復活!CP/M ワンボードマイコンでCP/Mを!
CP/MがTK−80互換のワンボードマイコンの上で復活します
ND80ZVとMYCPU80の上でCP/Mが走ります!
[第469回]
●E−80とIMSAI8080のツーショットです!
Y様から、追加の写真を送っていただきました。
今回はとても貴重なお宝写真です。
私もこれは見るのが初めてです。
Y様。とても珍しいお写真をお送りいただき有難うございました。
試作ケースの写真を公開いただいた日の夜に倉庫の最下層に眠っていたIMSAI8080が発掘できました。
すこしずつ発掘して2年掛かりました。
早速写真を撮影したのでお送りします。
写真34
発掘したIMSAI8080とE-80の2ショットです。
1976年に発売されたIMSAI8080とE-80の37年の時を越えての2ショットです。
IMSAI8080のパネルスイッチが痛々しいですが、スイッチがぶつかり折れたりしたので何回か修理しました。
10数年前に梱包したときは一応スィッチは揃っていた記憶があったのですが、保管箱から出したら痛々しい姿でした。
昨日掲載したE-80の写真説明でスィツチ保護のために取っ手を付けることを推薦したのはこの痛々しい姿を見る前でしたがスイッチが弱点だったという思い出がありました。
IMSAI8080とE-80の横幅は揃えた訳ではありませんがほぼ同じでした。
写真35
正面斜めからの写真です。
E-80のフロントパネルスイッチは、スイッチの専門メーカー株式会社フジソク社製のスイッチでIMSAI8080に使われているのと同じスイッチです。
この型番の大型スイッチは近年全く需要が無いそうですが、今回は数年ぶりでフジソク社の製造ラインを動かしてIMSAI8080に使われているのと同じスイッチを製造していただきました。
但し、青色の樹脂は現在は扱いが無いということでE-80は白とグレーのスイッチになりました。
赤と青のスイッチはポップなイメージで目立つのですが部屋に置いておくと目立ちすぎて落ち着かないことがありました。
E-80の白とグレーは勉強部屋や実験室に置いても落ち着く色合いではないかと思います。
落ち着いた色合いのスィッチを実装したフロントパネルですが一旦電源を入れるとイルミネーションのように派手なフロントパネルに変身します。
写真36
IMSAI8080とE-80を真横から見た写真です。
IMSAI8080の巨大さが解ると思います。アメリカンなサイズです。
写真37
IMSAI8080とE-80を真後ろから見た写真です。
IMSAI8080のバックパネルにはコネクタを取り付ける穴が開いていますがケーブル類はバックパネル上の隙間から引き出すのがお約束でした。
IMSAI8080には一応ファンが付いていますが、当時のメモリーチップなどはかなり発熱するのでケースを外して扇風機で風を当てて使うのが普通でした。
映画「WarGame」に出たIMSAI8080のオープンな使い方は正しい使い方です。
写真38
IMSAI8080とE-80両方の内部を比較する写真です。
IMSAI8080には巨大な電源とS-100バス規格のボードを22枚挿入できる巨大なバスラインがあります。
このIMSAI8080には貴重なS-100バス規格のボードが多数実装されていますので機会を改めてご紹介したいと思います。
写真39
一番下に見えるのがバスライン基板です。
バスライン基板には100ピンのS-100バス規格のコネクタがハンダ付けされています。
アルミシャーシに肉抜きの穴が開いているのは軽量化ではなくエアフローのためです。
一番右側にある基板がIMSAI社オリジナルのCPU基板です。その右側にフロントパネル基板も見えます。
写真40
IMSAI8080の電源がいかに巨大化をご理解いただくために単一電池、単二電池、単三電池を並べてみました。
S-100バス規格では電源は安定化されていないで、整流された後大容量のコンデンサーで平滑化してそのままバスラインを通じて基板に供給されました。
各基板には三端子レギュレーターを搭載して基板上で電源電圧を安定化していました。
消費電流が大きいので途中での電圧低下を最初から考慮していたようです。
マザーボードに供給している電圧は+8V(オンボードで+5に利用)、+16V(オンボードで+12Vに利用)、−16V(オンボードで−12Vと−5Vに利用)です。
電流容量は+8Vで28Aあったと思います。
当時のスタチックメモリボードは8Kbyteで1枚3A位電流を消費しました。
このようなメモリボードを数枚挿すとIMSAI8080から陽炎が立ちました。
写真41
電源部分のアップです。
乾電池と電解コンデンサーやトランスの大きさを比べてください。
電解コンデンサーは劣化したり定格以上の使い方をすると爆発します。
親指ぐらいの電解コンデンサーでも大爆発をします。
この巨大な電解コンデンサーが爆発すると大惨事になるのでIMSAI8080の電源を入れることができません。
このIMSAI8080は日本の映画にコンピュータセットとして出演したことがあります。
丁度、WarGameが日本で公開された頃ですから1983年から84年頃と思います。
その日本映画の監督さんにWarGameに使われたコンピュータと同じコンピュータだと説明したら大変喜んでくれました。
但し、残念ながらその映画のタイトルや内容を完全に忘れてしまいました。
このIMSAI8080を保管していた倉庫が火事になり、このIMSAI8080も消化の水を被りましたが被災は免れました。
37年間の思い出が詰まったビンテージマイコンです。
ワンボードマイコンでCP/Mを![第469回]
2013.9.3upload
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