マイコン独立大作戦
CRTインターフェースボードの製作
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WindowsパソコンにUSB接続して使う現行方式はそれなりに便利ではありますが、ときとしてWindows
のしがらみから開放されて、小さいながらも独立した一個のパソコンとして機能したいと思うこともあります。
昔はそれが普通のことだったのですが、安価なCRTディスプレイが生産中止となって久しい今日ではそれ
は叶わぬことと諦めていたのですが…。
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[第1回]
●プロローグ
ND80Z3.5やMYCPU80などをご購入いただいたお客様から、Windowsパソコンと接続しないで昔のPC8001やMZ80などのように、独立したシステムにはできないのでしょうか?というご質問をいただくことがあります。
昔は中日電工でも本体ボード上にCRTIFを搭載したBASICマシンも販売していたのですけれど、その当時は9インチか12インチのCRTディスプレイが2〜3万円ぐらいで販売されていましたので、それを利用することができました。
しかしパソコンが8ビットから16ビットになって、ディスプレイもカラーが主流になってくるにつれて、モノクロディスプレイは流行らなくなってついには生産中止になってしまいました。
それでもなんとか24KHzのパソコン用カラーディスプレイのインターフェースまでは追従したのですけれど、Windowsの時代になると、もうとても通常のTTL回路ではアクセスできない高周波数ディスプレイになってしまいました。
ビデオ入力付きの家庭用TVを使うことも考えたのですが、試してみると文字が不鮮明で数字の8と英字のBの区別がつきにくいことから、とても使えないと断念せざるを得ませんでした。
で。
結局はUSBを使ってWindowsパソコンに接続するという現行方式に落ち着きました。
ええ。
それはそれでそれなりに重宝なのです。
ND80Z3.5がWindowsパソコンに隷属しているように思われるかもしれませんが、事実はその逆なのです。
ND80Z3.5(ND80ZV)、MYCPU80、ND8080をWindowsパソコンにUSB接続しているときには、ZB3BASICの実行中は、ND80Z3.5などが主役(マスター)でWindowsパソコンはスレーブとして機能しています。
つまりWindowsパソコンをディスプレイ+キーボード+ハードディスク付きの端末として使っていますから、これはこれでなかなかに豪華なシステムなのです。
しかし、たとえば画面に文字を表示する場合、全部USB経由でしかもWindowsのなんとも融通の利かないAPIを介して受信したものを表示するものですから、とにかく遅い!というのが一番の欠点であります。
ですので、上記の通り、なんとか独立した表示システムができないものかというお問い合わせをいただいたりするのも無理からぬことです。
誠に残念なことに。
Windowsパソコンは進化しすぎました。
パソコンに接続して使っております液晶ディスプレイは(以前のプラウン管タイプでも同じですが)余りに周波数が高くて専用のコントローラ回路でなければとても表示できません。
とてもとても8ビットマイコンボードでなんとかできる代物ではありません。
そういう次第でありますから、お問い合わせいただいても「無理です」とお答えするほかはありませんでした。
ところが。
そこが私の認識不足でありました。
なんと、利用可能なディスプレイがあったのでした(詳細は次回にて)。
それならば。
CRTインターフェースボードさえ作れば、Windowsのお世話にならずとも、昔のように独立した画面表示ができるかも。
おお。
なつかしいビデオRAM方式でありますよ!
これなら超高速画面表示が行なえますぞ。
というところで、本日は時間がなくなってしまいました。
次回に続きます。
CRTインターフェースボードの製作[第1回]
2016.8.23upload
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