標準TTLだけ(!)でCPUをつくろう!(組立てキットです!)
(ホントは74HC、CMOSなんだけど…)
[第772回]
●Windows7が起動できない状態からのシステムの復元テスト(外付けハードデスクのシステムイメージを使う)
前回は、Windows7が起動できなくなってしまったシステムのハードディスクに対して、同じハードディスク上の別のパーティションに保存してあったシステムイメージからシステムを復元しようとしたのですが、拒否されてしまってできませんでした。
Windowsに限らずMicrosoftの製品には多かれ少なかれそういう実に融通の利かない困ったところがあります。
システムイメージを使って、システムを回復させる、という本来の機能から考えれば、その回復先のシステムは程度の差はあったにしても、とにかくどこかが壊れている、と考えるのが普通でありましょう。
回復先のハードディスクの元の内容が破損してしまったので、そこにシステムイメージからの内容を上書きすれば当然のこととして元の内容は失われてしまう、ということは恐らく誰もが承知の上で回復作業を行なうのでありましょうから、元の内容がどういう内容であるかなどということはお構いなし、でよいと思うのでありますが。
Windows7のシステムイメージからの修復機能は、そういうロジックにはなっていないようです。
どうやら回復先のハードディスクにWindows7が存在するか否かで、回復動作に違いが出てくるようです。
しかし、結論を出すのはまだ早すぎるかも知れません。
まだ、USB接続した外部ハードディスクに保存してあるシステムイメージからのWindows7の復元はテストしておりません。
そこで今回は、外部ハードディスクのシステムイメージからの復元を試してみることにいたします。
前回、「システムで予約済み」の領域を削除する前のWindows7は、Windows7 Service Pack1をインストールする前のものでした([第771回])。
「システムで予約済み」の領域は削除しましたが、Windows7がインストールしてあるC:ドライブはまったくさわっておりません。
そのような状態でシステムイメージからの復元をおこなった場合にC:ドライブの中身がどうなるか、ということがはっきりわかるように、今回はWindows7 Service Pack1をインストール後のシステムイメージから、Windows7を復元してみることに致します。
Windows7システム修復ディスクで起動します。
今まで何回も行なってきたのと同じ操作です。
「Microsoft IME」を選択する表示では「次へ」をクリックします。
「システム回復オプション」では「以前に作成したシステムイメージを使用して、コンピューターを復元します」を選択して、「次へ」をクリックします。
「システムイメージバックアップの選択」では、「システムイメージを選択する」を選択して、「次へ」をクリックします。
外部ハードディスクに保存した、Windows7 Service Pack1をインストール後のシステムイメージは、一番最後に保存したシステムイメージです。
ボリューム(J:) 2011/04/02 20:10:37 を選択して「次へ」をクリックします。
選択した日付のシステムイメージだけが表示されます。
それを選択して、「次へ」をクリックします。
今までのテストと違って、今回は「ディスクの除外」ボタンが選択できるようになっています。
「ディスクの除外」を押してみます。
「回復処理から除外するディスクを選択してください。選択したディスクに対して、フォーマットや再パーティションは行われません。」と表示されます。
これからシステムを復元しようとしているディスク(ディスク0)が選択可能なディスクとして表示されています。
このディスクが復元の対象になるディスクですから、これを除外することはできません。
なお、「ディスク’WDC WD10 EARS−22Y5B1(ディスク1)’は、復元するシステムイメージを含んでいるため、既に除外されています。」と表示されています。
ここはこのまま、「OK」または「キャンセル」をクリックして、もとの表示に戻るしかありません。
もとの表示に戻って「次へ」をクリックします。
「コンピューターは、以下のシステムイメージから復元されます」と表示されます。
「完了」をクリックします。
「復元されるすべてのディスクはフォーマットされ、システムイメージ内のレイアウトとデータによって置き換えられます。続行しますか?」と表示されます。
あれ?
ここの表示が、[第769回]、[第770回]の復元のときと、なんだか微妙に違っているような…。
ほら。そのときは、この表示でした。
このときは、「ドライブ内の復元対象のデータは…」になっています。
今回は「復元されるすべてのディスクは…」と表示されています。
微妙な違いですが、前の復元作業では、「復元の対象になっているデータ(パーティションと考えてよいか?)は置き換えられるが、それ以外のデータは(同じハードディスク内にあっても)、影響されない」、というようにも解釈できそうです。
それに対して今回は、「ハードディスクはまるごとフォーマットされ、システムイメージ内のレイアウトとデータによって置き換えられる」、と表示されています。
むむ。
このフォーマットとレイアウトというのが、非常に気にかかります。
なんだか悪い予感がいたします…。
しかし、「はい」をクリックするしかないでしょう。
システムイメージからの復元が開始されました。
システムの復元が完了したようです。
「今すぐ再起動する」をクリックします。
Windows7が復元され、無事に起動いたしました。
Windows7 Service Pack1がインストールされています。
やっぱりC:ドライブはシステムイメージとして保存されていたWindows7によって置き換えられたようです。
ハードディスクのレイアウトを確認してみました。
ディスク0が今回システムを修復した内蔵ハードディスクです。
システムがインストールされているC:ドライブのほかに、ちゃんとボリューム(E:)とボリューム(K:)もそのまま残っています…。
ドライブナンバーが隠れていて見えませんが、ディスク0の左から、「システムで予約済み」「(C:)」「ボリューム(E:)」「ボリューム(K:)」です。
しかし、なんだか悪い胸騒ぎが…。
ボリューム(E:)を開いてみましたら…。
あっ。
ありません…。
確か、ついさっきまで、ここにあったはずの、システムイメージバックアップフォルダが…。
見事に消されてしまいました…(絶句)。
ひょっとして…。
ボリューム(K:)は…。
やっぱり…。
悪い予感は見事に的中してしまいました。
システムを復元してくれたのはよかったのですけれど。
しかし、しかし。
復元の対象になっていなかった、別のパーティションの中身まで、見事に消去してくれたなんて…。
(以前のボリューム(E:)、ボリューム(K:)の中身については、[第770回]をご参照願います)
う。う。う。
あ。何もコメントはいたしませぬ。
口にチャックでございます。
しかし…。
私としては。
こおいうものは…。
2011.4.7upload
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