トランジスタでCPUをつくろう!
トランジスタで8080をつくってしまおうというまさにびっくり仰天、狂気のプロジェクトです!
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見事にできましたら、もちろんTK−80モニタを乗せて、それからBASIC、CP/Mを走らせましょう!
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[第11回]
●DATASHEETで比較してみました
[第8回]では2N7000とBSS84のゲート電圧とドレイン電流の関係をちょっと雑な方法で測定して比較しました。
BS250が入手できましたのであらためてデータシートを見ていましたら、そんなテストをしなくても一目瞭然なグラフがあることに気が付きました。
こちらは2N7000のVGS(ゲートソース電圧)とID(ドレインソース電流)のグラフです。
[出典: Fairchild Semiconductor社 2N7000 Datasheet]
横軸はドレインソース電圧ですから右端の5Vを見ます。
VGSが3V、4V、5Vのときにドレインソース間に流れる電流値を見ます。
3Vではおそらく5mA程度、4V以上では目一杯流れます。
こちらはBS250のグラフです。
[出典: General Semiconductor社 BS250 Datasheet]
BS250はPチャネルMOSFETで、Nチャネルの2N7000とは逆の動作になります。
ソースを基準にした値になっていて、すべてマイナス値になっています。
横軸はドレインソース電圧ですから中央の5Vを見ます。
−VGSが3V、4V、5Vのとき(GNDを基準にすると2V、1V、0Vに読み替えます)にドレインソース間に流れる電流値を見ます。
3V(GND基準の2V)ではおそらく10mA程度、4V(GND基準の1V)で100mA、5V(GND基準の0V)では250mA流れます。
極性が逆であることを除けば、2N7000とよく似ています。
そしてこちらがBSS84です。
[出典: Fairchild Semiconductor社 BSS84 Datasheet]
BSS84では−3V(GND基準の2V)でなんと600mA近く流れてしまいます。
2.5Vでも200mAも流れてしまいます。
BSS84と2N7000で組んだ「コンプリメンタリ」回路はどうやら余りコンプリメンタリ(相補的)ではなかったようです。
電流量が多かったのはこのあたりに原因があったようです。
トランジスタでCPUをつくろう![第11回]
2015.3.14upload
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