標準TTLだけ(!)でCPUをつくろう!(組立てキットです!)
(ホントは74HC、CMOSなんだけど…)
[第615回]
●DEBUGコマンド
Windows7(64ビット版)では16ビットのアプリケーションが動かない、ということをお話しいたしました。
でもねえ。
そもそもコマンドプロンプトっていうのは、16ビットアプリケーションを実行するためのものだったんではありませんか?
昔はDOS窓(MSDOSプロンプト)などといって、よーするに、MSDOSのアプリケーションを実行するためのものだったんでございましょ?
それが、肝心のMSDOSアプリケーションが実行できなかったら…。
コマンドプロンプトじゃないじゃありませんかあ。
で、突然頭にひらめいたことがあります。
う?コマンド?
おお。
ひょっとして。
ま、まさか、あの、DEBUG.COMも使えない、なんてことは…ありかあ!?
DEBUG.COMを起動したところです。これはWindows98SEの画面です。
う。う。う。
ありでしたあ。
これはWindows7(64ビット版)の画面です。
DEBUG.COMは見事に拒否されてしまいました。
ええ。念の為に、わざわざdebug.comをWindows7(64ビット版)マシンにコピーしてみたのですけれど、だめでした。
こちらはWindows7(32ビット版)の画面です。
こちら(32ビット版)だと、ちゃんとdebugコマンドを受付けてくれました。
しかし。
32ビット版でも、実はdebugコマンドの振舞いはちょっとおかしいのですねえ。
上の画面はdebugコマンドを起動して、すぐ終了してしまったあとの画面ですから、ごく普通の感じなのですけれど。
じつは。
こーんな、感じになっちゃうんですよお!!!
これは、debugコマンドでZ80アセンブラ、ZASM.COMをデバッグしているところなのですけれど。
最初にg=100で、zasm.comを実行させてみようとしましたら。
Errorになってしまいました。
む?
キー入力ミス?
わっ…!
英字キーボードじゃありませんかあ。
JISキーは使えないみたいですねえ。
英字キーということになりますと、’=’は、右隣の’^’キーを押さなくてはいけません。
おお。
そういえば、いつの間にか、’¥’が’\’になっておりまする。
むむむ。
なんだかなあ。
Microsoft−Japanとしましては、もはやdebug.comを使うJapaneseなど絶滅しておりまする、という判断か?
まあ。確かに。当らずといえども遠からじ、というところか。
debugコマンドを終了すれば、普通の画面に戻ります。
ところが…。
この画面に戻って、やれやれと思って、右上の[X]をクリックして、コマンドプロンプトをクローズしたのですが。
もう一度、デスクトップのアイコンをクリックして、いつものコマンドプロンプトを開こうとしましたら。
だめじゃないの。
英字フォントになったままになってしまいます。
これをもとに戻すためには、ショートカットのプロパティを開いて、「オプション」タプの現在のコードページが437(OEM−米国)になってしまっているところを、932(ANSI/OEM−日本語Shift−JIS)にしてやらなくてはいけません。
もっとも’¥’が’\’で表示されますが、キーボードは普通のJISキーボード入力に戻ります。
しかし。
上の画面にありますように、メッセージも’English’になってしまいます!
debugコマンドを使うと、こうなってしまいますから、ちょいと困りものです。
英語アレルギーの方などは、この画面にありますように、debug専用のショートカットを用意しておかれるのがよろしいかと。
2010.9.20upload
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