2011.1.11
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標準TTLだけ(!)でCPUをつくろう!(組立てキットです!)
(ホントは74HC、CMOSなんだけど…)

[第702回]

●100円ショップのニッケル水素電池が予想外に健闘

まさかニッケル水素電池が100円ショップで売られているなどとは思ってもみませんでした。
でも本当でした。
さっそく購入して秋月の充電器で充電いたしました([第701回])。

ニッケル水素電池は、前回も書きましたように、その昔にはじめて購入したOLYNPUSのデジカメ、CAMEDIA D−360Lで試してみたのですがさっぱり作動してくれませんでした。
当時はニッケル水素電池なるものの存在すら知らなかった私がD−360Lでそれを試してみようという気になったのは、D−360Lをアルカリ乾電池で使っていると新品の乾電池なのに、ものの10枚ほども撮影するとすぐにバッテリー切れになってしまったからでした([第693回])。
しかしあらためてD−360Lの取扱説明書を読み直してみましたら、当初アルカリ乾電池を使っているとすぐにバッテリー切れになってしまって使い物にならなかったことを、D−360Lの不具合と思ってしまったのはどうやら私が説明書をしっかり読まなかったためで、そこにははっきりとアルカリ乾電池では銘柄によってそのようなことがある、と明記されておりました([第701回])。
またD−360Lの取扱説明書には、ニッケル水素電池なら100枚以上撮影可能と書いてありました。
しかし、それならばなぜ秋月で購入したニッケル水素電池で作動してくれなかったのか、ということなのですが、これも前回少し書きましたように、たまたまだったのか、当時秋月から購入したニッケル水素電池に問題があったようです。

今回100円ショップでニッケル水素電池を購入して、真っ先に試してみたかったのがD−360Lです。
何回か前にD−360Lは電源に問題があって…、などと書いてしまったことが気になっておりました。
そこで、あらためて、それがD−360Lのせいなのか、あるいは秋月から購入したニッケル水素電池のせいだったのかを確認してみたい、と思いました。
何年も使わないまま本棚の隅でほこりをかぶっていたD−360Lが、果たして動いてくれるかちょっと不安だったのですが、充電を完了したニッケル水素電池(100円ショップで購入)を入れて試してみましたところ。
おお。動きました。
動きましたけれど、なにしろ10年も前のデジカメですから、今の機種とはスペックが全く違います。
今更D−360Lであれこれ撮影してみたって、そうすることにそれほど意味があるとも思えません。
要はD−360Lがニッケル水素電池でそこそこ動いてくれさえすれば、かって私が抱いたD−360L、あるいはニッケル水素電池に対する不信感が解消されることになって、何年ぶりかで納得できます。

さて。どうしましょう。
そこで思い出しましたのが、ニッケル水素電池が100円ショップで売られていると書いてありました、あのサイト(http://www.allabout.co.jp/gm/gc/54489/2/)。
その別のページに筆者が複数の銘柄のバッテリーで何枚撮影できるかをテストしたときの様子について書いてありました。
なんでもバッテリー切れになるまでひたすらシャッターを切り続けた…、のだそうです。
むむ。
そうか。
まともに構えて何かを撮る必要はなかったのでした。
そのページの筆者が書いておりましたように、私もただひたすらシャッターを切ればよいのです。
それなら簡単です。
カメラを両手で持って、液晶画面をみることすらせずに、シャッターを切り続けました。
耐久テストのようなものですから、毎回フラッシュを強制発光させました。
そうしましたら、確か30枚ほど撮ったあたりでバッテリー切れの警告表示がでるようになりました。
毎回フラッシュを発光させますから、だんだんと蓄電に時間がかかるようになりましたが、それでも10秒ほども待っていますとまた撮影可能になります。
最後にはとうとうシャッターが切れなくなってしまいましたが、電源オフにしてひと呼吸おいてから電源オンにすると、また2枚ほどは撮影できるようになります。
しかし最後にはとうとうシャッターを押そうとすると勝手に電源が切れてしまうようになりました。
全てフラッシュを発光させながら、45枚撮影できました。
D−360Lの取扱説明書には、ニッケル水素電池での撮影可能枚数は100枚以上(おそらくフラッシュ50%使用)、と書いてありますから、そのほぼ半分(ただし今回はフラッシュ100%使用)ということなのですが、まあ100円商品ですから、その程度撮影できれば立派なものです。

ところが、ところが。
そのあと、この100円ショップのニッケル水素電池が(というよりはCanon PowerShot A495が)意外な展開を見せてくれることになりました。

●驚愕!Canon PowerShot A495&105円ニッケル水素電池

D−360Lで電池切れになってしまった、100円ショップで購入したニッケル水素電池4本を再充電して、今度はCanonで試してみようと思いました。
しかしこのまますぐに再充電するのは考え物です。
ニッケル水素電池も、ニッカド電池と同じようにメモリ効果があると言われています。
メモリ効果とは、完全に放電する前に継ぎ足し充電を繰り返していると、フル充電しているはずなのに、一回で使える容量がだんだん減少してしまう現象のことです。
秋月の充電器には、そのための強制放電機能もあります。
最初はそれを使って放電してしまってから再充電しようと考えました。

そのとき、ふとひらめいたことがあります。
CAMEDIA D−360Lは10年前の機種だから、ニッケル水素電池4本で撮影可能枚数が100枚だったのですが、Canon PowerShot A495は、ニッケル水素電池2本で400枚の撮影が可能です。
それならば、D−360Lで作動できなくなった電池でもPowerShot A495ならまだ撮影が可能なのではありますまいか?
そうすれば、さらにバッテリーの放電を確実にすることになりますから、やってみるだけのことはあります。
そうしておいてから、秋月の充電器で最終的に放電して、それから再充電して、そしてあらためて今度はCanonでの撮影枚数のテストをしよう、という段取りを思いつきました。
さっそくD−360Lで使い切ったはずのニッケル水素電池のうちの2本をPowerShot A495にセットして試してみることに致しました。

予想は見事に的中しました。
D−360Lで使い切ったはずのニッケル水素電池をセットしたPowerShot A495は軽々と作動してくれました。
もちろん今度も毎回フラッシュを発光させました。
でもまあ、なんたってD−495でおそらく空っぽに近くなるところまで使い切ったはずの電池なのですから、いくらPowerShot A495が軽かったとしても、せいぜい2〜30枚も撮影すれば、バッテリー切れになってしまうだろうと思ったのでありますが…。

それが、切れないのですよお。
え?あ。シャッターは切れるのです。
バッテリーが切れません。
ええ。何枚撮っても…。
そのうち、腕が痛くなってきまして…。
でも、せっかくここまで続けたのですから、途中で止めるわけにはいきません。
こういうのを、乗りかかった船、と申します。

いくらなんでももうじき終わるだろう、と思いながらシャッターを切り続けていましたら、とうとうメモリカードの残量が無くなりそうになるところまで来てしまいました。
そのあたりでようやくバッテリー切れの警告表示が出るようになりました。
なんと300枚近くも(!)撮影してからのことでした。
それでもまだ撮影はできました。もちろんずっと毎回フラッシュを発光させながら、です。
メモリカードを差し換えてからも、なおも撮影は続きました。
ついにシャッターが押せなくなったとき、それまでの撮影枚数を確認してみましたら…。
なんと、522枚でした!
一般メーカーのフル充電したニッケル水素電池ではありません。
100円ショッブで購入した、しかもD−360Lでバッテリー切れになるまで使ったあとのニッケル水素電池を使用して、なおそれだけの枚数の撮影が可能だったのです。
これを驚愕!と言わずしてなんと申しましょうや。

PowerShot A495のユーザーガイドによりますと、ニッケル水素電池での撮影可能枚数は400枚(フラッシュ50%使用)と書いてありました。
D−360Lでは取扱説明書記載の撮影可能枚数の半分でダウンしてしまったことと、そのダウンしてしまった後の電池を使ってなおこれだけの枚数を撮影できた(しかもフラッシュ100%です)、ということからしますと、これはもう「さすがCanon!」ということになりましょう。まさにその名の通り、PowerShotでありました。

もっとも、さすがCanonということにつきましては、それはその通りだと思いますけれど、それにしてもこの結果はちょっといくらなんでも成績が良すぎだという気が致します。ええ。100円ショップの電池にしては、です。
ひょっとしたら、「まぐれ当り?」ではないか、とも思ったりします。
なんたってMADE IN …でありますから。
ま。仮に今回の成績が大まぐれでありまして、残りの別のニッケル水素電池(100円ショップ購入品)を使ってみたら、今度は今回の50%の枚数でダウンしてしまったということになりましても、それはそれで上等ではないかと思います。
ええ。
たとえば200枚でダウンしてしまったとしましても、まあ、普通にレジャーなどで遊びに行きまして、よく撮ったとしましてもせいぜい200〜300枚程度だと思いますから、それなら4本充電しまして、2本は予備として持っていけばよいわけでありますから、すくなくともPowerShot A495を使う限りにおいては、100円ショップのニッケル水素電池で十分、ということになりましょう。

ところで、さすがのPowerShot A495でありますけれど、やはり連続でフラッシュを使用しておりますと、フラッシュのための充電に8秒〜10秒かかってしまいます。
ということはフラッシュを発光させながら100枚を撮影するには800秒程度はかかってしまう、という計算になります。
その計算でいきますと、約500枚の撮影には4000秒余りもかかったことになります。
4000÷60=66分なのですけれど、それはひたすら連続でシャッターを切り続けた場合です。
そんな機械のようなわけにはとてもまいりません。
私はもうトシですし、ええ、腕は痛くなってくるわ、指はひきつってくるわ、で休み休みのテストでしたから、D−360Lのテストを含めますと、かれこれ3時間余りも費やしてしまいました。
ただでさえ忙しいのに、正月早々なにをやっているのでしょうかねえ。
なにしろ性分でありまして、思いつくともう我慢ができないのであります。
2011.1.11upload
2011.1.12一部変更および追記

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