トランジスタでCPUをつくろう!
トランジスタで8080をつくってしまおうというまさにびっくり仰天、狂気のプロジェクトです!
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見事にできましたら、もちろんTK−80モニタを乗せて、それからBASIC、CP/Mを走らせましょう!
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[第206回]
●命令デコード回路(8)DECODE2
DECODE2は2枚目のDECODE回路です。
前回のMYCPU80Bの回路図のIC184、IC171に相当します。
どちらも74HC238で出力はアクティブHですが、DECODE2はアクティブLです。
74HC138に相当します。
今まで説明してきましたのは1枚目のDECODE回路でした。
そちらはIC197(74HC238)に相当しますが、やはり出力はアクティブLなので74HC138に相当します。
当初はDECODE1とDECODE2を1枚の基板にまとめて試作を行ないました([第193回])。
その後に回路にまずいところがあることがわかって、それを直した結果回路が大きくなってしまい、両方の回路を1枚の基板に収めることができなくなってしまいましたので、DECODE1とDECODE2の2枚の基板に分割しました。
下はDECODE2の回路図です。
3ビットの入力の組み合わせによって0〜7の8本の出力のいずれかをLにします。
上の回路はそのうちの1本の出力回路を示しています。
DECODE2はOP0〜OP2の3ビットの入力のほかに、OP6=1でOP7=1(以下”11”と表記します)のときと、OP6=0でOP7=0(以下”00”と表記します)のときのみに出力がアクティブになります。
”11”と”00”の信号はジャンパーピンでいずれかを選択します。
その信号回路はDECODE1の空きスペースを使って実装しました([第197回])。
その回路図はそこでお見せしましたが、下に再掲します。
上側のop6 and op7と書いてある出力が”11”です。
この信号出力はアクティブHです。
その下の(op6 or op7)_と書いてある出力が”00”です。
この信号の書き方はよくありませんね。
op6もop7も0のときに出力がHになります。
なおDECODE2は入力信号のop0〜op2のほかにそれぞれを反転したop0_〜op2_も使います。
その信号もDECODE1で作成しています(上の回路図の下側の回路)。
DECODE2の回路の一部をDECODE1に載せたためにDECODE2はDECODE1とつなぐことで機能します。
最終的には全ての基板をつなぐことになりますが、今はテストですから個別に動作テストをしています。
しかしDECODE2をテストするときにはDECODE1と接続する必要があります。
DECODE2のプリント基板(部品面)です。
こちらはハンダ面です。
部品を実装しました。
基板右下部分で”11”と”00”をジャンパーピンで選択しています。
”11”と”00”のほかにも2つ信号名が書いてありますが、基板ができてきたあとで思い違いをしていたことに気が付きました。
この基板では”11”と”00”以外の選択はしません。
次回に続きます。
トランジスタでCPUをつくろう![第206回]
2020.3.31upload
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