トランジスタでCPUをつくろう!
トランジスタで8080をつくってしまおうというまさにびっくり仰天、狂気のプロジェクトです!
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見事にできましたら、もちろんTK−80モニタを乗せて、それからBASIC、CP/Mを走らせましょう!
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[第25回]
●オープンドレイン(2)
このところ納期がせまった注文が重なってしまっていて、連日超多忙です。
ですので、本日もほんの少しだけになってしまいそうです。
前回の続きです。
MYCPU80でも多用しておりますワイヤードオアは配線量とゲートの数を削減するにはどうしても必要な手法です。
ワイヤードオア回路では出力ゲートにオープンドレイン(オープンコレクタ)を使います。
それによって出力同士を直接結線することができます。
しかしオープンドレイン(オプンコレクタ)には大きな弱点があります。
それは出力が遅いという弱点です。
下の回路は[第20回]でお見せしました。
出力に抵抗がついていますが、実はこれはオープンドレイン回路と同じです。
普通のワイヤードオアではこの抵抗が出力側ではなくて配線の先の入力ゲートのところについている図になりますが、実質的には同じことです。
MYCPU80では1KΩでプルアップしています。
MYCPU80でワイヤードオアを使っている回路は大抵は信号がONの期間が短い回路なのですが、それでもONの期間には5mAも電流が流れます。
それだけ電流を流しても立ち上がりが遅いのです。
下の写真も[第20回]でお見せしたものです。
これがR=1KΩのときの出力波形です。
[第20回]では、これでは遅いので結局この回路は使えないという結論になって、それで抵抗の代わりに2SA1015を使うという案を思いついたのでした。
2SA1015にスピードアップコンデンサを付加することで立ち上がりは速くなったのですが、そしてそれはコンプリメンタリ回路でBS250の代替とすることとしてはうまくいったのですが、しかしそれはオープンドレインではありません。
いくら立ち上がりが速くなったからといっても、その回路をそのままワイヤードオアに適用することはできません。
さて、それでは、どうするか?
MYCPU80ではワイヤードオア回路では立ち上がりが遅いのは仕方がないと諦めて、それでCPUクロックを2MHzにしたのです。
そういう経緯からしますと、トランジスタ版MYCPU80でもワイヤードオア回路が遅いのは仕方がないと諦めなくてはならないのかもしれません。
しかし。
なんとか、もう少し速くしたい。
そのことも、トランジスタ版MYCPU80を企画した当初からの問題点だったのでした。
本日は時間がなくなってしまいました。
細切れ状態で申し訳ありません。
この続きは次回にいたします。
トランジスタでCPUをつくろう![第25回]
2015.3.30upload
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