標準TTLだけ(!)でCPUをつくろう!(組立てキットです!)
(ホントは74HC、CMOSなんだけど…)
[第633回]
今朝(2010.10.10)になりましてから、前回記事に追記をいたしました。
前回([第632回])を昨夜から今朝(10月10日の9時頃)までにお読みいただいた方は、ぜひとは申しません(なにしろ赤っ恥な内容ですので…)がお読みくださいませ。
●やっとND80ZV組立キットの発売開始です!
遅れに遅れでおりましたが、やっと全ての作業が完了しましたので、発売を開始いたしました。
ホームページトップでもご紹介しておりますが、ND80ZV組立キットの価格は、22000円(税込23100円)送料サービスです。
ご注文の方法などにつきましてはこちらをお読みください。
キットの内容につきまして。
TK80モニタコンパチブルで十分なのに、いまどきなぜにBASICなど?といぶかる向きもあろうかと思います。
まあ、正直なところ、HID通信(送受信)プログラムやリモートプログラムを作った勢いで、それ以前に作ったZ80BASICをND80ZV用に手直して載せてしまった、というのがことの実際の成り行きだったわけですが…。
でも、ここはその昔のTK80から始まって、PC9801に至ったパソコンの発展の原点なのです。
日本での流れとは少し異なりますが、時を同じくしてMSDOSからWindows7に至る流れの原点としても見ることができると思います。
おそらくほとんどの方が今日のWindowsパソコンの動作の仕組みについて、その実際の動作をイメージすることすらできないのではないでしょうか?
でも、驚異的に発展を遂げた今日のWindowsパソコンでも、CPUは8080の昔と同じマシン語コードで動いているのです!
もちろん、そのコードは16ビットから32ビット、64ビットと進化してはきましたし、OSの開発手法もアセンブラではなくて、C++やあるいはもっと高度な開発プログラム、ツールによって作られているに違いありませんが、それでも最終的には、そのコアな部分のプログラムはマシン語に変換されているに違いありません。
32ビットや64ビットに拡張されたマシン語命令の機能は8080のそれとは比べものにはなりませんが、それでも基本的な機能は8080の動作を踏襲しているのです。
しかしながら、8080のMOVやADDやSUBといったマシン語の命令と基本的には同じ命令を組み合わせることによって、Windowsのような動作をさせることができる、ということを本当に信じ、また理解することができますでしょうか?
その見本として、ND80ZVに附属のZ80BASICをぜひ活用していただきたいと思います。
過日、この連載記事でも紹介しましたように、附属のZ80BASICは浮動小数点の加減乗除演算ができるだけでなくて、三角関数や対数演算までこなしているのです。
このZ80BASICは間違い無くZ80アセンブラによって、つまりマシン語のプログラムだけで作り上げたものです。
どこにも仕掛けはありません。
Z80は2進整数の加算命令と減算命令しかもっていません。
浮動小数点演算どころか整数乗算の命令すらもっていないのです。
そのZ80を使って、しかもかってのTK80と同じ構造仕組みで、ただメモリだけが、ROM、RAM合わせて64KBフル実装している、というだけのマシンでも、高度なBASICプログラムを作って動作させられる、ということを体感していただくことができましたら、それは、ちょいと目からウロコの体験となるのではないでしょうか?
という次第で、ぜひともZ80BASICも活用していただけることを期待しております。
2010.10.10upload
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