トランジスタでCPUをつくろう!
トランジスタで8080をつくってしまおうというまさにびっくり仰天、狂気のプロジェクトです!
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見事にできましたら、もちろんTK−80モニタを乗せて、それからBASIC、CP/Mを走らせましょう!
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[第351回]
●MYCPU4TR DECODE回路の回路図
およそ1週間ぶりの更新になってしまいました。
急ぎのご注文もあってホームページの更新にまで手が回らなかったということでもあったのですが、それ以外にはずっとトランジスタロジック回路組立キットの説明書の作成にかかりきりの毎日でした。
やっとなんとか山を越えたようでほっとひと息ついたところです。
説明書の作成が終ったわけではありません。
まだもう少し汗をかかなければなりません。
ほかにもまだ納期のせまったご注文も残っていますので、しばらくの間はホームページの更新が後回しになってしまいそうです。
気長なお付き合いをお願いいたします。
ということで本日も時間がありません。
少しだけの更新です。
MYCPU4TRのDECODE回路試作基板は[第349回]でお見せしました。
下はその回路図です。
この回路図のもとになった回路図は[第250回]でお見せしています。
HCMOSIC版MYCPU4のDECODE回路です。
上の回路はそのHCMOSIC版MYCPU4のDECODE回路をトランジスタ回路用に描き換えたものです。
[第250回]の回路は74HCシリーズのゲートICで構成しています。
そのロジックのままトランジスタロジック回路に置き換えることもできますが、そのようにすると回路に無駄が生じます。
[第250回]の回路はゲートICを使ってできるだけ無駄が出ないように設計しました。
そのままトランジスタに置き換えると逆に無駄が出てしまいます。
[第250回]の回路は74HC08と74HC32をたくさん使っています。
少しですが74HC11も使っています。
いずれもAND、ORロジックです。
それに対して上のトランジスタ版の回路ではAND、OR回路は1つもありません。
全てNAND、NOR、NOT回路に置き換えています。
トランジスタのAND、ORロジック回路は単純にNAND、NOR回路にNOT回路を付加したものなので1個のロジック回路につきNOT回路のトランジスタが2個余分に必要です。
上のトランジスタ用の回路はその無駄を省くためにAND、ORをNAND、NORに置き換えました。
とはいえ全部をそうすることにはどうしても無理がありますからNAND+NOTとかNOR+NOTにせざるを得ないところもありました。
それはやむをえないこととして出来る限り無駄にならないように置き換えたのが上の回路図です。
そしてその回路をもとにプリント基板上にトランジスタ回路を配置するにあたり、回路図のNAND、NOR、NOTのロジックシンボル単位で配置するようにしました。
実際のプリント基板の配線を回路図を見ながら追っていくことができるようにと考えたからです。
回路図のNAND、NOR、NOTのシンボルマークの肩に[53]、[60]などのナンバーがついています。
プリント基板上でそのシンボルマークをトランジスタに置き換えたところにも同じナンバーがつけてあります。
下はトランジスタ版DECODE回路基板のシルク図です。
[第349回]でお見せした基板の追加配線部分も加えて修正したあとの基板図です(上の回路図も修正後のものです)。
ナンバーとともに00とか02などのロジック回路名も表記してあります。
できるだけ回路図上の配置に近い配置になるようにしました。
そうはいっても回路図と実際のプリント基板での配線を同じレイアウトにするのはどうしても無理がありますから、そこは「出来る限り」ということです。
そういう意味でロジックシンボルにつけたナンバーは回路図と基板の配線をむすびつけるのに役立っていると思います。
トランジスタでCPUをつくろう![第351回]
2021.5.16upload
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