2016.7.9
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[プチ連載です]
Legacy8080用オプションボードの製作

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葛Z術少年出版様からLegacy8080用のオプションボード製作の依頼を受けました。
そのボードには電流制限素子(ポリスイッチ)をつけることになりました。
そこで…。
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[第5回]


●トランジスタ電流制限回路(2)

前回の補足です。
前回の回路では電流は最大125mAしか流れません。
そのとき回路はいわばダウンした状態なので、正常には機能していない状態です。
それではその少し前の状態、たとえば80mA〜100mAの電流が流れているときはどうでしょうか。
前回の回路で100mAの電流が流れているときに4.7Ω抵抗による電圧降下は0.47Vと計算されます。
そしてその電圧降下が0.6Vになったときに、逆向きのA1015がONになって、それ以上の電流が流れないようにします。
前回はそのように説明しました。
それはそれで正しいのですが、前回はそこで思い違いをしてしまいました。
つまりそのとき出力電圧は0.6Vのダウンになる…。
これは思考がすこし足りませんでした。
そのことは前回の一番上の写真をよく見ればわかったことでした。
そこでは負荷として50Ωの抵抗を出力につないでいます。
このとき回路に流れている電流は約80mAでした。
そしてここが肝心のところなのですが、そのときの出力電圧は4.27Vになっています。
0.73Vの電圧降下です。
80mAならば4.7Ωの抵抗による電圧降下は
0.08×4.7≒0.38V
です。
実際にはその倍近い電圧降下がおきていました。
このことに気が付くべきでした。

Legacy8080用オプションボードの製作[第5回]
2016.7.9upload

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