トランジスタでCPUをつくろう!
トランジスタで8080をつくってしまおうというまさにびっくり仰天、狂気のプロジェクトです!
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見事にできましたら、もちろんTK−80モニタを乗せて、それからBASIC、CP/Mを走らせましょう!
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[第348回]
●TR126最新回路をテストしました
前回からの続きです。
今回は前回説明しましたTR126最新回路のテストをします。
テストには以前作ったTR126の試作基板を再利用しました。
[第329回]と[第337回]でも使った基板です。
4回路のうち3番目の回路の配線を前回の回路図にしたがって手配線で直しました。
上の基板裏の回路では左から2番目になります。
テストの一番の目的は入力クロックに対する応答速度を確かめることですが、ついでですので簡単にロジック動作の確認もしておきます。
最初に入力になにもつながないで電源を入れました。
入力オープンのときはプルアップ抵抗のために入力Aも入力Eも1が入力されたのと同じ状態になります。
今回テストする回路は上で手直しをした右から2番目の回路です。
A=1、E=1ですから出力Xも1になります。
E=1のままAを0にしてXの出力電流を測りました。
X=0なのでLEDは消灯しています。
出力XとVcc(4.6V)を1KΩの抵抗でショートしました。
電流値からXがほぼ0V出力であることがわかります。
こんどはA=0、E=0にしました。
上と同じように出力XとVcc(4.6V)を1KΩの抵抗でショートしました。
わずかに電流が流れているのは1KΩの抵抗を介してLEDが点灯しているからです。
このことからXがハイインピーダンスであることがわかります。
上と同じ状態でA=1にしました。
このときも電流はわずかしか流れません。
LEDが点灯するための電流しか流れていません。
やはりXはハイインピーダンスです。
念のため上と同じ状態で出力XとGNDを1KΩの抵抗でショートしました。
今度はLEDが消灯して電流値が0になりました。
以上のテストからE=0のときはXがハイインピーダンスになることがわかります。
次は本来の目的である入力クロックに対する応答速度を確認します。
A入力をオープンにした状態でE入力に125KHzのクロックを入力して出力Xの波形を確認しました。
上(CH1)はE入力で下(CH2)はX出力です。
出力波形を確認するために出力Xを1KΩ抵抗でGNDにプルダウンしています。
立ち上がりも立ち下がりもシャープな波形で出力の遅れは見えません。
入力クロックを250KHzにしました。
このぐらいのクロックなら全然大丈夫です。
入力クロックをうんと上げて2MHzにしました。
さすがに出力がHからLになるところが少しなまって見えますが、これはその区間は出力がハイインピーダンスになっていて1KΩでGNDにプルダウンしているため、立ち下り波形がなまってしまうためです。
その割には立ち下り出力の遅れはわずかです。
立ち上がりの遅れはほとんどありません。
以上のテストによって前回お見せした最新の回路なら大丈夫使えるということが確認できました。
途中色々思わぬことがありまして当初の予定よりも大幅に遅れてしまいました。
これでやっとトランジスタロジック回路組立キットの説明を終ります。
いよいよ発売開始の案内をするところまできましたが、ちょっとその前にトランジスタ版MYCPU4の進行状況について次回で最近の状況をお知らせしたあと、その次の回でトランジスタロジック回路組立キットの発売開始の案内をさせていただくことにいたします。
トランジスタでCPUをつくろう![第348回]
2021.5.5upload
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