復活!CP/M ワンボードマイコンでCP/Mを!
CP/MがTK−80互換のワンボードマイコンの上で復活します
ND80ZVとMYCPU80の上でCP/Mが走ります!
[第512回]
●E−80ミニコンとND80Z3.5(ND80ZV)のシステムリセット
前回も少し書きましたが、目下のところちょいと面倒な特注品の製作にかかりっきりになっておりますので、記事をまとめている時間がなかなか取れません。
そんな中で、大分県のH様からメールをいただきました。
H様には今E−80ミニコンの試作3号機を使っていただいて、評価テストをしていただいています。
H様はまたND80ZVとZB3DOS(CP/M互換DOS)をご購入いただいていて、その両者を駆使しながらいろいろ比較したレポートをいただいています。
今回はE−80ミニコンとND80ZVでのシステムの再起動の違いについてお問い合わせをいただきました。
H様には疑問にお答えする形でご返事を差し上げたのですが、よく考えてみましたら、そのようなテーマでは今まで説明をしておりませんでした。
ちょうどよい機会でもありますので、ご参考までに皆様にも読んでいただくことにいたしました。
H様からいただいたご質問の要旨は概ね以下の通りです。
「ND80ZV+ZB3DOSでの動作中に、/EXITで一旦終了したあと、再びZB3DOSを起動したとき、ND80ZVで通常の接続操作をすることで、再接続できます。
しかしE−80では一旦終了すると、E−80をリセットしないと再接続できません。
ND80ZVと同じようにはできませんか?」
「またND80ZVの場合、そのように再起動できるのですが、PIC内に232C受信データが残っていると、それがクリアされないで、読み出されてしまいます。PICはリセットされないのですか?」
このご質問には次のようにお答えしました。
ほんとうはもっと詳しく丁寧に説明できるとよいのですけれど、今はその時間がありません。
H様にご返事さしあげたままを以下に記します。
おそらくND80ZVとE-80のリセット動作の相違がからんでいるように思われます。
ND80ZVはブレイクによってオフラインになったとき、ND80ZVに対してJP 0000が送られます(7segLEDの表示が00000000になるのはそのためです)。
しかしpicに対してはハードウェアリセットしか利かないために、今回のご質問の動作(232C受信データが残ったままになっていること)になったと思います。
そういう場合の232Cバッファのクリアまでは想定していませんでした。
これはしかし悩ましい問題で、最終的にはソフトでは解決不能なところがでてきてしまいます。
基本的には周辺回路に対してはハードウェアリセットが必要、とご了解ください。
E-80はその点がより明快になっています。
吉崎様のお考えで、ハードウェアリセット自体がCPUのみのリセット(これがJP 0000に相当します)と、CPU+周辺回路の全リセット(system
reset)に分かれています。
E-80がブレイク後にリセットが必要なのは、やはりハードウェアリセットがからんでいます。
ND80ZVはROMスタートなのでJP 0000でROMのスタート番地に戻ります。
そこからUSBの接続手続きが行なえます。
しかしE-80の場合、USB接続の手続きはIPLを起動しないと行なわれません。
IPLはPICにあるためにハードウェアリセットが必要です。
ND80ZV(ND80Z3.5)も、周辺回路(PIC等)に対してはハードウェアリセットが必要ですが、それには[MON]キーを使います。
ND80ZV(ND80Z3.5)では[MON]キーがシステムリセットスイッチに相当します。
ワンボードマイコンでCP/Mを![第512回]
2013.11.16upload
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