トランジスタでCPUをつくろう!
トランジスタで8080をつくってしまおうというまさにびっくり仰天、狂気のプロジェクトです!
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見事にできましたら、もちろんTK−80モニタを乗せて、それからBASIC、CP/Mを走らせましょう!
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[第382回]
●断線がみつかりました
前回は最初の動作テストがうまくいったものですから「金麦で乾杯!」なんて手放しで喜んでしまったのですが。
なかなかそうは問屋が卸してはくれないのですよねえ。
ちょいとぬか喜びでありました。
その後にLEDの表示なども確認しつつさらにテストを進めていったのですが。
どうも様子がおかしい。
IN命令がうまく働いていないようです。
ステップ動作で命令をひとつずつ実行しながら動作を確認していきました。
すると。
IN命令を実行していて、INスイッチか外部入力から値を内部バスに読み込むときに点灯するINOUTLEDが点灯しているのにスイッチを押しても値が内部バスに入りません。
全く無反応です。
IN回路の信号ラインをテスターで当たってみましたら、INOUTラインがなんだかおかしい値です。
INOUT信号はDECODE回路基板からフラットケーブルを介してPC/IO回路基板に伝達されています。
その経路の導通を測ったところ、導通していません。
そこでラインを虫眼鏡で調べていきましたら、なんと、断線がみつかりました。
その部分を拡大しました。
プリント基板の製造過程で発生した断線のようです。
同じプリント基板は5枚作りましたので他の4枚も確認してみましたが、どうやら断線しているのはたまたまこの1枚だけのようです。
まあ大きい基板ですものねえ。
たまにはこういうことがあっても仕方がないでしょうねえ。
断線部分をつなぎました。
これでIN命令は正常動作するようになったのですが。
どうやらINOUTラインが断線していたためそのことが内部バスに微妙に影響していたらしく、それを補修したことで今までまともに動作していたテストプログラムがうまく動作しなくなってしまいました。
一難去ってまた一難です。
金麦で乾杯、は早すぎました。
なかなかにホットな夏であります。
トランジスタでCPUをつくろう![第382回]
2021.8.8upload
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