標準TTLだけ(!)でCPUをつくろう!(組立てキットです!)
(ホントは74HC、CMOSなんだけど…)
[第690回]
●初心者2名が組立に挑戦
昨日(12月20日、日曜日)は、高校時代の同窓生2名を生徒にしまして、臨時のパソコン組立教室を開催いたしました。
しかし。
せっかく苦労して組立説明書を用意したのですけれど、全く役に立ちません。
というか、はなから読む気がないのですよね。彼らは。
つべこべぬかしていなくていいから、どーするのかはやく教えろ。
むむ。それが先生に対して言う言葉か。
これじゃどちらが先生なのかわからん状態です。
いやあ、しっかり疲れてしまいました。
しかし。
思ってもみなかった意外な点に気がつきました。
私はといいますと、WindowsXPもVistaも無視してきましたし、ここ数年は何台か所有しているパソコンが大きく壊れることもなく過ぎてきましたので、まだsocket485とIDEの世界のままでいたのです。
当然のことながら、socket775をさわるのもはじめてですし、775用のCPUクーラーにさわるのもはじめてですし、SATAのコネクタにさわるのもはじめてでした。
言ってみれば、それらの新しいハードについては初心者ですし、もちろんWindows7だってさわるのははじめて、初心者です。
ですから自信をもって、初心者の目から見た、「よくわかる初心者のための組立説明書」を書いたつもりだったのですが。
しかし自分でいうのも何ですけれど、はじめてのハードであっても、そこはそれ過去の経験がしっかり生きていて、そうそうおかしなことはやりません。
そこのところは無意識のうちにうまくこなしているようです。
ということは意識しないために、そこは初心者の視点が落ちてしまっています。
今回、まさに正真正銘の初心者である彼らの作業する様子を横から観察しておりましたら、
「ええっ、どうしてそういうことになるの?」
と思わず声が出てしまうような意外なことを彼らはやってくれるのですよねえ。
むむ。
確かに、そんなことは説明書には書いてないが…。
うう。そこまで注意書きをつけて説明せにゃならんのか。
ともかく。
なんとか二人とも無事組み上がり、Windows7のセットアップも無事成功いたしました。
「どう?以外と簡単だっただろ?」
「いや。だけど。こうやって教えてもらわなかったら、まず、できないよなあ」
だって、そりゃあ、説明書、全然読まないんだもの。
ま、しかし。両君とも生涯はじめての経験にいたく満足の様子でありました。
それはよいのですけれど。
今回あきらかになった初心者目線のかずかずを組立説明書に注入しなければなりませぬ。
もう一度、組立説明書の書き直しです。
写真もいっぱい撮り直して、図版と写真満載の説明書に作り直しです。
もうこれ以上懇切丁寧な組立説明書はない、というくらいの説明書になってしまいそうです。
いやはや、なんとも…。
2010.12.20upload
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