標準TTLだけ(!)でCPUをつくろう!(組立てキットです!)
(ホントは74HC、CMOSなんだけど…)
[第773回]
●Windows7が正常動作しているところに外部ハードディスクからシステムを復元する
前回まで、Windows7のシステムイメージバックアップからのシステムの復元について、場合を分けてテストを行なってきました。
以下に整理してみます。
1)Windows7をインストール済みのディスクに、同じハードディスクに保存したシステムイメージからシステムを復元する([第769回]、[第770回])
2)「システムで予約済み」の領域のみを削除したハードディスクに、同じハードディスクに保存したシステムイメージからシステムを復元する([第771回])
3)「システムで予約済み」の領域のみを削除したハードディスクに、外部ハードディスクに保存したシステムイメージからシステムを復元する([第772回])
1)〜3)のテストの結果は全て異なってしまっているという、なんだかよくわからないことになってしまいました。
いったいなんなんだ。この機能は…。
と言いたくもなってくるのですけれど、この結果をよくよく分析してみますと、
「むむ。そういうことか」
なんとなく、ちょっと見えてきたような気がいたします。
ま。
でも、もう少しテストを続けてみましょう。
まだ、試していないことがあります。
1)では、Windows7をインストール済みのディスクに、同じハードディスクに保存したシステムイメージからシステムを復元しました。しかし、別のハードディスクに保存したシステムイメージからの復元は、まだ試していませんでした。
3)は外部ハードディスクに保存したシステムイメージからの復元ですが、それは「システムで予約済み」の領域を削除したハードディスクに対して行なった復元作業でした。Windows7が正常に起動できる状態のハードディスクに対する復元作業ではありません。
そこで今回は4番目のテストとして、1)と同じことを、外部ハードディスクに保存したシステムイメージを使って行なってみることにいたします。
前回のテストで、内蔵ハードディスクには、Windows Service Pack1が復元されましたが、システム以外のパーティションであるボリューム(E:)、ボリューム(K:)の中身はクリアされてしまいました。
そこで今回のテストによって、そのパーティションの中身がどうなるのか、ということを確認するために、ボリューム(K:)にテストのためのデータフォルダを追加作成いたしました。
システムの復元テストを開始する直前の、Windows7の状態です。
Service Pack1がインストール済みになっています。
今までと同じように、Windows7システム修復ディスクで起動します。
「Microsoft IME」を選択する表示では「次へ」をクリックします。
「システム回復オプション」では「以前に作成したシステムイメージを使用して、コンピューターを復元します」を選択して、「次へ」をクリックします。
「システムイメージバックアップの選択」では、「システムイメージを選択する」を選択して、「次へ」をクリックします。
前回ではここに4個のシステムイメージが表示されていましたが、前回のテストの結果、システムディスク上に保存してあったシステムイメージはクリアされてしまいましたので、外部ハードディスクに保存されている2個のシステムイメージしか表示されていません。
現在、内蔵システムディスクにあるのは、ボリューム(I:)の2011/04/02 20:10:37 から復元されたシステムです(ボリュームナンバーはコンピューターに接続されているハードディスクの構成内容によって変化します)。
ですから今回はWindows7 Service Pack1をインストールする前のシステムイメージ、ボリューム(J:) 2011/04/02 19:09:34 からシステムを復元することにします。
ボリューム(J:)を選択して、「次へ」をクリックします。
選択した日付のシステムイメージだけが表示されます。
それを選択して、「次へ」をクリックします。
「コンピューターは、以下のシステムイメージから復元されます」と表示されます。
「完了」をクリックします。
「ドライブ内の復元対象のデータはすべて、システムイメージ内のデータによって置き換えられます。続行しますか?」と表示されます。
「はい」をクリックします。
システムイメージからの復元が開始されました。
Windows7の復元が完了しました。
再起動後、ボリューム(K:)を開いて、中身を確認してみました。
今回は、削除されずにそのまま残っておりました。
Windows7は、Service Pack1をインストールする前のシステムに書き換えられています。
今回のテストの結果、Windows7が正常に起動する状態のシステムディスクに対して、システムイメージから修復を行なう場合は、システムと同じハードディスクに保存されているシステムイメージからの復元でも、あるいは外部ハードディスクに保存されているシステムイメージからの復元であっても、同じ結果が得られました。
この場合にはシステムイメージに含まれていないパーテーションは復元の影響を受けないようです。
2011.4.8upload
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