2013.11.13
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復活!CP/M ワンボードマイコンでCP/Mを!
CP/MがTK−80互換のワンボードマイコンの上で復活します
ND80ZVとMYCPU80の上でCP/Mが走ります

[第511回]


●E−80ミニコンとND80Z3.5(ND80ZV)との間でRS232C通信

本日も超多忙でありました。
ちょっとややこしい特注品のお仕事を2件も抱えてしまったものですから、望みはこの週末の土曜日、日曜日です。
多くの方が行楽やら骨休みやらにあててみえるはずの週末は私にとって遅れた作業を取り戻すための調整日にすぎません。
なんとも因果なものであります。
ということで本日もホームページを書く余力はなかったのでありますが、さきほど表記の材料ができましたので、簡単に書くことにいたします。

大分県のH様からメールをいただきました。
H様にはこのところE−80ミニコンのRS232C通信の評価をしていただいています。
そのテストの一環として、E−80とND80ZVとをRS232Cクロスケーブルで接続して送受信のテストをしたところ、うまく通信できません、というご報告のメールでした。
E−80ミニコンとND80ZV(ND80Z3.5)のUSBインターフェースはちょっと手抜きで、同じ方式になっています。
ちょっと訳有りでND80Z3.5(ND80ZV)とE−80とを同じパソコンに同時に接続することはできません。
これはND80Z3.5(ND80ZV)を2台の場合も同じです。
この問題はいずれクリアするつもりですが、目下のところその時間がありません。

H様は2台のパソコンを用意して、その一方にND80ZV、もう一方にE−80ミニコンを接続して、双方の9ピンDSUBコネクタ(ともにメスコネクタ)を自作の9ピンオスコネクタクロスケーブル([第496回])で接続して送受信テストをしたところ、うまく通信できませんでした、とのご報告です。

ところがパソコンとND80ZVとの間をUSB−RS232C変換ケーブルで接続し、またはパソコンとE−80との間をUSB−RS232C変換ケーブルで接続してテストをするといずれも正しく通信できるとのことです。
そこでH様は、
「ND80ZV(ND80Z3.5)はタレ流し方式にするため、ピン4−6間、ピン7−8間をショートしていますが、E−80はそのような配線になっていません。ひょっとしてRXD、TXDのみの結線ではだめなのではないでしょうか?」
との疑問を寄せられました。

さすがH様。
相変わらず鋭いです。
それは気がつきませんでした。
確かにND80ZVのほうだけタレ流しではE−80のピン7、8が浮いてしまいます(E−80ではピン4、5は使っていません)。

しかし念のため手順を追ってテストをしてみました。
H様と同じように2台のパソコンを用意して、その一方にE−80ミニコンを接続し、もう一方にND80Z3.5を接続して、双方の9ピンメスDSUBコネクタを9ピンオスコネクタクロスケーブルで接続しました。





このクロスケーブルは葛Z術少年出版の吉崎様が秋葉原のケーブル専門店でみつけられて、それを購入して送っていただいたものです。
非常に珍しい接続ケーブルだと思います。
このケーブルで接続して通信テストをおこなったところ全く問題なく送受信できました。

次はRXDとTXDのみをクロス接続したケーブルでのテストです。
超多忙なのでありますが、覚悟を決めまして私もH様と同じケーブルを作って試してみました。



結果は予想した通り、通信できずにハングアップ状態になってしまいました。

問題はE−80の9ピンDSUBのピン7、ピン8の処理に有りました。
[第448回]の回路図を参照してください。
解決法は、E−80側のピン7とピン8をショートして、E−80側もタレ流し式にしてしまうことです。



このようにして再度テストをしましたところ、今度は無事送受信できました。

ところで吉崎様から送っていただいた9ピンオスコネクタクロスケーブルの袋に貼ってありましたラベルをよく見てみましたら、このケーブルもタレ流し式でありました。



ま。なにはともあれ、めでたしめでたしです。

ワンボードマイコンでCP/Mを![第511回]
2013.11.13upload

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