トランジスタでCPUをつくろう!
トランジスタで8080をつくってしまおうというまさにびっくり仰天、狂気のプロジェクトです!
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見事にできましたら、もちろんTK−80モニタを乗せて、それからBASIC、CP/Mを走らせましょう!
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[第146回]
●[HC373]組立キットの製作(6)ビット4回路
前回も書きましたが、今年になってから同じような内容のことを淡々と書いています。
えらくのんびりしているように見えますけれど、実はその裏では年初からいきなりダッシュしております。
昨年はずっともたついた一年でしたが、今年はその分を取り戻そうと、年甲斐も無く張り切っています。
いずれ少しずつその成果をご披露できるかと思っております。
ビット4の回路図です。
下の部品を実装します。
[抵抗]
R32 51KΩ
R33 200Ω(立てて実装する)
R34 51KΩ
R35 200Ω(立てて実装する)
R36 51KΩ
R37 200Ω
R38 10KΩ
R39 200Ω
[ダイオード]
D4 1N4148(立てて実装する)
D12 1N4148(立てて実装する)
D20 1N4148(立てて実装する)
D28 1N4148
[コンデンサ]
C23 22pFセラミック
C24 56pFセラミック
C25 22pFセラミック
C26 22pFセラミック
C27 0.1μFセラミック
[LED]
L4 赤LED
ここまでの実装をした写真です。
トランジスタを実装します。
[トランジスタ]
T33 2SA1015
T34 2N7000
T35 2SA1015
T36 2N7000
T37 2SA1015
T38 2N7000
T39 BS250(他のトランジスタと向きが逆になります)
T40 2N7000
トランジスタを実装した写真です。
トランジスタT39(BS250)(下から2つ目)だけは、そのほかのトランジスタとは逆向きになることに注意してください。
動作テストです。
7セグメントLEDが00000000のときに[1][0]とキー入力し、続けて[*(I/O)][OUT]とキー入力します。
I/Oアドレス00に対して10がOUTされた結果、[HC373]のビット7、ビット6、ビット5のLEDは消灯して、ビット4のLEDは点灯しました。
前回までのテストではそのビットよりも下位のビットはどうせ実装されていないのだから、ということで全部”1”にしていました。
たとえば前回のビット5のテストでは3FをOUTしました。
しかしこれではその後で行なうそのビットのみを”0”にする、というテストと釣り合いがとれません。
後のテストでDFをOUTするのならば、その前のテストでは3Fではなくて20をOUTするべきでした。
ということで、今回からは方式を改めまして、10をOUTしました。
この状態で[HC373]からデータを読み込みます。
この表示ならばデータを読みこめば下位ビットは”1”になりますから、もとの表示との区別はつきますが、今まで通り先に[0][0]とキー入力してデータ表示部の下位2桁の表示を00にします(そのようにしたときの写真は省略します)。
[*(I/O)][IN]とキー入力しました。
データ表示部の下位2桁が1Fになりました。
ビット3〜ビット0はまだ実装していませんから”1”が読み込まれます。
今度は[E][F]とキー入力しておいて、[*(I/O)][OUT]とキー入力しました。
ビット4のみを”0”にします。
[HC373]のビット7、ビット6、ビット5のLEDが点灯し、ビット4のLEDが消灯しました。
[HC373]のビット4に”0”が書き込まれたことが確認できました。
この状態で[HC373]からデータを読み込みます。
先に[0][0]とキー入力してデータ表示部の下位2桁の表示を00にします(そのようにしたときの写真は省略します)。
[*(I/O)][IN]とキー入力しました。
7セグメントLEDのデータ表示部の下位2桁がEFになりました。
[HC373]から値が読み込まれた結果、ビット4だけが”0”になりました。
[HC373]から正しく値が読み出せたことが確認できました。
トランジスタでCPUをつくろう![第146回]
2016.1.3upload
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