トランジスタでCPUをつくろう!
トランジスタで8080をつくってしまおうというまさにびっくり仰天、狂気のプロジェクトです!
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
見事にできましたら、もちろんTK−80モニタを乗せて、それからBASIC、CP/Mを走らせましょう!
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
[第17回]
●2入力NORテスト回路(2)
前回の続きです。
前回はNOR回路の2つの入力のうち片方だけをGNDにショートしました。
残るもう片方の入力にはなにもつなぎませんでした。
入力は1MΩの抵抗でVddにプルアップしてありますから何も入力しない場合にはH入力になります。
2入力のうち片方の入力がHですから出力はLになりました。
今度は2入力ともGNDにつなぎました。
下はそのようにしたときの写真です。
2つの入力がLですから、両方の緑LEDが点灯しています。
その場合にはNORの出力はHになります。
赤LEDは消灯しました。
このときの電流は0.7mAで、前回とほとんど同じです。
前回は緑LEDが1個と赤LEDが点灯しました。
今回は緑LEDが2個点灯しました。
LED1個につき0.35mA流れていることになります。
前回も書きましたがスタティックな状態ではCMOSFET回路にはほとんど電流は流れません。
上と同じ状態でLEDの表示回路のスイッチを切りました。
テスターの表示は0mAになりました。
ここまでテストをしてきて、テスターにμAのレンジがあることに気が付きました。
そこで上の写真と同じ状態でテスターのレンジをμAに切り換えてみました。
おや、9.9μA流れています。
おお、そうでした。
1MΩのプルアップ抵抗に流れている電流です。
下は前回お見せしたNOR回路の回路図です。
入力は1MΩの抵抗でVddにプルアップされています。
上の写真では2入力ともGNDに接続してL入力にしましたから、2本の1MΩを通してVdd(+5V)からGNDに電流が流れています。
1KΩの抵抗の両端の電圧が5Vのとき、5mAの電流が流れます。
1MΩはその1000倍の抵抗値ですから、電流値は1/1000の5μAになります。
それが2本ですから合計10μAです。
テスターの表示は計算通りです。
片方の入力をGND接続から開放しました。
電流は半分の約5μAになりました。
1MΩの抵抗1本分を流れる電流です。
残る1本の入力もGNDから開放しました。
電流は0μAになりました。
スタティックな状態ではCMOSFET回路には電流が流れないということがテストによって確認できました。
トランジスタでCPUをつくろう![第17回]
2015.3.21upload
前へ
次へ
ホームページトップへ戻る