トランジスタで８０８０をつくってしまおうというまさにびっくり仰天、狂気のプロジェクトです！
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
見事にできましたら、もちろんＴＫ−８０モニタを乗せて、それからＢＡＳＩＣ、ＣＰ／Ｍを走らせましょう！
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
［第２７２回］
●動作テスト（１５）ＪＮＺ ｄ
今回はＪＮＺ ｄのテストです。
ＨＣＭＯＳＩＣ版ＭＹＣＰＵ４の命令の動作テストとしてはこれが最後になります。
いつものように画面左側のプログラムを実行したあとでマシン語モニタコマンドでステップ動作をさせています。
そのあたりの操作については［第２５８回］と［第２５９回］で詳しく説明していますので参照してください。
また以下の説明に出てくるＨＣＭＯＳＩＣ版ＭＹＣＰＵ４基板のＬＥＤ信号名についても［第２５９回］で説明していますので参照してください。
ＳＵＢ Ａ，ＢのＣＬＫ４まで実行しました。
ＬＤ Ａ，ｄ、ＬＤ Ｂ，ｄ、ＳＵＢ Ａ，Ｂはすでに説明済みですから各ＣＬＫのときの状態の写真は省略します。
最後のＳＵＢ Ａ，ＢのＣＬＫ４のときの写真のみ下に示します。
Ａに３、Ｂに５をロードしてＳＵＢ Ａ，Ｂを実行しましたからＡレジスタには結果の値のＥが入りました。
Ｅは負号なし数では１４ですが符号付の数として考えたときは−２になります（２の補数）。
３−５の計算では上位桁に対するボローが発生しますからＣＦがセットされます（赤色ＬＥＤが点灯しています）。
結果は０ではありませんからＺＦ（下側の赤色ＬＥＤ）は消灯しています。
ＣＦとＺＦのＬＥＤ表示については［第２６２回］に書いていますので参照してください。
次のＪＮＺ ５を実行しました。
ＪＮＺ ５のＣＬＫ４まで実行しました。
その直前の状態ではＺＦは立っていませんからＪＮＺ ５の実行によってＰＣ（プログラムカウンタ）にはアドレス５がセットされるはずです。
ＪＮＺ ５のＣＬＫ１の写真です。
ＪＮＺの動作は基本的にはＪＭＰ命令の動作と同じです。
写真左上のＤＥＣＯＤＥ基板のＢｄｓｅｌ（青色ＬＥＤ）が点灯しました。
Ｂｄｓｅｌが点灯すると外部データが選択され、消灯するとＢレジスタが選択されます。
Ｂｄｏｕｔも点灯しています。
写真右上のＲＥＧＩＳＴＥＲ基板のＢ／ｄ（Ｄ３〜Ｄ０）に外部データの値（０１０１）が出力されています。
内部バスにも０１０１が出力されています。
ＤＥＣＯＤＥ基板のＰＣｗｒ＿（赤色ＬＥＤ）も点灯しています。
ＪＮＺのＣＬＫ２〜ＣＬＫ４はＣＬＫ１と同じで変化しませんから写真は省略します。
ＪＮＺ ５の次の命令の１ＣＬＫだけを実行しました。
ＪＮＺ ５の次の命令の１ＣＬＫだけを実行したときの写真です。
メモリアドレスが０５（０００００１０１）になりました。
ＪＮＺ ５が正しく実行されたことが確認できました。
しかしそれだけではＪＮＺ命令のテストとしては不十分です。
ＺＦが立っているときの動作も確認する必要があります。
ＺＦが立つようにＡレジスタの値を変えました。
さきほどのテストと同じようにＳＵＢ Ａ，ＢのＣＬＫ４まで実行しました。
最後のＳＵＢ Ａ，ＢのＣＬＫ４のときの写真です。
Ａに５、Ｂにも５をロードしてＳＵＢ Ａ，Ｂを実行しましたからＡレジスタには結果の値の０が入りました。
今回の計算では上位桁に対するボローは発生しませんからＣＦはセットされません（赤色ＬＥＤは消灯しました）。
結果が０ですからその下のＺＦ（赤色ＬＥＤ）が点灯しました。
次のＪＮＺ ５を実行しました。
ＪＮＺ ５のＣＬＫ４まで実行しました。
その直前の状態でＺＦが立っていますからＪＮＺ ５は動作としてはＮＯＰ命令の動作になってＰＣ（プログラムカウンタ）が＋１進むだけの結果になるはずです。
ＪＮＺ ５のＣＬＫ１の写真です。
さきほどと違ってＤＥＣＯＤＥ基板のＰＣｗｒ＿（赤色ＬＥＤ）は消灯しています。
ＪＮＺのＣＬＫ２〜ＣＬＫ４はＣＬＫ１と同じで変化しませんから写真は省略します。
ＪＮＺ ５の次の命令の１ＣＬＫだけを実行しました。
ＪＮＺ ５の次の命令の１ＣＬＫだけを実行したときの写真です。
メモリアドレスは１カウント進んで０４（０００００１００）になりました。
ＺＦが立っているときのＪＮＺ ５も正しく実行されたことが確認できました。
トランジスタでＣＰＵをつくろう！［第２７２回］
２０２０．１２．１ｕｐｌｏａｄ
前へ
次へ
ホームページトップへ戻る