☆☆☆☆ 大切なお知らせです!! [HPの引越しについて] こちらをお読みください ☆☆☆☆

2016.1.19
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トランジスタでCPUをつくろう!
トランジスタで8080をつくってしまおうというまさにびっくり仰天、狂気のプロジェクトです!
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見事にできましたら、もちろんTK−80モニタを乗せて、それからBASIC、CP/Mを走らせましょう!
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[第153回]


●[HC139]の回路修正

やっと[HC139]組立キットと[HC373]組立キットの組立&取扱説明書が出来上がりました。
ご注文いただいておりましたお客様への発送も完了し、ちょっと一息ついております。
ところで。
[HC139]の説明書を書くために回路図を整理していましたら、またまた無駄な回路があることに気が付いてしまいました。

回路図右側のY4〜Y7の回路で緑色の×印をつけたA1015の回路は左側のY0〜Y3にも同じ回路が存在します。
これは全く無駄ですのでオレンジ色のジャンパ配線で代用できます。
この回路はY4についてはA=HのときにY4=Hになるための回路です(C=H、B=L)。
C=LまたはB=HのときもY4=Hになりますが、そのときはD11またはD13を通じてC、Bの回路からHが与えられますから、その場合にはこの回路はなくても構いません。
しかしC=HかつB=LのときにはD11、D13のアノード側はアクティブ(L)になりますから、そのときもしもA=Hだとすると、Y4出力をHにするためにはこの回路が必要になります。
同様の考え方でそのほかの回路も決ります。

具体的な作業としては右側の緑色のX印をつけたトランジスタ回路を外して、そのコレクタがあったランドと左側のトランジスタ回路のコレクタとをジャンパ配線します。

基板裏で配線するほうが楽ですが、なにしろパーツがぎっしり実装されていますから、お目当てのトランジスタのコレクタを基板裏でみつけるのは楽ではありません。
そこで基板表でジャンパ配線を敢行しました。
せっかく実装したトランジスタ回路ですが、回路図右側のX印のトランジスタ回路は4箇所とも外してしまいました。

上の写真とは逆の向きから基板を少し傾けて撮影しました。

絶縁チューブをかぶせた4本のジャンパ線が今回の追加配線です。

トランジスタのコレクタ(真ん中の端子)にジャンパ配線のリード線をハンダ付けしています。

ここまでするのは今後の展開のためで、ここでトランジスタ回路を4つ省くことができたのは将来に大いに貢献することになると思います。
もっとも今回の[HC139]組立キットに限っていえば、ここまですることは全く必要ありません。
ですので[HC139]組立キットとしては今回の作業は行なわず、回路図右側のトランジスタ回路も実装するように説明してあります。

さて。
本当に今回の回路でよいのか、確認をしてみました。
入力を101にしてビット4(Y4)の出力電圧を測定してみました。

約5Vになっています。

入力を100にしてビット5(Y5)の出力を測定しました。
約5Vになっています。

この記事を書いていて以下のテストは考え方が正しくないことに気が付きました。
上の2つはAL、AHが利いているかどうかのテストですから、下の2つはBL、BHについてテストしなければいけません。
しかしこれでは上と同じでAL、AHをテストしていることになります。
正しくはBLについては、100のときにY6を測るか、101のときにY7を測ります。
またBHについては110のときにY4を測るか、111のときにY5を測ります。
でもまあここはこれでよいことにしておきましょう。

入力を111にしてビット6(Y6)の出力を測定しました。

約5Vになっています。

入力を110にしてビット7(Y7)の出力を測定しました。

約5Vになっています。

参考までに、そのように回路を修正したあとの回路図をお見せします。
Y4〜Y7の回路です。


Y0〜Y3の回路です。
こちらは変更はありませんが、Y4〜Y7の回路図への信号線(BL、BH、AL、AH)を追加しています。


こちらは、G1、G2、C入力回路です。
こちらも変更はありませんが、上の2つの回路図への信号線(C、C_)を追加しています。


トランジスタでCPUをつくろう![第153回]
2016.1.19upload

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