2021.7.23
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トランジスタでCPUをつくろう!
トランジスタで8080をつくってしまおうというまさにびっくり仰天、狂気のプロジェクトです!
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見事にできましたら、もちろんTK−80モニタを乗せて、それからBASIC、CP/Mを走らせましょう!
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[第377回]



●図面チェック作業

前回書きましたように、やっとMYCPU4TR製品版(そのつもりです)のプリント基板を発注しました。
プリント基板ができてきたらトランジスタや抵抗やコンデンサなどを山ほど実装しなければなりません。
今はそれをてぐすね引いて待っている状態です。

ところで。
前回は回路の説明からいきなりプリント基板を発注するところまで飛んでしまいました。
いかにも簡単に基板図ができてしまったかのような書き方ですけれど、そんなもんじゃありません。
まあいまどきは回路図なんかも自動作成ツールなんてものがあるようで、それをまたアプリケーションにつっこめば自動でプリント基板用の回路パターンが自動作成されてしまうのだそうでありますが。
私は根っからの昔人間でありますから、そんなものはハナから使う気にはなりませぬ。
ええ、全く信用などしておりませぬ。
アプリだかAIだか知りませんが、テメエの頭脳とウデと経験とカンを磨くのが生き甲斐というものでありましょう。
それが役に立たなくなったらもうメシを食って○○をして寝るだけの人生に堕してしまいます。

ということで、ハイテクのもとのもとのところでしっかりローテク三昧で生きております。
回路図の作成にはフリーソフトの回路図エディタBSch3Vを有難く使わせていただいております。
またプリント基板製版のための配線図作成にはこれまたフリーソフトのPCBEを有難く使わせていただいております。
BSch3VとPCBEは全く別のソフトウェアでありますから両者の間に関連性はありません。
ということは作成した回路図をもとにして作成したプリント基板配線図ともとの回路図との照合は人間がやらなければならないというわけで。
これがチト大変な作業です。
回路図を見ながら慎重に配線図を作図したのだから、このままプリント基板を発注しても大丈夫…なんてつい誘惑に乗ってしまいそうです。
しかしその誘惑に抗いながら覚悟を決めて実際にチェック作業をしてみますと。
あれま、私としたことが。
とんでもないミスや配線忘れがみつかります。
やっぱり面倒でもここを省いてはいけませぬ。
というわけで、自戒を込めてその作業の一端を披露させていただきます。

いやあ。
実にローテクだなあ。
こちらがDECODE回路基板の確認図です。

ちょっと写真がボケてしまいましたが安物のコンパクトデジカメで撮影しましたものですからお許しを。
プリント基板の仕上がり実寸は縦200mm×横240mmです。
それを倍寸の400mm×480mmでプリントアウトします。
もちろんA4には収まりません。
以前はA3プリンタも使っていましたがずっと以前に壊れてしまいました。
新しく購入することも考えたのですがA3プリンタともなると図体もそれなりに大きくて、ただでさえ狭いところを大きく占領されてしまいます。
作図作業のときだけしか使わないものに常時場所を取られてしまうのは困りものです。
それにどうせA3でもプリントできるものには限りがあります。
その意味ではA4もA3も五十歩百歩。
いまどきは多分画像データを送ればA2だってA1だってプリントしてくれるサービスもあると思います(どうせ使わんので調べてはいません)。
それを送ってもらうにしても直接受け取りに行くにしても時間がかかります。
どうせ時間がかかるのなら、A4でプリントアウトしたものを貼り合せたほうが早い。
ということでA4でプリントアウトしたものを4枚貼り合せたのが上の写真です。
写真がやや不鮮明なのではっきりは見えないと思いますが、回路図と照合した部分の配線にオレンジの蛍光ペンで着色をしています。
もっともこのDECODE回路基板は以前に今回とほぼ同じ仕様の試作基板を作成済みです([第349回])。
今回はその基板に一部修正を加えただけなので、上のように一応倍寸の確認図を作成はしましたが、実際の確認作業としては主として追加修正した部分を重点的に確認しただけで終っています。

こちらはPC、I/O回路基板の確認図です。

プリント基板の仕上がり実寸は縦200mm×横330mmです。
それを倍寸の400mm×660mmでプリントアウトします。
A4に部分を印刷したものを6枚貼り合せました。
PC回路は試作の過程では2枚の基板に分けて試作しました。
それを今回は1枚の基板にまとめて、さらにそこにOUT回路とIN回路も加えました。
配置の関係でPC回路のカウンタ本体の回路部分は2つに分けて配置したため、そこの部分につなぎ間違いや配線忘れが無いかどうかを重点的に確認しました。
その結果やっぱりあちこちにミスがみつかりました。
ここで確認したものをもとにしてプリント基板の配線を直すことになります。
そのときに直し忘れをしないように、みつかった修正箇所は大きく丸印をつけて示しています。

こちらはREGISTER/ALU回路基板の確認図です。

プリント基板の仕上がり実寸は縦200mm×横380mmです。
それを倍寸の400mm×760mmでプリントアウトします。
A4に部分を印刷したものを6枚貼り合せました。

そしてこちらは確認図と照合した回路図です。

こちらも照合先の配線と同じ回路のラインを蛍光ペンで着色しています。

このくらいの規模のプリント基板の製作ともなりますと、ご覧いただいた通りとてもハンパな作業量では済みません。
今回はトランジスタ版4ビットCPUのプリント基板の製作ですが、これが8ビットCPU基板ということになりますと、果たしてどれくらいの作業量になりますでしょうか。
ま、しかし。
千里の道も一歩から、であります。
気を引き締めて、あせらずたゆまずまいりましょう。

トランジスタでCPUをつくろう![第377回]
2021.7.23upload

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