダメという結論です。
ちょいと残念ではありますが、これ以上これにこだわっておりますと、CP/M互換DOSが出来上がりません。
WORDSTARについてはいずれ時間ができましたときにまたトライしてみることにいたします。
ワンボードマイコンでCP/Mを![第397回]
2013.5.17upload
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