復活!CP/M ワンボードマイコンでCP/Mを!
CP/MがTK-80互換のワンボードマイコンの上で復活します
ND80ZⅢとMYCPU80の上でCP/Mが走ります!
[第500回]
●Maker Faire Tokyo 2013
Y様から「Maker Faire Tokyo 2013」についてメールをいただきました。
私はY様から教えていただくまで知りませんでした。
今年も11月3日、4日に開催予定とのことです。
「Maker Faire Tokyo 2013」の詳細は以下の公式WEBページをご覧願います。
http://makezine.jp/event/mft2013/
残念ながら私は今、いっぱい仕事を抱えてしまっておりますので、参加できそうにありません。
今年はなんと、Y様もE-80プロジェクトを紹介すべく、E-80試作機を実際に展示される予定になっています。
詳細については開催日直前に公表予定とのことです。
今回いただいたメールでは、昨年行なわれた「Maker Faire Tokyo 2012」の様子を伝える写真多数と、説明文を送っていただきました。
Maker Faireについての丁寧な紹介文まで添えていただきましたので、お送りいただきましたまま以下にご紹介させていただきます。
●Maker Faireとは?
テクノロジー系DIY工作専門雑誌として2005年に米国で発行された「MAKE」の読者は、技術愛好家からクラフト作家、ガレージでの機械いじり愛好家など多岐にわたります。
とんでもなく凄いものを楽しく作ってしまうDIYが大好きな方が「MAKE」の読者です。
この雑誌「MAKE」がDIY大好きな方達「Maker」に呼びかけて、自分が作った物を持ち寄り見せ合うお祭りを企画しました。これが「Maker
Faire」です。
最初のMaker Faireは、2005年にカリフォルニアのサンマテオで開催され、2013年の8回目には、800組を超えるMakerと12万人以上もの来場者が参加しました。
米国で開催されたMaker Faireには、Apple1とAppleⅡの開発者であるスティーブ ウォズニアクも来場して他の参加者を喜ばせました。
もう1つのフラッグシップイベントであるWorld Maker Faire New Yorkは、3年間で500組を超えるMakerと5万5千人以上もの来場者を迎えるまでに成長しています。
その他 の主要なMaker Faireが開催されているのは、デトロイト、カンサスシティ、ニューカッスル(イギリス)、東京です。
また、各地のコミュニティが主催、運営するMini Maker Faireは、世界各地で開催されています。
Maker FaireにはDIYマニアから小規模なガレージメーカーが出品しますが、大手メーカーが興味深いDIY関連の試作品を展示することもあります。
●「Maker Faire Tokyo 2013」が開催されます
■日時:2013年11月3日(日)12:00~17:00、4日(月・祝)10:00~17:00
■会場:日本科学未来館(http://www.miraikan.jst.go.jp/)東京都江東区青梅2-3-6
タイム24ビル(http://www.tokyo-bigsight.co.jp/time/)東京都江東区青梅2-4-32
■入場料:前売:大人 1,000円、18歳以下 500円
当日:大人 1,500円、18歳以下 700円
■出展者数:約300組
■主催:株式会社オライリー・ジャパン
■共催:日本科学未来館、臨海副都心まちづくり協議会、東京臨海副都心グループ、ほか
E-80プロジェクトは、このMaker Faire Tokyo 2013に展示ブースを設けて、E-80(開発コード名)のデモンストレーションを行います。
E-80の展示内容の詳細は現在準備中ですので11月3日の開催直前に公表します。
関東地区などにお住まいの方はMakerムーブメントのお祭りに是非参加してE-80の実機をご覧ください。
「Maker Faire」がどのようなお祭りであるかは言葉の説明では解り難いので昨年開催された「Maker Faire Tokyo 2012」の写真で以下にご説明します。
●Maker Faire Tokyo 2012
この写真は会場のほんの一部です。
写真では紹介できなかった素晴らしいDIY作品が在ったことを先にお知らせします。
写真01
メイン会場の日本科学未来館の1階展示場です。
出展者と参加者が一体となって物凄い熱気です。
レーザー光線が飛び、自作のテスラコイルが放電して、室内ラジコン機が上空を旋回しています。
写真02
出展者もその場で開発作業をしたり、ハンダ付けを始めたりで、来場者と一緒に作業しています。
これだけのマニア、猛者、ハッカーが集まれば殆どカオス状態です。
写真03
話題の3Dプリンタと小型飛翔体(ドローン、UAV)の出展が増えています。
3Dプリンタは10万円前後の完成品や数万円のキットが多数発売されて話題になっています。
写真04
市販のパーツを組み合わせて3Dプリンタを自作する方も増えています。
写真05
自作3Dプリンタを推進する「RepRap Community Japan」が提供している3Dプリンタ。
金属部品以外の樹脂部品は、この3Dプリンンタが自分でプリントします。
自己増殖型というSFのような3Dプリンタです。
写真の「RepRap」は数万円程度で部品を購入して自作できます。
写真06
自作3Dプリンタ「RepRap」は写真のとおり動作原理が解り易い3Dプリンタです。
ロノ字形のアルミフレームにステッピングモーターがX、Y、Z方向に取り付けられています。
丸い金属棒はリニアベアリングで市販部品です。
白い樹脂部品は自分でプリントして作ります。
写真07
自作3Dプリンタ「RepRap」でプリントしたオブジェクト。
自分自身を作るための部品もプリントしていることが解ります。
歯車などもプリントできるので製造精度は非常に高いです。
写真08
個人用3Dプリンタ「Blade-1」販売価格は136,500円
ステッピングモーターやリニアベアリング、制御基板など、これだけの部品を利用して精密金属フレームがついてこの値段というのは凄いです。
写真09
3Dプリンタは本体の販売だけでなく、3D出力サービスもあります。
インターネット経由で3D CADデータを送ると、3Dプリントして出来た製品を送付してくれます。
写真は3Dプリンタ出力サービスで製作したサターン5型ロケット用の「発射台」です。
写真では見えませんが細部の仕上がりがとても細かいです。
内部のフレームまで一度にプリントできる3Dプリンタの特徴が解ります。
サターン5型は、昭和世代にとっては忘れられない1969年夏の思い出です。
この「発射台」の出力サービス費用は数十万円とのことでした。
精密模型製作会社に注文して作るより安いかもしれません。
写真10
3Dプリンタで出力した女性モデル・・・・・ではなくて、当日に音楽ライブを披露してくれたテクノユニット「テレスコープ」のボーカル「IZUMO」さんです。「ひつじ」さんと2人で電子工作DIYとテクノ音楽というテーマで活動しています。とても素晴らしい音楽なので是非聴いてください。
「テレスコープ」の音楽はWEB上で無料公開されています。
http://tele-scope.jp/
「バッテリー・ガール」「L.E.Disco!」「i,OS」「UPDATE」「ビットレイト・ディスコ」などソフトや電子回路に詳しい人が聴くと胸キュンの曲がたくさんあります。
写真11
3Dプリンタと並んで注目されている自立型小型飛翔体「ドローン」です。
写真のモデルは家庭用ビデオカメラを装備してGPSで自機の位置を把握して事前にプログラムされた飛行コースを自動で飛行できます。
離陸と着陸はラジコンで操縦者が操作することになっていますが、この機体には、離陸と着陸も自立して行うことができるプログラムが開発済みだそうです。
自立飛行で大島の三原山の火口を撮影したこともあるそうです。
手作りでSFの世界を実現した感じです。
中央の丸い基板がGPS受信ユニットです。
機体の材料は軽くて強度があるカーボンファイバー製です。
小型で強力なモーターと大容量のバッテリーでヘリコプターのように飛行します。
写真12
プリント基板にプロペラを無理やり付けたようなドローン。
これでも自立型でヘリのように飛行できます。
一番上の基板がGPSユニット。市販の基板を流用しています。
写真13
他の自立型小型飛翔体「ドローン」はプロペラの回転数で姿勢制御していますが、このドローンは、ダクトファンの向きを変えて姿勢制御しています。
上昇効率はダクトファンよりプロペラの方が良いそうです。
制御技術の研究のためにあえてダクトファン型を開発したそうです。
写真14
ダクト部分の拡大写真。ダクトのノズルの向きを変えて制御しています。
写真15
ダクト方式の応用例として機体の下部にダクトを設けて、立位で飛行するドローン。
手の平の上に逆さまにしたほうきを乗せてバランスをとるのと同じですので高度な制御ソフトが必要です。
4個のダクトファンではなく。左右に2個だけあるダクトファンで制御しています。
鉄腕アトムが足からロケットを噴射しながら空中に止まっているようなものです。
自動制御を勉強した方が見れば気が遠くなるくらい凄い技術です。
室内で飛行しているビデオを上映していましたがちゃんとホバリングしていました。
写真16
標準的なドローン。上部に既製品のGPS基板を装備しています。
写真17
人気のロボット掃除機「ルンバ」を改造してビデオカメラの目を付けたデモ。
ルンバにはユーザーがプログラムを入力できるインターフェイス端子があります。
プログラム方法もルンバの製造元のアイロボット社が公開しています。
さすがロボット先進国です。日本の家電メーカーには絶対にできないユーザーサービスです。
写真18
無線LANを利用してルンバをコンロールできるようにしています。
ビデオカメラを目にしてルンバを制御しています。
写真19
電子工作やプログラミングに関して熱心に出展者へ質問している来場者。
写真20
動く工作は子供達に人気があります。
写真21
二度寝を防止する目覚まし時計。デジタル時計作りは電子工作の基本です。
写真22
自作した電子楽器のデモを行う出展者。
写真23
プラレールをベースにした電子工作。
写真24
動く模型を制御するDIY基板のデモ。
写真25
地球を回るたくさんの衛星から送られてくるテレメトリーを受信して解析して衛星の内部動作状態を表示するソフトを発表したブループ。
写真26
ハンダ付けに挑戦中の来場者。
写真27
24脚のスケートボード。実際に人が乗って移動できる。
写真28
カッコ良い動く模型には子供たちの人気が集まります。
写真29
子供の来場者への説明に思わず熱が入る出展者。
写真30
光る小物キットは人気があります。
写真31
展示と販売の両方が出来るのはこのイベントのメリット。
写真32
ムカデロボット。ちゃんと脚が波打って動きます。
写真33
小型ロボットを動かすアプリを操作する子供達。
写真34
立体的な構造で光るオブジェ。
写真35
超巨大ブレットボード。ちゃんと動きます。
写真36
巨大抵抗も巨大コンデンサーもちゃんと機能します。
みの虫クリップも巨大電子部品に合わせて巨大になります。
写真37
メードカフェではありません。メカトロ・センサー系の出展です。
写真の影で見えないですが、紙クズを投げるとゴミバケツが自分で動いて紙クズを自動でキャッチするデモを行っています。
外観は普通のゴミバケツですが自分で移動します。
紙クズをゴミバケツの守備範囲内に放り上げると、紙クズの落下位置を計算して素早くその落下地点までゴミバケツが移動して、ナイスキャッチをします。
半数以上ナイスキャッチをしていました。開発者は凄い技術力です。
写真38
LEDキラキラ系の小物に思わず見とれる来場者。
写真39
LEDキラキラブローチの自作ワークショップで生まれて初めてのハンダ付けに挑戦する来場者。
写真40
電子パーツの即売コーナーで掘り出し物を探す来場者。
写真41
スクラッチゲームの体験コーナーで説明を受ける来場者。
写真42
超巨大水晶発振器。発振周波数は14.4Khz。耳が良い方はかろうじて聞こえます。
写真43
垂直の壁でも走れる小型ロボット。
写真44
フーリエ級数合成器。ケルビン式フーリエシンセサイザ。
機械式解析機関の時代を再現する展示。
滑車と歯車の動きを見ているだけでも美しい展示。
写真45
超巨大ゴム鉄砲の使い方を来場者に説明する出展者。
写真46
そろばんを操作して計算を行う装置。
計算操作と同時に音声合成で計算途中の数字や計算結果も読み上げます。
写真47
LEDマトリックス表示基板を直列に接続して表示文字数を増やせる基板。
基板の裏にLEDマトリックスがある。
写真48
おもいきり昭和なTVキャビネットに最新の液晶TVを組み込んだ工作例。
写真49
ジャンクパーツの即売コーナーもあります。
コンデンサー、トランジスタ、抵抗などはグラム単位で販売していました。
幅広いDIYが対象なので電子部品だけでなく、歯車やピストンなどのメカ部品のジャンクもあります。
ここに写真で紹介したのは昨年開催された「Maker Faire Tokyo 2012」の展示のほんの一部です。
これ以外にも素晴らしいDIY作品が多数展示されていました。
今年の「Maker Faire Tokyo 2013」は昨年以上の展示が予定されています。
東京やお近くの方はDIYのお祭りに是非参加されてください。
ワンボードマイコンでCP/Mを![第500回]
2013.10.19upload
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